医学部受験では大学ごとに出題傾向が大きく異なるため、志望校の過去問の研究を行い、対策を進めることが重要です。トライでは医学部受験専門の分析チームが全国82校の医学部の入試問題を徹底的に分析して傾向を調査し、独自の対策法を研究しています。
北海道・東北
北海道大学医学部医学科
北海道大学医学部医学科
北海道大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 北海道札幌市北区(札幌キャンパス)
- 定 員:
- 107名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
150点 |
150点 |
150点 |
75点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
150分 |
|
※理科は物理必須、化学・生物から1科目選択
- 全体分析
- 基本から標準レベルまでの良問が多く出題され、実力が如実に反映される。記述式で解答量がやや多いので時間配分に注意が必要。2017年度から理科の試験時間が150分に拡大。センター試験と個別試験の配点比率は300:525。センター試験300点における国語の割合が80点と高いので、国語を軽視しないこと。
- 英語
-
基本を身につけた上での総合力勝負!
問題構成は大問4問構成で、長文読解問題が2題、長文に関して英語で解答する問題が1題、会話文要約の穴埋め問題が1題出題される。長文・英作文・語彙・文法とバランスの取れた出題となっている。
- 数学
-
標準的な出題が中心で、全出題範囲から満遍なく出題が行われる!
問題構成は大問5題形式で標準からやや難レベルまで様々なレベルの問題が出題される。微積・整数・図形・数列・確率などが頻出。頻出分野で苦手分野をつくらないこと。
- 物理
-
問題の文章量は多いが、答えを導出するまでの誘導が丁寧なので落ち着いて取り組むこと!
問題構成は力学1題、電磁気1題、その他の分野1題の全3題で、難易度は標準~やや難レベル。グラフを扱う問題が多いので、解答に必要な情報やデータの読み取り方を演習を通じて習得する必要がある。
- 化学
-
計算力と正誤判定問題に対応する正確な知識が必要!
問題構成は理論2題、理論無機複合2題、有機2題の全6題で難易度は標準~応用レベル。制限時間に比べて問題の量が多いため、普段から時間を意識した演習を行い、限られた時間の中で問題を処理する力が求められる。
- 生物
-
全体としては標準レベルだが、個々の設問レベルでは難易度に幅があり、見極めが大切!
大問4題構成で長いリード文で誘導される問題形式である。基本事項を確実に得点するための生物用語の知識といった基礎力に加え、合否を左右する論述式対策や実験考察の問題演習が必要となる。
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札幌医科大学医学部医学科
札幌医科大学医学部医学科
札幌医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 北海道札幌市中央区
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
80分 |
100分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 合計で7割程度が目標。難易度は設問ごとにややばらつきがあるものの、小問が多く設定される大問は後半につれ難しくなる。応用問題の出題もあるが、合格点を目指すには部分点を稼いで点数を上積みすることが大切。英語・数学の試験時間にはやや余裕がある。各大問に25分かけることができるので、焦らずに着実に解答していくこと。理科は長時間の集中力を要求される。
- 英語
-
段落や全体の主旨を常に把握しようと意識した読解を行うこと!
大問3題で読解2題、和文英訳1題の構成。読解のうち1題は会話形式の自由英作文も含む。難易度は標準レベル。医系長文が必ず1題出題され、内容説明や、空所補充、同意表現などで読解力だけではなく、文章の要旨を把握した上で的確な解答を作成する能力も求められる。和文英訳では、下線部を英訳しやすい日本語に変える力も重要。さまざまなテーマの英文を読んで速読力と精読力を養うことや、文法・語彙力を鍛えた上で、英語表現力を磨くこと。
- 数学
-
標準レベルの出題が中心で、誘導を見抜く力が必要!
大問4題が出題。難易度は標準レベル。頻出分野は微積・確率・図形。小問による誘導が丁寧。過去問題を丁寧に練習しつつ、問題集で類題を演習していくこと。標準的な問題が多いため、典型問題の解法を一通り押さえておけば、合格に必要な点数を取ることができる。入試基礎の問題を早期に完成させた後に、入試標準問題の演習を多く積むことが重要。
- 物理
-
見慣れない設定に惑わされない本質的な理解が求められる!
大問3題が出題。大問1は小問総合、力学、電磁気、波動、熱力学、原子と電子から分野別に出題される。難易度は国公立標準レベルだが、年によって問題の質や難易度にばらつきがある。特徴として見慣れない問題設定が多いことや後半の問題では思考力を要する問題が出題されることが挙げられる。対策は、物理を本質的に考えられるようになること。まずは教科書レベルの基礎をしっかりと固め、良問や典型問題に触れながら、常に物理を定性的・定量的に捉えるようにしよう。
- 化学
-
教科書を基本とした正確な知識が必要!
大問3題が出題。大問1,2は理論・無機、大問3は有機の構成。難易度は基本から標準レベル。基本が多くを占め、標準レベルの問題集で対応可能。問題設定や設問は、一度は見かけたことのあるようなものばかりであり、思考力を問うような問題はあまり出題されない。論述問題や説明問題も多少含まれるが、教科書の学習範囲で対応できる。知識問題や論述問題対策として、教科書に載っている基本事項をおさえて自分のことばで簡潔に説明できること。典型問題に似た問題が出る可能性が高いので、問題集を反復して演習し、適切な解法がすぐに頭に浮かぶように訓練しよう。
- 生物
-
全体としては標準レベルだが、個々の設問レベルでは難易度に幅があり、見極めが大切!
大問4題が出題で小問数は22。出題形式は空欄補充、小論述が主となっており、昨年度を除いて遺伝の分野が頻出。問題は基礎・標準が主であり難易度の高い問題はそう多く見受けられない。対策は、教科書の知識を確実に仕上げ、基礎を盤石にして、標準レベルの論述問題に慣れること。また模式図を要求されることがあり、日々の学習の際に、教科書や一問一答式の問題集だけでなく、資料集等を見る習慣をつけることで、視覚的な理解も深めるようにしよう。
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旭川医科大学医学部医学科
旭川医科大学医学部医学科
旭川医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 北海道旭川市緑が丘
- 定 員:
- 107名
受験科目 |
英語 |
数学 |
面接 |
配点 |
100点 |
100点 |
150点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
|
- 全体分析
- 「地域医療に根ざした医療、福祉の向上」を理念として、地域の方を対象とした公開講座、派遣講座、北海道メディカルミュージアムなど、地域に開かれた医学研究の拠点として活動を展開している。近年では、全国で初めて遠隔医療センターを設置し、地域医療と最先端ICT技術を融合させた活動も行っている。面接は集団面接。
- 英語
-
難易度は標準的だが、分量がやや多い!
大問1、2が長文読解、大問3が自由英作文の計3題構成。大問1の長文は設問の指示と解答方法が日本語で、下線部和訳と内容説明問題が問われる。大問2の長文は英問英答形式で、記号式の正誤問題と内容説明問題が出題され、把握した内容を英語で説明する必要がある。大問3は意見表明型の自由英作文。100語程度で論理的にまとめる文章構成力が求められる。長文では段落の主題や段落ごとのつながりを意識して長文を読む必要がある。英作文は、基本的な文法・語法を固めた上で身近なテーマを字数制限を設けて書く練習を行うこと。
- 数学
-
標準的な出題が中心で、全出題範囲から偏りのない出題が行われる!
大問4題が出題。難易度は標準レベル。微積、図形、確率などが頻出。奇をてらった難問はほとんど無いので、典型問題の解法を一通り押さえておけば、合格に必要な点数を取ることができる。丁寧な誘導がなされており、出題者の意図を読み取り誘導に沿って解答を進めることができれば、完答も目指せる。解答時間は問題数に対して余裕があるとはいえないので、短時間で効率よく解き進めていく必要がある。教科書レベルの問題を早期に完成させた後に、入試典型問題の演習を繰り返すことが重要。
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東北大学医学部医学科
東北大学医学部医学科
東北大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 宮城県仙台市青葉区(星陵キャンパス)
- 定 員:
- 135名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
250点 |
250点 |
250点 |
200点 |
試験時間 |
100分 |
150分 |
150分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 入試問題は全体を通して、標準レベルの問題を中心に出題される。付け焼刃や丸暗記だけでは解答できない問題が多く、基本原理をしっかりと押さえていることが必須。面接の参考として小論文が課される。
- 英語
-
会話文読解が得点全体の四分の一を占めるため、独特の言いまわしに慣れておきたい!
大問は4問構成で、第1,2問は長文読解、第3問は会話文読解、第4問は和文英訳問題が課される。長文読解問題は精読と速読の両方が求められ、英問英答形式でも解答できる表現力も必要。
- 数学
-
バランスが取れた出題構成!
大問6題構成で標準~やや難レベルの問題が中心となる。微積分・確率・ベクトル・整数が頻出。典型問題の解法暗記に加えてどのような発想でこの解法が導かれるのかに着目し、柔軟に思考できる必要がある。
- 物理
-
基本問題の考察や結果は後続の設問に用いられるので誘導を利用すること!
力学1題、電磁気1題、その他の分野1題の全3題構成で、標準~やや難レベル。大問の前半が基本問題であることが多いため、前半で点数を稼ぐことが必要。ほとんどの設問で導出過程を求められるため、明解な答案を記述する演習も行いたい。
- 化学
-
多数の実験結果をもとに炭素数の多い凝った構造決定をする問題が多い!
大問は理論と無機複合2題、有機1題の全3題で構成され、応用レベルの問題中心に出題。時間制限が厳しい。時間を意識した演習で制限時間で問題を処理する力を養うこと。有機化学は様々な構造決定問題に取り組み演習を重ねたい。
- 生物
-
易しい問題を素早く解答し、考察問題・計算問題に多く時間をかけよう!
近年は動物生理遺伝情報の発現その他分野の大問3題構成が続いている。知識問題と考察問題が程よく配分された良問であり、単純な暗記のみでは得点を稼げない。
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弘前大学医学部医学科
弘前大学医学部医学科
弘前大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 青森県弘前市(本町地区)
- 定 員:
- 112名
受験科目 |
数学 |
英語 |
面接 |
配点 |
300点 |
300点 |
300点 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
|
- 全体分析
- センター比率は52.6%でややセンター試験の配点が大きい。2次試験では理科が出題されない。英語で論述が必要な問題が出題されるので、過去問の傾向をおさえておきたい。 難問奇問はなく、基礎が定着していれば対応できるので、普段の学習を疎かにしないこと。
- 英語
-
読解と英作文のバランスがとれた構成。記述対策が攻略のカギ!
大問4~5問で構成され、長文読解問題が2題と会話文に関する英作文問題が1題、75~100字の英作文問題が1題出題される。文章の語彙のレベルは標準的で、多くの問題が記述式となっている。読解したことを簡潔に日本語で説明する演習を行う必要あり。口語的な内容の和文英訳問題も出題されるため、会話文など英語を活用する力も問われる。
- 数学
-
年によっては全て数学Ⅲから出題されることもある!
大問3題構成。微分が必出で、重点的な対策が必要。それ以外の分野はどれも出題される可能性があり、幅広い学習が求められる。どの大問も小問による誘導がついており、題意を見抜き解くことが求められる。難易度はやや易~標準レベルで、教科書の基本的な問題を確実に解ければ対応可能である。
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秋田大学医学部医学科
秋田大学医学部医学科
秋田大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 秋田県秋田市(本道キャンパス)
- 定 員:
- 124名
受験科目 |
英語 |
数学 |
面接 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
試験時間 |
60分 |
90分 |
|
- 全体分析
- 2次試験で理科が出題されない。問題の傾向はセンター試験よりも解きやすい教科書レベルの基本的な問題が多く、難問や奇問が出題されることはない。学校の勉強内容を確実に押さえておきたい。センター比率は57.9%でややセンター試験の割合が高い。
- 英語
-
大問2は医学部専用の長文問題だが、特別な対策は不要!
個別試験は大問3つで、長文読解2つと自由英作文1つで構成される。問題文は全て英語で書かれている。長文読解では主に空欄補充問題、語彙の意味、内容把握が問われる。英作文は80~100字程度で自分の考えをまとめる形式で、高校の基本的な英文法・英単語が身についていればそれほど難しいものではない。
- 数学
-
3題は数学Ⅲから出題される!
大問4題で構成され、難易度は標準レベル。出題分野は確率と数学Ⅲ。典型問題の出題が多いが、数学Ⅲの完成が求められる。小問が後の問題の誘導となっていることが多いため、標準レベル問題集で典型問題の対策を完成した後は、過去問演習で誘導の意図を見抜く力を養うこと。
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山形大学医学部医学科
山形大学医学部医学科
山形大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 山形県山形市(飯田キャンパス)
- 定 員:
- 120名
受験科目 |
英語 |
国語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 山形大の問題は、どの学部も難問は少なく、教科書レベルの標準的な問題をいかに落とさないかという点に気をつけて取り組む必要がある。何点まで失点が許容できるかという観点で戦略を立てることが大切。また二次試験で国語の試験がある数少ない医学部のひとつである。
- 英語
-
長文問題では語彙問題が多く出題される!
大問は2問構成で、それぞれ長文読解問題が出題される。難易度は易~標準レベルで、単語をしっかり学習すれば容易に解答できるものが多い。和訳問題や英語で答える問題も出題されるので、語数が20~40程度の短い作文ができるように練習する必要がある。
- 国語
-
国公立標準レベルの現代文が出題される!
二次試験は大問2題構成で、第1問は評論文、第2問は随筆または小説となっている。設問は漢字の書き取り・接続詞に関する問題に加えて、傍線部や内容の説明問題。説明問題は選択式もあるが、50字程度の記述式も出題されるので、読解力を身につけた後は問題演習を通して記述力を磨こう。
- 数学
-
数学Ⅲから2問出題される!
個別試験は例年大問4題で構成され、難易度は標準レベル。数学Ⅲを中心にバランスよく学習を進めていくことが必要。小問が後の問題の誘導となっていることが多いため、標準レベル問題集で典型問題へのアプローチを身につけた後は、過去問演習で誘導の意図を見抜く力を養うこと。
- 物理
-
問題ごとのレベルのばらつきが大きいので、難易度の低い問題から解くことが大切!
個別試験は、力学、電磁気、熱力学・波動の全3題で構成され、難易度は標準~やや難レベル。直前期の過去問演習によって問題の難易度を測り、効率よく解く練習を繰り返すこと。
- 化学
-
選択式や記述式、過程を記述する問題など多様な形式に対応する必要がある!
理論1題、理論無機複合2題、有機1題の全4題で構成され、難易度は標準レベル。試験時間も問題数相応であり、十分な対策を行い、試験本番も焦らずに解答することが重要。直前期は実際の試験時間で過去問を解き、効率よく解く練習を繰り返すこと。
- 生物
-
化学との時間配分を考えた戦略が必要!
大問2問構成で、各大問7~9問ほど出題されている。比較的問題数が多く、計算問題も含まれるので、十分な過去問演習が必要。また、実験結果をもとに記述させるような、考察力を求める問題や100語前後の論述問題も多く出題される。
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福島県立医科大学医学部医学科
福島県立医科大学医学部医学科
福島県立医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 福島県福島市
- 定 員:
- 130名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
60点 |
試験時間 |
100分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 2段階選抜は、募集人員の5倍の際に実施。試験内容は、センター試験が5教科7科目650点、個別試験が3教科4科目600点、面接が60点の計1310点満点となっている。合格最低点は例年880点前後で推移。基本~標準レベルの問題が多く出題され、難問はあまり多くは出題されない。基本の解法に習熟して典型問題の演習を積み重ねること。
- 英語
-
長文問題主体で読解力重視!
長文問題3題の構成。大問3の長文問題の最後に自由英作文が出題される。難易度は標準レベル。長文問題は幅広いテーマから出題され、設問は和訳、内容説明、空欄補充などがあり、全体的に解答の記述量が多い。大問3は英問英答形式。対策としては、読解問題の比重が大きいため、読解力の養成が不可欠。読解の基礎となる文法・語彙力を身につけた上で、段落や全体の主旨を常に意識しながら論理展開を把握し、日本語で過不足無く説明する練習すること。英作文に関しては、文法の問題集や長文の中で登場する重要な文法や構文を使って、指定語数でまとめる練習をすること。
- 数学
-
問題の難易度を見極めて、得点できる問題を確実に落とさないことが必要!
大問3題構成。問題形式や範囲によらず、確実に処理する能力を要求する問題構成となっている。大問1は小問集合、大問2、3は分野別の大問。頻出分野は図形・確率・微積分。図形問題は平面・空間を問わずに対応できるようにしておくこと。証明問題も必出。難易度は標準レベル。難しい問題が出題されることもあるが、標準的な問題が多いため、典型問題の解法を一通り押さえておけば、合格に必要な点数を取ることができる。解法暗記を行い、応用問題の演習を通じて答案作成能力を磨きたい。
- 物理
-
2018年から大問の数が減少し、空所補充問題がなくなる!
大問3題構成で、2018年は力学、電磁気、熱力学から1題ずつ出題される。基本的な問題が多いので、すべての範囲において苦手分野をつくらず、満遍なく学習したい。公式や現象を説明する論述問題や、単位に関する問題も出題される。教科書に載っているような事項は、本質を理解するように努めること。教科書に載っている事項について原理を説明できるまで深く丁寧に学習して、標準レベルの問題演習を積み重ねていけば、得点源となる科目にもできる。
- 化学
-
典型問題をおさえて得点を稼ぎたい!
大問数は3題。理論もしくは有機化学の割合がやや多く、無機はやや少なめの構成。基本~標準レベルの設問が多いので、ミスなく得点することが求められる。過去3年間の傾向をみると、理論は平衡、電池、熱化学などが出題され、有機は構造決定・異性体が必ず出題されている。出題内容や設問は典型的なものが多いので、標準レベルの問題を繰り返して、解法を身につけること。
- 生物
-
化学との時間配分を考えた戦略が必要!
大問数は3題試験。他の理科科目と比較すると、難易度が高い出題が多くなっている。基本事項を土台に、複雑な実験など思考力を問われる記述問題の出題がある。問題文から実験の内容の要点を理解し、与えられたデータを読み取ること能力が必要。基礎固めを徹底的に行い、問題演習・過去問演習で限られた情報から解答を作成できるようにしよう。
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関東
東京大学理科三類
東京大学理科三類
東京大学理科三類
- 基本情報
-
- 所在地:
- 東京都文京区(本郷キャンパス)
- 定 員:
- 97名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
国語 |
配点 |
120点 |
120点 |
120点 |
80点 |
試験時間 |
120分 |
150分 |
150分 |
100分 |
※理科は物理・化学・生物・地学から2科目選択
- 全体分析
- 知識を詰めこむことよりも、持っている基本的な知識を関連づけて解を導く能力を重視している。受験生には高等学校までの教育からできるだけ多くのことを、できるだけ多面的に深く学ぶことが重要。問題構成を考慮すると、素早く正確に処理する力も求められるため、制限時間を意識して解く必要がある。
- 英語
-
様々な英語の能力を問う試験となっており、英語の深い理解が必要!
大問5問構成、第1問では要約問題と段落・文の穴埋め問題、第2問では英作文が2題、第3問ではリスニング、第4問では文法問題と和訳問題、第5問では長文読解問題がそれぞれ出題される。試験時間に対して問題数が多いため、素早い英語の処理能力も必要。
- 国語
-
文章を正確に読解し、読解したことを正確かつ簡潔に記述する演習が重要!
大問3題構成で、第1問は現代文、第2問は古文、第3問は漢文が出題。現代文では若干の漢字の書き取りを除き、他は全て傍線部の説明問題が出題。古文・漢文についても傍線部の説明問題が中心であり、文法・句法の基礎知識の理解を示した解答が必要。
- 数学
-
解ける問題を見極める力を養うことが必要!
個別試験は例年大問6題構成。出題分野に偏りはない。そのため、苦手分野をつくらないことが大事。まずは標準~応用レベルの問題集で典型問題を完成させ、過去問演習によって問題を取捨選択する目を養うこと。
- 物理
-
見慣れない設定・現象が記された長文を正確に読み取ってそれを説明するための思考力が重視される!
力学電磁気学からそれぞれ1題とその他の分野から1題の計3題構成。難解な知識が要求されるわけではない。公式や定理を型通りに運用するだけでは対応できないので、背景の物理現象を考察しながら演習を行うこと。
- 化学
-
単純な知識量よりはむしろ高校化学の知識を応用させてその場で深く思考できるか否かが問われる!
理論無機有機それぞれ1題の計3題構成。但し各大問が2つの中問に分かれているため、実質5~6題を解答することとなる。近年問題数が増加傾向にあるので、問題状況を素早く読み取り複雑な計算を遂行する力も必要。
- 生物
-
リード文や設問の情報を速く正確に読み取る読解力が必須!
大問3題(それぞれ2部構成なので実質6題)構成。多くの受験生にとって初見のテーマを説明したリード文が特徴的で、知識を総動員して読解・考察を行い、さらに指定された文量にまとめて解答する必要がある。設問は各分野を融合させたものが多く、高校生物全範囲を確実に押さえることが得点のための前提となる。
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東京医科歯科大学医学部医学科
東京医科歯科大学医学部医学科
東京医科歯科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 東京都文京区(湯島・駿河台キャンパス)
- 定 員:
- 101名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
120点 |
120点 |
120点 |
|
試験時間 |
90分 |
120分 |
90分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 国立最難関大学の一角。医科系単科大学で唯一、歯学部を併設する。他の医科系単科大学と違い、極端な難問は出題されず、入試問題は標準的なレベルからやや難の問題が出題されている。医学部医学科受験生のレベルは国内トップレベルであり、一点を争う勝負となるため、小さなミスは許されない。
- 英語
-
大問は医学・生物に関する1500語程度の超長文1題のみ!
必ず最終問題に300字、近年は400字程度の本文要約が課される。本文を読み進めることと、要約解答は同時進行で行うなどして、自分なりに制限時間内に完答する方法を見つけておくことが重要。その他の形式は語義選択や英文和訳、指示語説明、英問英答が出題。医系単語は暗記すること。
- 数学
-
空間図形と微積分はやや難レベルまでおさえておきたい!
例年大問3題で構成され、標準~やや難レベル。頻出分野である微積分・空間図形は他の分野よりも多く類題を解く等、特に力を入れて学習しよう。小問が後の問題の誘導となっていることが多いため、標準~応用レベル問題集で典型問題を完成させた後は、過去問演習で誘導の意図を見抜く力を養うこと。
- 物理
-
大問数が増えて制限時間が厳しく!
2018年は大問3題構成で、1題目には例年力学が出題される一方で、2題目は電磁気、3題目は原子が出題された。時折難問が出題されることがある。問題数が比較的多く、途中式を書かせたり、グラフ等の作図問題が頻出であったりするため、時間的猶予があまりなく、全体的な難易度はやや高い。
- 化学
-
見慣れない題材を扱う思考力・応用力を問う出題!
大問3題構成で、各大問が分野横断型の設問になっており、高校化学の範囲外の内容を含んだ長いリード文を正確に読み取って解答を進める必要がある。多くの問題が柔軟な思考力を必要とする応用問題であり、設問の状況を把握した上で化学の総合力が問われる内容となっている。
- 生物
-
実験データをグラフ化して考察する問題が出題される!
大問2~3題構成で、全体の難易度は標準~やや難レベル。例年知識問題を中心に考察問題が3割ほど織り交ぜられている。特に動物生理の分野が頻出。各小問は様々な分野から出題されているため苦手分野は作らないこと。200字程度の長文論述や図・グラフの作成問題もしばしば出題されるため時間の猶予はなく、時間配分に注意する必要あり。
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防衛医科大学校医学科
防衛医科大学校医学科
防衛医科大学校医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 埼玉県所沢市
- 定 員:
- 約80名基準
択一式
受験科目 |
国語 |
数学 |
英語 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
90分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
記述式
受験科目 |
国語 |
外国語 |
理科 |
数学 |
試験時間 |
60分 |
100分 |
120分 |
100分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 入試における配点及び合格最低点は非公表。択一式では、各科目とも難易度はそれほど高くないものの、試験時間の制約が厳しく時間配分が合格の鍵。択一式試験で一定水準に点数が達しない場合、記述式の答案は採点が行われない。記述式では、防衛医科大学校特有の癖のある問題が出題されるため、過去問に繰り返し挑戦して慣れておく必要がある。
択一式
- 英語
-
様々な英語の能力を問う基本的な試験で速読重視!
読解問題が1問出題される。試験時間は短く設定されており、速読力が要求される。設問は語彙・内容理解・接続詞・文挿入・単語整序・タイトル選びなどであり、幅広く基本的な英語力を問うものである。センター試験レベルの英文を短時間で的確に正解できるようにスピードを意識した演習を重ねたい。
- 国語
-
文章を短時間で正確に読解する演習が重要!
現代文が出題される。現代文においては本文の趣旨を正確に把握することが求められる。文章読解のポイントを一つひとつ丁寧に学習し、正誤を判断する解法を身につけたい。内容理解の他に漢字や文学史の問題も出題されるので、基本的な知識を確認しておきたい。対策としてはセンター試験レベルの現代文を短時間で解答する練習が有効。
- 数学
-
解ける問題を見極めて素早く処理すること!
小問が15題、全範囲から満遍なく出題される。素早い処理を要求する計算問題が主体。選択肢に上の4つはどれも正しくないがあることが特徴的。そのため、自分が求めた値が4つの選択肢と一致しない場合は、その選択肢を選ぶべきか、計算ミスを疑って見直しをするべきかの判断が必要になる。基本的な定理や公式、基本問題の解法パターンを習得して、簡単な計算問題を適切なペースで正確に解く練習が必要。
記述式
- 英語
-
様々な英語の能力を問う試験となっており、英語の深い理解が必要!
大問6問が出題。記述式の英文は難易度が高く、英文の基本的な理解に加え精読・速読の力も必要となる。短答式形式の問題が主体だが、短い指定語数でまとめる問題も出題されるので、簡潔な答案を作成する力も必要。英作文・英文法に関しては出題パターンが毎年異なる。まずは着実に読解力を磨き上げることが合格への近道。語彙・文法・精読といった英語学習の根幹を丁寧に進めていきたい。
- 国語
-
文章を正確に読解し、読解したことを正確かつ簡潔に記述する演習が重要!
記述式では現代文と古文の問題が出題。現代文においては本文の趣旨を正確に把握することが必要。択一式と同様内容理解が主体となるが、本文要約が出題されるので記述力も求められる。古文は古文単語・文法を基本に文章の大意把握や傍線部訳など、内容把握して表現することが求められる。文学史も出題されるが、基本事項に関する設問が多いので確実に押さえておきたい。
- 数学
-
解ける問題を見極める力を養うことが必要!
2018年から大問3題構成。大問1は小問集合で、他の問題と比べて難易度は低い。分野別問題の難易度は標準からやや難レベル。数列・極限、確率、ベクトルが頻出。入試標準レベルの問題演習の解法パターンを定着させてから、難関大レベルの問題演習を重ねて複雑な計算に対応できるようにしておきたい。
- 物理
-
導出過程を簡潔にわかりやすく書くこと!
大問3題が出題。3題のうち2題は力学と電磁気、残りの1題は波動、熱力学、原子から1題が出題。近年は波動の出題頻度が高い。難易度は標準レベルで、基本事項を確実に押さえた後、応用問題に取り組み実力を高める必要がある。計算問題だけでなく、説明記述や図示などの問題も出題されるため、単に公式を暗記するのではなく、物理現象を確実に理解する考察力が必要。問題文の誘導に上手く乗れると有利になるので、過去問演習を通じて誘導を見抜く力を養いたい。
- 化学
-
解答時間の配分が鍵を握る!
大問3題が出題。理論化学、無機化学、有機化学の各分野から満遍なく出題される。計算問題や記述式問題、50字程度の論述問題に加え、実験手順なども問われる。用語や化学反応式などの基本的な知識に加え、計算問題の解法などを満遍なく身につけていくことが重要。問題の量に対して試験時間がやや短いため、素早く問題を処理する力が必要。紛らわしい正誤問題に対応できるように正確な知識を身につけること。
- 生物
-
試験時間に対して問題文が長い!
大問4題が出題。近年は幅広い分野から出題される。全体的に難度は高くないが、論述問題も出題されるため、読解力と適切な文章表現力が必要不可欠。対策として、教科書レベルの知識は確実に身につけ、各分野を関連づけて総合力を強化すること。論述問題は過去問題演習を通じて基本的な語句や実験結果について、要点を押さえて記述する練習をすること。
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筑波大学医学群医学類
筑波大学医学群医学類
筑波大学医学群医学類
- 基本情報
-
- 所在地:
- 茨城県つくば市(筑波キャンパス)
- 定 員:
- 135名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
300点 |
300点 |
300点 |
|
試験時間 |
120分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 難問・奇問はあまり多くなく、どの科目も基礎に重点を置いた入試問題。受験生に対して基本的な事項を問うので、センター試験、個別試験とも高得点の争いとなる。大学入試の標準レベルの対策を行うことが遠回りのように見えて近道となる。
- 英語
-
長文問題で和訳が問われず、内容理解重視の構成!
大問3問で長文読解2題、英作文1題の問題構成。記述形式の内容説明問題や正誤問題、選択問題、50語で賛成・反対それぞれの意見を述べる自由英作文などが出題される。難易度は標準レベルだが、段落展開や文脈を把握しながら文章を読み進める読解力と自分の意見を簡潔にまとめる力が不可欠。
- 数学
-
数学ⅡBは必答。数学Ⅲは3問から2問を選択する方式!
標準レベルの問題で構成される。難問・奇問はあまり出題されず典型問題の出題が多いため、基本事項を一通り確認した後は標準レベルの問題集で典型問題の演習に取り組もう。各小問が丁寧な誘導になっているので、過去問演習で誘導の意図を把握し、誘導に沿って解く練習をしよう。
- 物理
-
周期的に原子物理も出題される!
例年力学1題、電磁気学1題、その他1題の計大問3題構成。全体的に難易度は決して高くなく、基礎を徹底して固めた上でミスなく計算を遂行する能力を問う内容となっている。考え方や計算の要点を記述することが要求されるほか、作図問題や論述問題が出題され、曖昧な知識・表現は大きな減点要因となり得るので注意が必要。
- 化学
-
基本事項をしっかりと固め、素早くミスなく解答を進めていくことが重要!
大問3題構成。小問数が多く幅広い分野から出題されるため、時間の猶予はあまりない。難易度は標準レベルであるため、高得点の争いが予想される。字数制限付きの論述問題が数題出題される。解答内容を過不足なく絞り込んで記述する能力が必要。
- 生物
-
生態・進化が頻出!
大問は4問構成で、各大問では4~6問ほど出題される。論述問題や記号問題で構成されており、比較的細かい知識を要する問題が多く出題される。字数制限を設けた論述問題が出題されるため、指定された語数でわかりやすく説明する論理一貫した表現力が必要とされる。
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群馬大学医学部医学科
群馬大学医学部医学科
群馬大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 群馬県前橋市(昭和キャンパス)
- 定 員:
- 108名
受験科目 |
数学 |
理科 |
小論文 |
面接 |
配点 |
150点 |
150点 |
150点 |
|
試験時間 |
120分 |
120分 |
90分 |
|
※理科は物理・化学必須
- 全体分析
- 難易度は概して標準的でセンター試験の得点割合が高い学部が多いので、基礎の学習が合格の鍵となる。個別試験で英語がなく、小論文で英語と理科の素養を問う独自の形式。
- 数学
-
相加相乗平均など、典型的な概念の証明方法を確認しておこう!
大問5題で記述式。難易度は標準レベル。複雑な問題は少ないが、問題数自体が多く、骨が折れる計算や記述を要する問題もあり、問題を素早く正確に解けるように演習を重ねること。頻出分野は式と証明・図形・数列・微積分。全範囲に渡り満遍なく、対策を行うこと。
- 物理
-
難易度は標準的、時間との勝負!
大問3題で構成されており、そのうち2題は力学と電磁気、残りの1題は波動と熱のどちらかから出題される。問題の難易度は標準的。問題数が多いので、制限時間内に典型問題を早く正確に解けるようになることを意識して学習を進めること。
- 化学
-
難易度は標準的、多様な問題形式に対応できる力を備えたい!
大問4題で構成されており、そのうち2題は理論・無機化学、残りの2題は有機化学。問題の難易度は標準的だが、空所補充問題や計算問題に加えて記述問題も出題されるので、知識の暗記に留まらず、化学の本質的な理解を目指して学習を進めること。
- 小論文
-
英語に関する学科試験!
大問1題で医系長文を読み、設問に答える形式。設問は語彙・文法や内容を問うものが大半で、受験生の意見を述べる問題は出題されない。医系英語に慣れるため、他大学の医学に関する英文も解き、慣れておきたい。
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千葉大学医学部
千葉大学医学部
千葉大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 千葉県千葉市中央区(亥鼻キャンパス)
- 定 員:
- 117名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
300点 |
300点 |
300点 |
100点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- どの科目も基礎を押さえておけば合格にたどりつける一般の国立大学レベルの入試問題ではあるが、それ故高得点が要求されるのでケアレスミス等をいかに少なくするかが重要となってくる。 何点を取るかではなく、何点までならば失点を許されるのかを考えると戦略が立てやすい。
- 英語
-
英作文の出題形式が毎年変わるため、総合的な力が要求される!
問題構成は読解2、3題と英作文1題。読解は内容説明や和訳、下線部が指している内容を日本語で具体的かつ簡潔に記述・説明するなど、シンプルでオーソドックスなものが多いが、的確な表現力が要求される。長文の文章量に注意しておきたい。
- 数学
-
数学Ⅲの典型問題が数多く出題される!
大問5題構成。確率や微積分、数列・ベクトル・複素数平面などが頻出範囲。難易度は標準よりもやや難しいレベルで、典型問題の解法を習得しただけでは不十分。初見の問題への対応も意識し、多角的な解法を身につけて最後まで解ききる訓練をすること。
- 物理
-
コイルを含む回路や交流回路の問題が頻出!
問題構成は大問3題で、力学・電磁気・波動か熱の各分野から満遍なく出題される。難易度は標準よりやや難しいレベル。典型問題を確実に解く力があれば合格点は到達可能、高得点を狙うには物理現象をイメージして捉える能力が必要。
- 化学
-
短時間で記述式問題を処理できるようにしておこう!
問題構成は大問4題、そのうち2題は有機化学を軸とした内容、残りの2題は理論化学と無機化学からの出題。難易度は標準よりもやや難しいレベル。知識の暗記に頼った学習に留まらず、物質の性質や化学現象に対する本質的な理解をする必要がある。また、50字程度の記述式対策も忘れずに行っておくこと。
- 生物
-
対応力が問われる出題構成!
大問4題構成の試験で、難易度は標準レベル。基本的な知識を問うものから実験考察問題まで幅広く出題される。論述、実験結果の正誤判断、グラフ読み取り、計算など多様な形式で出題される。制限時間に対して文章量がやや多いため、幅広い問題への対応力と最後まで集中を切らさずに取り組む力が必要。
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横浜市立大学医学部医学科
横浜市立大学医学部医学科
横浜市立大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 神奈川県横浜市(福浦キャンパス)
- 定 員:
- 80名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
小論文 |
面接 |
配点 |
400点 |
400点 |
400点 |
|
|
試験時間 |
120分 |
180分 |
90分 |
60分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 首都大学東京と並び、首都圏の代表的な公立大学。平成31年4月から学部が再編される。学部問わず英語教育を重視しており、週3日の英語の履修が必須なほか、進級の際にTOEFL ITP500点以上の成績が必要となるなどの特徴が挙げられる。2段階選抜は志願者の倍率が3倍を越える場合に行う。
- 数学
-
多様な切り口からアプローチできるように様々な解法を身につけよう!
大問4題の構成。範囲としては、数学Ⅲの微積分が必出。各大問は細かく小問に分かれており、最初の小問が標準レベルで、問題が進むにつれて難易度が上がっていく。まずは各大問の標準レベルの小問を確実に解き、余った時間で先に進んでいくと効率的に得点することができる。標準レベルの典型的な解法を身につけること。
- 英語
-
読解力と表現力を問う長文問題のみ出題!
大問3題構成で、いずれも長文読解問題となっている。語彙レベルはやや難しいものを含むが多くの語注がつく。下線部和訳問題が多いことに加えて、日本語での説明問題も多く出題されることが特徴。構文はさほど複雑ではないが、文章の分野に左右されない読解力や語彙力、速読力を養うことが大切。英語の読解力と日本語の表現力の総合的な能力が問われる。自由英作文は出題されない。
- 物理
-
思考力よりも計算力を重視した問題構成!
力学と電磁気、その他1分野の3題構成。過去5年近く原子分野は出題されていない。全問記述式で難易度は標準〜やや難レベル。例年グラフ描画の問題や論述問題が出題されている。奇をてらったような問題設定は少なく、問題数も多くはないので、基礎を固めていくこと。その後、標準レベルの問題演習に重ねて応用問題にも挑戦していくとよい。
- 化学
-
100字を越えるまとまった記述問題が出題される!
大問3題構成でどの分野からも満遍なく出題され、難易度は標準~やや難レベル。有機化学の構造決定が頻出。教科書レベル以上の知識を問う奇問、難問は出題されないので、教科書レベルの知識はきちんと固めること。実験操作や、実験をする上での注意点などは記述問題として出題されやすいので対策をとっておきたい。
- 生物
-
様々な問題に対応する力をみる出題構成!
大問3題で図やグラフを含むやや複雑な実験考察問題が主な出題になっている。全体として、知識の応用力、多様な切り口からの考察力、幅広い対応力が問われるように変化してきていると言える。過去問演習では他大学医学部医学科の問題も活用し、より充実した論述対策、考察問題対策を積んでいくこと。
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甲信越・北陸
山梨大学医学部医学科
山梨大学医学部医学科
山梨大学医学部医学科[後期のみ]
- 基本情報
-
- 所在地:
- 山梨県中央市(医学部キャンパス)
- 定 員:
- 125名
受験科目 |
数学 |
理科 |
配点 |
600点 |
600点 |
試験時間 |
120分 |
120分 |
※理科は、物理・化学・生物から2科目選択
※面接は集団面接で、合格か不合格のみ
- 全体分析
- 一般入試は後期のみ。問題は医学科独自の問題が出題される。物理の難易度が低い一方で、化学・生物の難易度は高い。理科は時間が足りなくなること予想されるため、日頃より短時間で解答する練習が必要。2次試験の科目として英語は課されていないが、センター試験の英語が300/2000点を占めているため確実に得点する必要がある。
- 数学
-
誘導なしで完答できる実力を!
センター試験と合わせると700/2000点と非常に配点が大きい。大問6題構成。大問1~2は短答形式で基本レベルの問題が多いものの、素早く正確に処理する力が要求される。一方で大問3~6は、非典型的な題意を正しく把握し、解答の道筋を自ら定め、定理と公式を正しく使いこなし、答案を作成する力が必要。演習を通じて豊富なアプローチの方法や発想力を養い、解答に至る過程を強く意識することが求められる。
- 物理
-
解きやすいので高得点を狙おう!
センター試験と合わせると合計で350/2000点の配点。大問4題で構成され、物理の各単元から満遍なく出題される。1つの大問につき5個程度の小問が設置されており、また問題の難易度も標準的であるため、各小問で問われていることを理解しながら解き進めることで高得点を望める。基本公式の使い方を中心とした学習が必要。
- 化学
-
計算問題の訓練を!
センター試験と合わせると350/2000点の配点。大問4題で構成され、問題の半分程度が有機化学から出題されることと、計算問題の配点が大きいことが特徴。特に計算問題では少し複雑な問題もあり、出題者の意図を正確に読み取ることが必要になる。化学基礎から1つ1つの単元を丁寧に学習して、化学に対する理解を深めていくことが重要。
- 生物
-
細かい知識を正確に表現する力が必要!
大問4題構成。大問1~3は各分野の題材についての用語、論述、計算、図・グラフ作成などの設問からなり、大問4は、設問ごとに独立した正誤問題の集合となっている。難易度は標準的で、細胞・DNA・遺伝・代謝・発生など幅広い分野から出題される。典型問題が中心だが、やや細かい知識を問われる場合があるほか、記述問題(解答欄の範囲内でまとめる論述、自身でグラフを書き込む、図示する、計算過程を明示しながら解答するなど)が多いため、知識を応用する力が求められる。
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信州大学医学部医学科
信州大学医学部医学科
信州大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 長野県松本市(松本キャンパス)
- 定 員:
- 120名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
150点 |
150点 |
150点 |
150点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は、物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 選択科目による不公平が生じないように、得点調整を行う場合があることに注意。センター試験と2次試験の点数比率は43%:57%である。面接はグループ面接で、さらに個別面接を行うこともある。面接の評価が著しく低い場合は、不合格となることがあるので注意。
- 英語
-
多様な問題への対応力と英文を読み解く速読力が必要!
大問は4題。空欄補充問題、内容説明問題、英問英答形式の内容説明問題、空欄補充問題が出題される。分量は多いものの、難易度は標準レベルである。和訳問題では、単語や熟語、文法の知識が定着が重要。空欄補充問題と内容説明問題対策として、文脈や段落展開を意識して文章を読み進める読解演習を積むことが効果的。
- 数学
-
基礎事項の徹底!
例年大問5題で構成されている。確率・微積分・数列・ベクトルが頻出単元だが、他にもさまざまな単元から出題されるので高校数学全体の学習が必要となる。問題の難易度は標準的なので、教科書レベルの基本的な問題から丁寧に学習を行って、高得点を狙いたい。
- 物理
-
幅広い分野の知識の応用を!
大問4題で構成されており、力学・電磁気・波動・熱の各分野から満遍なく出題される。1つの大問に多くの小問が設置されているのが特徴で、設問の意図を素直に読み取って解き進めていくことが高得点への鍵となる。基礎公式や物理の基本的な考え方を1つずつ学んでいくことが必要。
- 化学
-
幅広い分野からの出題、本質の理解が問われる!
大問4題で構成されており、理論・無機・有機の各分野から満遍なく出題される。問題の難易度は標準的だが、描画問題や50字程度の記述問題、導出過程まで必要な計算問題も出題される。知識の暗記に頼った学習に留まらず、物質の性質や化学現象に対する本質的な理解が必要。
- 生物
-
現象の説明力を身につけよう!
大問4題で構成され、理由や考察を150字以内の決められた字数で書く記述式の問題が多く出題される。そのため、単なる用語の暗記ではなく、内容を自分の言葉で説明できるようにしておかなければならない。また、植物の環境応答や、動物の生殖と発生といったような分野では、日ごろから各現象の背景にある理由を考える訓練が必要。
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新潟大学医学部医学科
新潟大学医学部医学科
新潟大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 新潟県新潟市中央区(旭町キャンパス)
- 定 員:
- 122名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
400点 |
400点 |
400点 |
|
試験時間 |
90分 |
90分 |
180分 |
|
※理科は物理、化学、生物、地学から2科目選択
- 全体分析
- 面接は得点化しない。問題の難易度は標準レベルだが、合格最低点が非常に高く、小さいミスが合否を分ける。高い正答率、解答の質が要求される。
- 英語
-
指定された字数で的確に答える練習をしよう!
解答はすべて記述式で、字数指定つきの問題が多い。長文読解の設問は和訳や内容説明問題が中心で、内容を正確に読み取る精読力が求められる。長文読解の一部に英語での問題指示かつ英語での記述が求められるものもある。英作文は下線部英訳と自由英作文の出題。自由英作文は自分の考えや意見を表現する力が求められる。
- 数学
-
標準レベルの問題を完答する実力をつけよう!
大問5題が出題される。5題のうち4題は基本的な計算問題を含む標準レベルの問題で構成されており、残りの1題は例年、微積分や極限の内容を含んだやや難易度が高い問題となっているため、対策が必要である。全単元を一通り学習したのちに、入試標準レベルの問題集で典型的な解法の習得が必要。
- 物理
-
誘導に従って解く練習をしよう!
大問3題が出題される。出題単元は、1題は必ず力学の問題が出題され、残りの2題が電磁気・波動・熱の中から出題されるというのが近年の傾向。全体として典型的な問題が多く、また1つの大問につき多くの小問が設置されているため、小問の意図を読み取って解き進める力を身に付けておくとことで高得点が狙える。
- 化学
-
苦手のないバランスの取れた学習を進めよう!
大問4題が出題される。理論・無機・有機の各単元から満遍なく出題される。導出過程の記述が必要な計算問題が数問出題されるので答案の書き方もしっかりと練習しておこう。また、単純な知識の暗記だけに留まらず物質の性質や化学現象に対する本質的な理解を目指して学習を進めていこう。
- 生物
-
単純暗記に留まるだけの学習では不十分!
記述問題が多く出題される。例年大問は4題で、最後の大問は2つの大問から1つを選ぶ選択問題形式となっている。基礎的な知識を固める学習を進めつつ、日頃から記述形式の問題を解いておくとよい。単なる用語の暗記ではなく、内容を自分の言葉で説明できるまで理解を深めておこう。
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金沢大学医薬保健学域医学類
金沢大学医薬保健学域医学類
金沢大学医薬保健学域医学類
- 基本情報
-
- 所在地:
- 石川県金沢市
- 定 員:
- 112名
受験科目 |
英語 |
数学 |
物理・化学 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
120分 |
|
- 全体分析
- 教科書をベースにした基本的な標準問題が大半を占めるため、高得点の争いになる。学部によって科目ごとの配点が異なるものの、概してセンター比率が高い。理科は物理・化学固定。
- 英語
-
全問英答式のため、読解力の向上とともに英作文の勉強もしっかり行おう!
大問3題構成で、内訳は長文読解問題が2題、自由英作文問題が1題。長文読解問題では700~1000語程度の文章が出題される。語彙レベルは標準的だが、全問にわたって英問英答形式。表の空欄を埋める形式の問題もあれば、内容正誤問題もあり、出題形式が多様である。長文問題の最後の問題は短めの英作文になっており、表現力が必要となる。
- 数学
-
問題演習で初見の問題への対応力を磨こう!
大問4題で構成されている。問題の難易度は標準からやや難レベルであり、また1つの大問につき小問の数が2~3個である場合が多い。数学Ⅲの割合が半分以上を占め、高い解答の完成度が求められる。典型問題の解法パターンを習得することも重要だが、初見の問題への対応できるように思考力を磨いておきたい。
- 物理
-
各分野をバランスよく仕上げよう!
個別試験の物理は大問3題で構成されており、原子を含む高校物理の各分野から均等に出題される。問題の難易度は標準からやや難レベルであり、典型問題にスムーズに解答する能力はもちろんのこと、問題中の物理現象をよく理解して答えを導く能力も必要。問題の分量も多いため、物理の考え方を理解するとともに時間も意識して学習していきたい。
- 化学
-
標準レベルの問題をおさえよう!
大問4題で構成されており、理論・無機・有機の各分野から出題される。問題の難易度は標準レベルだが、問題数が多い。形式としては単答問題だけでなく記述問題や作図も出題されるので対応力が必要である。基本となる知識を確固たるものとして標準レベルの問題を確実にこなせるようにしておきたい。
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富山大学医学部医学科
富山大学医学部医学科
富山大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 富山県富山市(杉谷キャンパス)
- 定 員:
- 105名
受験科目 |
数学 |
理科 |
外国語 |
面接 |
配点 |
200点 |
300点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
120分 |
180分 |
90分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 富山大学医学部医学科は、個別試験の他に面接があるため、学科対策と並行して面接の対策も必要である。面接は思考力、協調性、積極性、将来性を評価する。
- 英語
-
英作文の対策をしっかり行おう!
大問3題構成で、第1問が長文読解、第2問が会話文、第3問が英作文。長文読解は標準的な分量の英文が出題され、設問も選択式が多いため、得点源としやすい。会話文は空所補充や並べ替え、単語説明が出題される。英作文は、年度によって形式が異なるものの、200語から300語程度の英文を記述する難問が出題されるため、対策に力を入れる必要がある。
- 数学
-
数学Ⅲの微積分の割合が非常に高い!
個別試験の数学は大問3題で構成。出題範囲は高校数学全般となっているが、特に微積分の出題頻度と出題割合が非常に高いので、よく対策しておこう。問題の難易度は標準レベルだが、大問1題あたりの小問の数が2~3個と比較的少なく、一問当たりの配点が高いので、確実に点数に結び付けられる答案を作成できるように演習をしておこう。
- 物理
-
本質的な理解を大切にしよう!
大問3問構成で、原子を除く全範囲から出題される。数学と同様に基礎を理解したことを前提とした標準的な問題が出題される。解答のみを記入する問題が多いため、一つひとつ丁寧に解答してケアレスミスに気をつけよう。また、一つの大問の問題設定が長いことが多いので、文字から対象となる系・実験を理解する能力をつけよう。
- 化学
-
標準問題の演習をしっかり行おう!
大問4問で理論化学&無機化学、理論化学、有機化学2題の構成で、難易度は標準レベル。語句などの基礎的な問題で確実に点を稼ぎ、有機化学などの問題に時間を割くようにしよう。入試標準レベルの問題集を繰り返し、過去問演習で仕上げよう。基礎を徹底させ、確実に点数に結び付けられるところで落とさないようにしよう。
- 生物
-
時間内に解ききれるようにしっかり過去問の演習を行うこと!
個別試験は大問5題構成。どの大問も分量が多く、実験考察問題や論述問題が多く出題される。問題文の量も多く、いかに素早く条件を整理できるかが得点にも直結する。出題範囲は広範囲にわたるため、満遍なく対策を行う必要がある。論述問題は指定の字数以内で答えさせるものが多いので、まとまった分量の文章を書く訓練も行おう。
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福井大学医学部医学科
福井大学医学部医学科
福井大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 福井県吉田郡永平寺町(松岡キャンパス)
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
110分 |
110分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 英語では自由英作文が課せられるため、個別で対策が必要である。理系科目に関してはどれも表面的な理解だけでは十分に解答できないものが多く、本質的な理解が求められる。
- 英語
-
医療に関する英文・英単語の対策を!
大問4題構成で、第1問は長文中の空所補充問題、第2・3問は長文読解問題、第4問は英作文問題である。第1問は比較的易しい問題となっているが、第2・3問は説明問題や和訳問題などの記述式の設問が多く、難易度が高い。他大学の医系英語に取り組み、設問の形式に慣れておく必要がある。第4問は主に医療に関するトピックについて100語程度で解答する自由英作文が出題される。
- 数学
-
頻出分野の攻略がカギを握る!
大問4題で構成されており、微積分・数列・ベクトル・確率が頻出で分野融合問題として出題されやすい傾向にある。問題の難易度はやや難で、大問1題あたりの小問の数が3個程度となっている。標準レベルの問題集で頻出分野の基本解法を一通りおさえたのち、確率漸化式など融合問題の演習や思考力を要する問題演習に取り組みたい。
- 物理
-
現象の正確な理解が必須!
例年大問2題で構成されており、1題は力学、もう1題は波動というのが定番になっている。どちらの問題も移動の向きが焦点になっていることが多く、ベクトルや角度などの数学的な観点から物理現象を考える力が必要となる。普段の学習から図やイメージを用いて物理現象を捉える訓練を行おう。
- 化学
-
記述対策のために日頃から原理の理解を意識しよう!
例年大問2~3題で構成されており、理論・無機・有機の各分野から満遍なく出題される。特徴として、身近な現象を実験操作を通じて考察・分類する問題や、化学現象がなぜそのようになるのかの理由を記述させる問題が多く出題されている。分野を問わず、実験操作の理解と物質を判別、分類する根拠を確認しておこう。
- 生物
-
実験問題での考察力が重要!
大問3~4題構成。問題文が長いが、効率よく条件が整理できれば試験時間が足りないということはない。医学に関係する生物の環境応答や遺伝子発生の範囲からの出題が多く、これらの範囲に重点を置くとよい。図示問題や考察問題も出題されるため、語句の暗記に留まらず難易度の高い問題集で簡潔に記述する対策を行いたい。
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東海
名古屋大学医学部医学科
名古屋大学医学部医学科
名古屋大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 愛知県名古屋市昭和区(鶴舞キャンパス)
- 定 員:
- 107名
受験科目 |
英語 |
数学 |
国語 |
理科 |
面接 |
配点 |
500点 |
500点 |
150点 |
500点 |
|
試験時間 |
105分 |
150分 |
105分 |
150分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 基礎的な学力を身につけたうえで、困難な問題に立ち向かえるように、思考力を要する問題を最後まで解ききる学力を受験生に求めている。大学入試標準レベルの問題が中心の出題内容になっているので、受験生の勉強量の差が顕著に現れる。 素早く処理し、的確に記述する力を求める科目が多い。
- 英語
-
出題傾向が変化しやすいため、対応力が必要!
例年、大問は4問構成で、第1,2問は長文読解、第3問は会話文読解、第4問は和文英訳問題が課されていたが、昨年は自由英作文が出題された。難易度は標準的で語彙・文法をしっかりと身につけた上で長文読解演習を行うことが重要。英問英答形式の会話文読解問題や英作文対策に英語の表現力も必要。金沢大学や長崎大学の問題が類題として参考になる。
- 数学
-
大問数は少ないが、解答まで難しい思考を要する問題が出題!
大問は4問構成で、記述式の問題。整数や確率漸化式が頻出。一見試験時間は厳しくないが、さほど余裕はない。数学的な基礎力の上に、諦めずに解答までたどり着く思考力が試される。
- 国語
-
漢文の150 字問題は実質的に全文要約となっている!
大問は3題構成で、第1問は現代文、第2問は古文、第3問は漢文。主に傍線部説明の問題が出題され、現代文・古典ともに文章を正確に読解し、簡潔に記述する力が問われる。主に傍線部説明の問題が出題され、文章を正確に読解し、簡潔に記述する力が必要。漢文は、文章に対し設問が多く、文章全体を踏まえた150字程度の説明問題も出題され、難易度は高い。
- 物理
-
昨年易化したものの、問題の難易度が例年高く量も多い!
力学1題、電磁気1題、その他の分野1題の全3題で構成され、やや難易度が高い。素早く問題設定を理解し処理する力、解くべき問題を見極める力が求められる。途中式を書く問題が多く、幾何学的な思考を要する問題もある。
- 化学
-
論述問題や図示問題など多様な形式で出題!
理論・無機3題、有機2題の全5題で構成され、難易度は標準レベル。30字程度の記述問題が数題出題されたり、構造式を書かせたり、正しいものを全て選択させたりする問題など出題形式は多様。試験時間に比して問題の量が多いため、あまり時間的な余裕はない。
- 生物
-
実験考察の論述問題は基礎に忠実に解くことが重要!
大問4題構成で、用語や論述を中心としつつも計算問題を織り交ぜた総合的な出題形式。リード文が長いこともあり、試験時間に対し問題量はやや多い。各実験器具がどのような意義を持つかを手掛かりに、生命現象と絡めて、実験における「仮説→論証」の流れを掴みとる練習が必要。
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名古屋市立大学医学部
名古屋市立大学医学部
名古屋市立大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 愛知県名古屋市瑞穂区(桜山キャンパス)
- 定 員:
- 97名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
面接 |
配点 |
150点 |
150点 |
200点 |
200点 |
試験時間 |
120分 |
120分 |
150分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 面接の配点が高いので注意が必要。面接を除くとセンターと二次の配点は1:1なのでどちらもしっかり得点したい。2019年入試から2段階選抜を導入。第一段階はセンター試験で500点満点中375点以上で合格。
- 英語
-
自分の経験に基づく意見を書けるようにしよう!
大問4題構成で、内訳は長文読解問題が3題と120~150語程度の英作文問題が1題。長文読解問題は700語~1000語程度の文章が出題される。出題される単語は難しいものが多く、テーマは論説文、伝記など一般的なものが多いが、やや難解な古典的文章が出題されたこともある。英作文問題は特定のテーマについて自分の経験をもとに意見を論述するタイプの出題が続いている。
- 数学
-
標準的な問題の解法習得が必須!
例年大問4題で構成されており、1つの大問につき3個程度の小問が設置されている。ここ数年、空間図形の出題が続いている。問題の難易度は標準的だが、小問が比較的少ないので答えを導くまでのプロセスを自分で考えることが必要となる。問題演習を重ねて解法パターンを習得すると同時に、初見の問題への対応力を向上させることが重要。
- 物理
-
バランスの良い学習が必要!
大問4題で構成されており、基本的には力学・熱・波動・電磁気から出題されるが、稀に原子からも出題されることがあるので、全分野に渡る学習が必要となる。問題の難易度は標準的なものが多いが、小問の数が比較的多いので、問題を見てから解法を思いつくまでの時間を短くできるように演習を重ねたい。
- 化学
-
有機化学の学習を重点的に!
大問4題で構成されている。出題内容としては理論・無機・有機から満遍なく出題されるが、近年は4題中2題が有機化学に関する問題であることが多く、構造決定問題や高分子化合物についての知識などをよく学習して対策する必要がある。全体的に難易度は標準的で、奇をてらった問題も少ないため、典型的な問題を確実に解けるようになることを目標にして学習を進めたい。
- 生物
-
実験問題の演習を!
大問は4題で構成されており、難易度は総じて高い。生物の環境応答や生物の進化と系統についての問題が多く、どの大問でも実験考察問題や論述問題が登場している。単なる語句の暗記や基本問題の理解にとどまらず、ハイレベルな問題集で考察力を養う必要がある。医療に関連した分野から出題されることもあるので、過去問演習を通じて傾向を掴んでおきたい。
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浜松医科大学医学部医学科
浜松医科大学医学部医学科
浜松医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 静岡県浜松市東区
- 定 員:
- 115名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
120分 |
|
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- 難易度は全体的に標準~やや難レベルと言えるため、基本的な知識をしっかりと身につけ、標準問題で確実に得点することが必要。平成31年度入試より配点が変更。二次試験の配点比率が44%から61%と高くなる一方で、面接の配点が150点から100点に下がり、二次試験の対策が重要になった。
- 英語
-
指定字数で的確に答える練習をしよう!
読解問題と英作文問題の大問3題構成。読解問題は医療系の題材が出題。医学部特有の語彙以外は、語彙の難易度は標準的な単語集で対応可能だが、一文一文が長いため、正確な読解力が必要とされる。試験時間を考えると速読力も必須。英作文の問題では字数や論理構成に指定があるため、形式に慣れるところから始めたい。基本的な文法や単語の知識をしっかりと押さえた上で、英文の内容を正確に読み取る精読と論旨を明確に書く表現力を身につけることが必要。
- 数学
-
データの分析が出題されることもある!
大問4題構成。難易度は標準からやや難レベル。大問全体として見れば思考力を要する問題も多いが、小問の誘導にしっかり乗ることができれば、全て解ききることも十分に可能。そのためには典型的な解法を習得することで最初の小問をスムーズに解く力が必要。微積分や複素数、曲線などが頻出で、証明問題や図示問題として出題されることも多い。微積分では置換積分や部分積分など練習が必要な計算処理を身につけておくこと、証明問題などアプローチの方法が難しい場合は前の小問をヒントに切り口を見つけていくことが必要。
- 物理
-
原子を含む全範囲から出題される!
力学・電磁気・波動・熱・原子から満遍なく出題される。交流回路や原子など、一般的に出題頻度の低い単元も同様に出題されるので、頻出単元のみに絞らず広く学習したい。典型的な問題が中心だが、分野をまたぐ融合問題も出題されるため、注意が必要。計算問題を中心とするが、描図問題・論述問題・証明問題も見られる。分量も多く難易度もやや高いが、まずは標準レベルの問題集を確実に仕上げたい。
- 化学
-
苦手のないバランスの取れた学習を進めよう!
大問4題構成。理論と有機が2題ずつ出題。化学の問題の多くは、理論分野と有機分野からの出題で占められるが、年度によっては無機化学を絡めた融合問題も登場する。いずれの分野でもどのような機構で反応が進行するかといった理論面が特に重視される。平衡、酸塩基、酸化還元、気体の法則などが頻出範囲。身のまわりの現象を化学的な視点で説明する設問が出題されるが、その意味や理由まで詳細に学習することが求められる。
- 生物
-
単純暗記に留まるだけの学習では不十分!
生物の問題は、医学系の内容に偏らず満遍なく出題される。設問の形式は、記述や描図、グラフやデータからの実験考察など多岐にわたる。典型的な分野からの出題が多いため、本質的な理解ができていればそれほど苦労せずに解くことができる。基本的な知識を身につけるとともに、様々な問題を解くことで理解を深めていくことや、iPS細胞やES細胞など医学・生物学に関する新しい情報を積極的に吸収していく姿勢が必要。
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岐阜大学医学部医学科
岐阜大学医学部医学科
岐阜大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 岐阜県岐阜市(柳戸キャンパス)
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
400点 |
400点 |
400点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
120分 |
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- 医学部としては問題の難易度は高くはない。失点しないようミスを防ぐことが大切。理系科目は全体的に記述する量が多いため、最後まで集中して解く練習をしておくこと。個別二次試験の配点比率は60%と高めである。
- 英語
-
速読を意識した学習を行うこと!
大問数は年度によって異なるが、概ね大問3題構成で、第1問が文法問題、第2・3問が長文読解問題となっている。文法問題では、一般的な文法問題集に掲載されているような基礎的な問題が出題されるため、学習量が得点に直結する。長文読解問題についても記号選択式の基礎的な問題が多いため、速読を意識した問題演習に取り組んでおけば得点源とすることが可能。英作文は出題されない。
- 数学
-
大問を最後まで問題を解ききること!
大問5題で構成される。場合の数・確率や微積分が頻出の単元となっているが、それ以外の単元も出題されるため、全体的な学習が必要。問題の難易度は標準的で、1つの大問につき3~5問程度の小問が設置されているので、問題演習を重ねて大問を最後まで解き切る思考力と解答するスピードを身につけたい。
- 物理
-
グラフの作成や記述問題にも取り組むこと!
大問3題で構成されており、出題単元としては力学・電磁気・波動・熱力学の4つのうち3つが出題される。問題の難易度は標準的だが、50字程度の記述問題やグラフを描く問題などが出題されることもある。典型問題の解法の習得に留まらず、物理の考え方の理解を目指して学習に取り組むことが必要。
- 化学
-
知識の暗記だけでなく、理解を深めること!
大問4題で構成されており、理論・無機・有機の各分野から満遍なく出題される。問題の大半は知識問題と計算問題からであるが、近年では物質の性質や化学現象についての記述問題が出題されることもある。知識の暗記に留まらず、基本に忠実に学習し、化学の考え方の理解を目指して学習を進めることが重要。
- 生物
-
記述、考察、計算問題への対策を行うこと!
大問3問で構成される。難易度は標準レベルの問題が中心だが、細かな知識問題が出題されることがあるため教科書の細部まで目を通し、用語を正確に記述する力を養う必要がある。計算問題が出題されるため標準レベルの問題集などで演習を重ね、短時間で対処する練習をしたい。論述問題に関しては実験結果や図表の読み取り考察をする問題が出題されるため、普段の学習の中で考察をする訓練も心掛けたい。
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三重大学医学部医学科
三重大学医学部医学科
三重大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 三重県津市(上浜キャンパス)
- 定 員:
- 125名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
120分 |
150分 |
80分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 全体として、極めて難易度の高い出題がなく、理科については標準レベルである。ハイレベルな受験生の集まる医学部入試であることを考えると、ミスなく正確に時間内に解くことが大切になるだろう。
- 英語
-
論説文対策を深めよう!
全て長文読解問題の大問3題構成。文中表現の和訳や、日本語による内容説明が出題の中心である。英語雑誌から抜粋した文章が出題されていることが多いが、語彙レベルは標準的。科学的な論説文が多く出題されるので、接続詞に着目し、論理展開をしっかり追いながら読んでいくことが必要。長文の小問として和文英訳も出題されるのでこちらも対策を行いたい。
- 数学
-
論理的展開を心がけること!
大問4題で構成されており、高校数学全般から出題される。問題の難易度は標準レベルであり、また例年証明問題が比較的多く出題される傾向にある。また、数学Ⅲの微積分が頻出となっている。典型問題の解法を習得して素早く解答することと、普段の学習から論理的でわかりやすい解答の書き方を意識するようにすることが重要。
- 物理
-
高得点勝負、時間配分にも注意!
大問5題構成で、例年力学2題、熱力学波動電磁気各1題であったが、2017年度には原子1題ならびに力学と熱力学の融合問題1題が出題されている。出題傾向には偏りがないため、各単元満遍なく学習が必要。典型的な現象を題材とした空欄補充と計算問題が中心であり、難易度は標準的。医学部のハイレベルな競争の中では、速さと正確性が求められる。
- 化学
-
幅広い出題、論述に注意!
大問5題構成で、各分野から幅広く出題されており、難易度は基本~標準レベル。細かな知識を問う問題や計算問題、論述問題、構造決定問題も毎年出題されている。論述は理由説明問題や、実験操作に関する内容が多い。教科書だけではなく資料集なども活用して、実験方法や化学反応の理論についてのイメージを深めておくことが重要。
- 生物
-
標準の内容を完璧にしよう!
例年大問5問で、大部分の問題が基礎~標準レベルの難易度である。例年は教科書レベルの内容に関する知識問題や計算問題、比較的短い論述問題で構成されているので、教科書の内容をしっかり理解し、標準レベルの典型問題集で論述練習を行うことが必要。特に考察問題は実験結果のグラフや表の読み取りが出題されるので、問題演習を積み、解答の切り口を見つけたい。
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近畿
京都大学医学部医学科
京都大学医学部医学科
京都大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 京都府京都市左京区(吉田キャンパス)
- 定 員:
- 107名
受験科目 |
英語 |
数学 |
国語 |
理科 |
面接 |
配点 |
300点 |
250点 |
150点 |
300点 |
|
試験時間 |
120分 |
150分 |
90分 |
180分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 問題を多角的に分析し、解法を見出す力を要求している。学んだ内容を活用する力を見るため、応用問題を中心とした出題となっている。英語は和訳と英作文のみの出題が例年続いていたが、英語を用いた表現力を重視する観点から、自由英作文が導入された。
- 英語
-
文章全体を把握する読解力と一文を正確に理解する精読力が必要!
大問は4問構成で、第1,2問は長文読解問題、第3問は和文英訳問題、第4問は条件付き英作文問題が出題。長文読解問題では下線部和訳や説明問題が多く出題され、一文章を正確に理解するための語彙・文法・構文解釈の力と、全体を通した文章読解力が問われる。和文英訳問題は難易度が高く、日本語が長く直訳しにくいので、十分に対策を行う必要がある。
- 数学
-
小問誘導がなく解法の手が付けにくいため、発想力が問われる!
問題構成は6問構成の記述式。頻出分野は微分・積分法、確率、空間図形(ベクトルも含む)、整数。過去問演習を通じて問題の難易度を見極める力・最後まで解く計算力・解法のきっかけをつかむ発想力を養うなどの対策が必要。
- 物理
-
知識・思考力・計算力が総合的に問われる!
力学1題、電磁気1題、その他の分野1題の全3題で構成され、応用レベルの問題が中心となる。難易度は高く、時間的な余裕はないため、解くべき問題を見極める力が求められる。知識の確認、物理的思考、計算力を総合的に判断できるように問題が配置され、空所補充問題並びに論述問題やグラフの作図問題の形式となっている。
- 化学
-
長文の空所補充形式の問題が多い!
理論・無機2題、有機2題の大問4題の構成で有機化学の比重が高い。基本的に空所補充形式で結果のみを解答する問題が多い。解答時間に比して問題数が非常に多いので、完答は難しく、難易度の見極めが必要となる。有機化学が得点の半分を占めるので、構造決定問題の演習を積み、手薄になりがちな高分子化合物の対策にも漏れがないようにしておきたい。
- 生物
-
見慣れない題材が多く、 また文章・図表やグラフ・論述とも分量が多い!
大問4題(中問数6~8題)構成。遺伝情報とその発現および生態と環境の出題頻度が高い。全ての問題に触れられるように、基礎問題を素早く解く練習や、問題の難易度を見極める練習が必要。
- 国語
-
解答欄は1行1㎝幅に20~25字程度が目安!
大問は3問構成で文理共通の現代文1問、現代文1問、古文が1問出題。問題は文字数指定ではなく、解答欄の空欄に入る分だけ記述する形式。現代文では大半が傍線部説明の問題となっており、正確な読解力および本文の内容を自分の言葉で言い換える表現力が必要。古文では本文の現代語訳が中心になる。古文単語や文法の知識を基に逐語訳を心掛けること。
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京都府立医科大学医学部医学科
京都府立医科大学医学部医学科
京都府立医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 京都府京都市上京区(河原町キャンパス)
- 定 員:
- 107名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
|
試験時間 |
120分 |
120分 |
150分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 配点はセンター試験が450点、個別試験が3教科4科目600点となっている。個別試験の難易度は概して高い。センター試験対策を早期に完成させておき、二次試験の学習の時間を十分に確保することが重要。面接試験で不適と判断されると、筆記試験の結果に関わらず不合格になる。
- 英語
-
高度な精読力・作文力に加え、コミュニケーション能力を求める自由英作文が追加!
大問1、2が長文読解、大問3が長文に関する正誤判定、大問4が自由英作文の全4題構成。問題の指示は全て英語。分量が多いため、難易度は高い。長文読解の設問は和訳、空欄補充、内容説明、表現の言い換えなどが出題。日本語または英語で解答するものがあり、全体的に記述量が多い。自由英作文は150語程度で自分の意見や経験を書かせる典型的な問題だが、字数が多いため素早く正確に解答を作成する能力が必要。長文は分野を問わず文章を読み、速読力や精読力を鍛えたい。難易度の高い文章を読んでわからない単語の意味を推測する力も必要。英作文は、文章構成を考えてからまとまりのある文章を書くことが重要。
- 数学
-
小問による誘導が丁寧なため、最後まで諦めないこと!
大問4題が出題。微分積分に図形を絡めた融合問題は例年出題される。一見複雑そうな問題もあるがどの大問においても誘導となる小問が多いのが特徴。一見難しい問題でも、小問を手掛かりに解き進めていけば解法が見つかるものもあり、諦めない姿勢が大切。標準的な問題を軸にした問題が多いため、典型問題の解法を一通り押さえたい。数学の問題を網羅したテキストを用いて典型問題の標準的な解法の習得をすること、融合問題対策として応用問題を通じて実戦経験を積むことで、高得点を狙えるだけの実力をつけたい。
- 物理
-
独特な問題設定のもと、思考力を問う問題が出題!
大問3題が出題。力学と電磁気は毎年出題され、残り1題は波動または熱力学から出題される。難易度は、旧帝大~最難関大レベル。奇問はないが、設定や扱われる内容自体が難しい。設問は解答過程まで記述する形式が多いが、空欄補充形式の問題も毎年出題される。解答の方針としては、限られた時間の中から解ける問題を確実に処理して点数を積み上げたい。物理をじっくり着実に学ぶことが大切。公式や定理はその原理や導出から学び、問題でどのように活用されているか定性的・定量的に考えること。演習は標準的な問題集を用いて、基本事項をどのように活用するのかを念頭に行うこと。関西圏の他の難関大学の問題も演習に効果的。
- 化学
-
一つのテーマについて多角的に考察する問題が出題される!
大問3題構成。大問1,2は理論と無機の融合問題、大問3は有機となっている。難易度は難関大レベル。典型的な問題設定のもと、応用問題がやや多い。特徴としては、(1)内容自体はきわめて基礎的であるが、正しく化学の基礎を理解しているか(2)長く複雑な問題文を俯瞰し必要な箇所を読み取り、素早く処理できるか(3)問われている内容に沿って答案に表現できるか、といった、様な能力が要求される。基礎が完成したら、知識・計算・論述など総合問題で演習を行いたい。
- 生物
-
問題の難易度を見極める力が必要!
大問4題が出題。難易度はやや難レベル。語句問題の出題数は少なく、論述問題が中心の構成。論述問題は知識が必要な問題と、考察力が要される問題の両方が出題されており、比較的後者の出題が多く見られる。語句問題は基本知識を問うものが多いので、確実に得点できるようにしたい。考察力を必要とする問題は典型的な問題が多く、標準レベルの問題集を確実に解けるようにすれば十分に対応可能。知識が必要な論述問題に関しては、一部難易度の高い問題が出題される。過去問で解けなかった問題は、必ず資料集などの詳しい参考書を活用して復習し、どのレベルの問題が出題されているのかを確認すること。また、語句を暗記したり復習する際は、その語句についての説明もできるようにすると論述・記述問題の対策になる。
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大阪大学医学部医学科
大阪大学医学部医学科
大阪大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 大阪府吹田市(吹田キャンパス)
- 定 員:
- 100名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
|
試験時間 |
90分 |
150分 |
150分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 過度に難しい問題や奇問が出題されることは少ない。題意を正確にくみ取り、論理的ならびに過不足なく表現する力や、複雑な計算を最後まで処理する力を要求する出題となっている。
- 英語
-
語彙・文法を身につけた上で、構文解釈や速読、自由英作文などバランスのとれた対策が必要!
大問は4問構成で、第1問は下線部和訳問題、第2問は長文読解問題、第3問は70語程度の自由英作文問題、第4問は和文英訳問題が出題される。記述量を求める傾向が強い出題に対応するため、時間配分に注意して解答を進めなければならない。
- 数学
-
理系数学は全体的に計算量が多いため、速く正確な計算力を身につける必要あり!
例年大問5題で構成され、難易度は標準~やや難レベル。確率・整数・数列などの融合問題が出題されるので、旧帝大など他大学の過去問演習が欠かせない。
- 物理
-
物理の定性的な理解を問う問題や原子の問題など総合的な出題!
力学1題、電磁気1題、その他の分野1題の全3題で構成され、難易度は標準レベル。時間に対して問題量が多いため、効率よく問題を処理する力が求められる。総合力勝負になるので各現象や原理・法則の基本的な意味をきちんと理解することが重要。
- 化学
-
思考力とスピードの両立を求められる!
個別試験は、理論1題、理論無機複合1題、有機2題の全4題で構成され、難易度は標準~やや難レベル。制限時間に比べて問題の量が多いため、時間的な制限は厳しい。高校化学の知識を応用させて答える問題への対応力が必要とされるため、普段の学習でもパターン暗記に陥ることなく解答の発想や方針をきちんと理解することが大切。
- 生物
-
教科書に掲載のない、見慣れない題材をもとにした考察問題が出題!
問題は大問4題(中問数6~8題)構成。教科書に準拠した知識問題や論述問題が主だが、一方で見慣れない問題設定の下で仮説を実証するための適切な実験操作などをテーマとした考察問題も出題される。論述は100字以上の長文が課される場合が多く、時間の制約上、方針を立てたのち素早くで書き上げる文章構築力が必要。
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大阪市立大学医学部医学科
大阪市立大学医学部医学科
大阪市立大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 大阪府大阪市阿倍野区(阿倍野キャンパス)
- 定 員:
- 95名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
300点 |
200点 |
|
試験時間 |
100分 |
120分 |
150分 |
|
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- センター試験と個別試験の比率は450:800。合格最低点が80%前後になるので、個別試験でも高い得点率が求められる。数学の配点比率が高いうえに、難易度も高いので、しっかりとした対策が必要になる。理科では記述式の証明問題もっ出るので注意をしておきたい。
- 英語
-
長文読解問題の問題数が多いことに注意!
大問4題構成で、長文読解問題が3題、英訳問題が1題。長文読解問題では、英字新聞や雑誌などから抜粋した文章が出題され、語彙レベルはやや難だが語注は多い。文中下線部の日本語訳や文章内容の説明など、記述式の解答を求める問題が多く出題される。論説文の読解が中心になるので文章の論理展開に注意すること。英作文は日本語の独特の表現をどのように英訳するかがポイントになる。
- 数学
-
標準レベルの問題集を確実に解けるようにしておくこと!
大問4題で構成されており、微積分を中心に高校数学全般から出題される。2018年は数学Ⅲから全て出題されるなど、数学Ⅲの出題割合が高い。数学ⅠAⅡBの学習を終えてどれだけ数学Ⅲの演習を行えるかが結果を大きく左右する。問題の難易度は標準~やや難レベルであり、小問の誘導に従うことで解法を見つけ出すことが可能。問題演習を重ねて、典型問題の解法を身につけていくことが重要。
- 物理
-
円運動を重点的に幅広く学習しよう!
大問3題構成。1問約25分かけてよい時間設定なので落ち着いて取り組めば完答できる。近年は第1問の力学で円運動をテーマにした問題が連続して出題されており、的を絞って対策する必要がある。一方、第2問の電磁気では力学との融合や交流分野の出題もあるので的を絞った学習は難しい。第3問は熱力学が出題される傾向があるが、波動分野の年度もある。原子分野の出題は見られない。
- 化学
-
記述問題で差をつけること!
大問3題構成だが大問ごとに2問異なる問題が出題され実質6問構成。長い問題文があるが、内容は空所補充を含む標準的な問題が中心であり、確実な基礎力があれば対応できる。また、論述問題では簡潔に記すことが要求されており、表現力が求められる。標準レベルの問題集を自力で解けるまで演習を重ねたい。
- 生物
-
記述問題への対策を行うこと!
大問4問構成。難易度は標準レベルの問題が中心だが、深い知識を問う問題や教科書に記載されていない内容も出題されることがある。教科書内容の知識の範囲で解ける問題を解き、その知識を応用して考察する力が求められる。基本的知識の穴埋め問題も出題されるが、論述形式の問題が中心のため、普段から重要語句の内容を説明する練習や実験に関する適切な考察を書く練習をすることが重要。
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神戸大学医学部医学科
神戸大学医学部医学科
神戸大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 兵庫県神戸市中央区(楠キャンパス)
- 定 員:
- 112名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
150点 |
150点 |
150点 |
試験時間 |
80分 |
120分 |
120分 |
※理科は物理、化学、生物から1科目選択
- 全体分析
- センター試験:個別試験の比率が1:1もしくはやや前者に重点を置いた入試形態を取っているため、センター試験では8割程度の得点がないと合格は厳しい。個別試験では難問・奇問はあまり出題されず、苦手科目があると他の受験生と差が開いてしまうので、バランスのとれた学習が求められる。
- 英語
-
時間配分に注意した学習を!
大問4題構成で、長文読解が3題、英作文問題が1題。問題数が多いため、時間配分に注意。700語前後の長文読解問題を1題20分前後で解く必要があり、速読力が要求される。内容正誤問題が中心の設問になっており、細部まで読解をする必要もある。英作文問題はテーマに対して指定語数がかなり絞られているため、書き始める前に内容や構成をよく検討することが求められる。
- 数学
-
論証力と計算力を問う問題が多く出題される!
大問5題で構成されており、確率や微積分を中心に高校数学全般から出題される。問題の難易度は標準~やや難レベルであり、証明問題が多く出題される。典型問題の解法を習得すると同時に、答えまでの過程を論理的にわかりやすく説明できるようになることを意識して、学習を進めることが重要。
- 物理
-
記述問題を重点的に演習しよう!
大問3題で構成されており、そのうち2題は力学と電磁気、残りの1題は波動か熱力学が多い。2018年は原子が出題された。問題の難易度は標準的だが、ほぼすべての問題で導出過程の記述が求められるので、普段から解答を論理的に記述する訓練が必要。また、グラフについての問題が頻出なので、グラフの読み取りにも慣れておくこと。与えられていない物理量を自分で定義し解き進める問題もよく出るので過去問演習は欠かせない。
- 化学
-
標準事項を確実に定着させること!
大問4題で構成されており、理論・無機・有機の各分野から満遍なく出題される。問題の難易度は標準的なので、まずは教科書レベルの知識や考え方を漏れなく身につけることが重要。また、記述問題やグラフの描画問題も出題されやすいので、問題演習によって対策すること。試験時間が1科目あたり60分と限られているので解答スピードを意識した学習も必要である。
- 生物
-
論述問題の学習を行うこと!
大問4問構成。全分野から満遍なく出題され、難易度の高い問題や目新しい問題は出題されておらず、教科書内容を完全に理解していれば比較的容易に解くことができる問題が多い。穴埋め問題を確実に得点できるように基本事項の確認をし、個別試験標準レベルの典型問題集で計算問題や論述問題の演習を積むこと。論述問題は10~100字と字数制限があり、字数に応じて記述する内容を取捨選択する必要がある。
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滋賀医科大学医学部医学科
滋賀医科大学医学部医学科
滋賀医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 滋賀県大津市
- 定 員:
- 100名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接(得点化しない) |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
|
試験時間 |
90分 |
120分 |
150分 |
|
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- センター試験と個別試験の配点が等しい。例年の合格者最低点は、総合点にして7割程度(センター8割強、個別試験で7割程度)が目安。個別試験の問題に関しては、難問が数多く出題されるわけではなく、参考書でよく見かけるような、基礎知識や典型問題が中心。ミスなく素早く処理する能力が重要。
- 英語
-
近年の出題範囲の変更に注意!
長文読解1題と和文英訳1題からなる大問2題の構成。難易度は標準レベル。長文読解は、医学に関するテーマが多く、設問は和訳・内容説明・要約と記述式が中心で、記述量が多いのが特徴。小問が多数出題されるので、素早く的確に解答する力が必要。また、記述主体のため、全体の要旨を把握した上でそれを表現する力が必要。英作文では、下線部の日本語を英訳しやすい平易な日本語に変換する必要がある。2016年度までは自分の経験や意見を150語程度の述べさせる自由英作文が出題されていたため、和文英訳と自由英作文両方の対策を行っておくとよい。
- 数学
-
論証力と計算力を問う問題が多く出題される!
大問が4題でそれぞれに小問3~4が出題される。微積分や確率からの出題が多い。難易度は標準~難関大レベル。特徴は問題文の内容がやや複雑であり読解力を要することと、関数と確率、ベクトルと関数といった関数の融合問題が出題されやすいことである。標準的な問題が多いため、典型問題の解法を一通り押さえておけば、合格に必要な点数を取ることができる。難しい問題を見極めて標準レベルの問題を確実に解答していきたい。
- 物理
-
問題形式が特異なので、過去問対策が欠かせない!
大問3題が出題される。力学、波動、電磁気、熱力学から満遍なく、時には融合問題として出題される。難易度は最難関大レベル。各大問では、空欄補充問題10個程度で、総合力と高い思考力を問う論述問題、グラフ描写問題などが課される。特徴は問題文が長く、見慣れない問題設定で、煩雑な計算や、数学的思考力が要求されることである。解答できる問題から確実に取り組んでいき、部分点を稼ぐ方針が得策。物理の本質を正しく理解し、総合力を養うことが必要。単純な解法暗記やパターン暗記ではなく、物理を定性的・定量的に理解したい。
- 化学
-
標準事項を確実に定着させること!
大問3題が出題。大問1,2は理論・無機の融合問題、大問3は有機の構成。難易度は、難関大レベル。特徴は問題文が長いこと、見慣れない問題設定が多いこと(特に大問3の有機)、グラフ描写、論述問題など出題が多様であることである。計算問題では計算過程も必要とされる場合が多い。得点に結びつけられる問題から確実に処理していき、点数を積み上げていくこと。化学の本質を正しく理解したうえで、分野横断的に学習することが求められる。
- 生物
-
標準レベルだが、問題量がやや多いため時間的余裕はあまりない!
大問4題構成。各大問は5~10問ほどで構成されている。難易度は標準~難関大レベル。各大問では、基本語句を問う問題から、細かい知識を問うもの、さらに記述問題や考察問題など、幅広く出題される。リード文が長く、空欄補充のための空欄が問題文中に多数存在する。語句問題は正確な知識を要求する一方、論述問題では難問奇問は出題されない。しかし考察問題では、問題に応じて結果と考察を記述させるものが多いため、難易度はやや高い。要点をおさえた答案を作ることが必要。近年では免疫や進化に関する問題が多く出題されているため、一通りの問題に触れておきたい。論述問題では、語句やしくみの説明が多いため、わかりやすく自分の言葉で説明できるような演習が必要となる。
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和歌山県立医科大学医学部医学科
和歌山県立医科大学医学部医学科
和歌山県立医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 和歌山県和歌山市(紀三井寺キャンパス)
- 定 員:
- 100名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
250点 |
250点 |
200点 |
|
試験時間 |
100分 |
120分 |
100分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 配点はセンター試験600点、個別試験700点。2018年度からは小論文が廃止。合格最低点は、62~67%間で推移していることから、合格には合計で7割得点が目標。実際の入試問題は難問が数多く出題されるわけではなく、参考書でよく見かけるような、基礎知識や典型問題が中心。出題される問題をミスなく解答していく能力が求められる。
- 英語
-
英語の小説に対応できる読解力を身につけること!
大問3題構成中、1題が和文英訳、2題が読解問題。記述式と選択式の併用で難易度は分量が多いため、やや難レベル。長文読解は医療や社会などテーマが幅広く、設問は空所補充、内容説明、内容一致選択、単語の言い換えなどが出題される。小説も出題されるため英文を読む力だけではなく、内容を把握して考える力がないと答えられない問題もある。和文英訳は新聞記事などから出題されるため、単純な英訳ではなく、全体で語られている内容を把握してから英訳する必要がある。読解問題の比重が大きいため、読解力の養成が不可欠。読解の基礎となる文法・語彙力を身につけた上で、段落や全体の主旨を常に意識して論理展開を把握する練習をしよう。英作文は、重要な文法や構文を暗記して表現の幅を広げることが重要。
- 数学
-
全範囲から満遍なく問われる!
大問4題構成。融合問題も用いて幅広い単元から出題される。難易度は標準レベルだが、誘導つきの小問や煩雑な計算問題が多く、題意を正しく汲み取った上での高い処理能力が求められる。基本を固めるとともに、計算力を養うために煩雑な計算練習を繰り返しておくこと。次に典型問題の解法を一通り押さえ、誘導に沿って解答する練習をしたい。大問の中における小問の位置付けや役割を理解し、題意を読み解く練習が必要になる。
- 物理
-
高得点勝負、時間配分にも注意!
大問3題構成。大問1が力学、大問2が電磁気、大問Ⅲが熱力学または波動となっている。難易度は標準レベル。問題設定や扱う題材は、教科書や問題集でよく見かける典型的なものが多い。出題形式はほぼ空所補充となっている。したがって、うまく誘導に乗り、問題の大枠を掴むのが鍵。対策としては教科書を中心に基礎を固め、標準的な問題集で典型問題に多く触れること。問題演習の際は、まず問題の全体像を把握し、その後細部を見ていくように意識したい。
- 化学
-
幅広い出題、論述に注意!
大問3題が出題。構成は大問1,2が無機または理論、大問3が有機となっている。難易度は標準レベル。問題設定や扱う題材は標準的で、教科書や問題集で一度は見たことがあるものが多い。設問は空欄補充、記号選択式、計算問題などを中心に、論述問題も各大問に一つ以上含まれ、簡潔に説明することが要求される。有機化合物の構造決定問題も問題集や他の大学入試と非常に似ている典型的な問題のため、典型解法を身につけたい。教科書を中心に基礎を固め、標準的な問題集で典型問題に触れ、化学の本質を理解するようにつとめることが欠かせない。
- 生物
-
実験と知識問題を織り交ぜて考察・論述で締めくくる大問が多い!
大問4題が出題。難易度は標準レベル。各大問、主に選択問題、語句問題、記述問題が出題されており、一般的な個別試験と比較すると選択問題がやや多い。記述問題は一般的なものが多いため、高得点を狙いたい。医学に関係する神経や内分泌系についての問題が出題される傾向にあり、一通りの問題に目を通しておきたい。教科書だけでなく資料集も利用して、基本知識を確認すること。選択問題は難易度の高いセンター試験対策模試などを活用して演習すること。論述問題は、語句やしくみを自分の言葉で説明できるまで演習を繰り返して理解を深めることが必要。
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奈良県立医科大学医学部医学科
奈良県立医科大学医学部医学科
奈良県立医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 奈良県橿原市
- 定 員:
- 113名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
150点 |
150点 |
150点 |
|
試験時間※ |
|
|
|
|
※理科は物理・化学・生物から1科目選択
※180分で数学・英語・理科1科目を解答する
- 全体分析
- センター試験と個別試験の配点比率が同じで、かつ個別試験の理科は1科目という特徴がある。直前期には過去問にも取り組み、独特の形式に慣れておくこと。学科試験の他に面接も課される。得点が与えられることはないが、面接の結果次第で学科の得点に関わらず不合格になる。そのため、志望理由を事前にしっかりと考えておく必要がある。
- 英語
-
論説文対策を深めよう!
長文読解問題1題と英作文2題が出題。長文は本文がかなり長く設問の難易度も高いのが特徴。そのため、高得点を実現するためには、高度な語彙力と速読力が求められる。また、多くの問題は解答に和訳の手順を要するものであるため、高度な英文解釈の技術も必要。一方、英作文の問題においては、比較的多い語数の英作文が要求される。手早く論理構成のひな型をまとめて減点されない英作文を心掛けること。
- 数学
-
データを含む幅広い分野から出題!
大問6題構成。難易度は標準レベルだが、問題ごと・年度ごとに大きくばらつきがあるので注意が必要。年度によっては証明問題や図示を要求される問題が多く出されることもある。まずは入試基礎~標準レベルの典型題の解法を幅広く習得するのに注力したい。参考書に取り組む際にはなぜ、その解法を使うのかを意識するように心がけ、一つひとつの手順に思慮を巡らせながら思考力も養っていきたい。
- 物理
-
力学偏重の出題で高得点勝負!
大問5題構成。力学2題、波動、熱、電磁気の各分野から出題される形式が続いているため、苦手範囲を作らない学習が重要。また、解答は途中式を評価されないため、速く正確に解答する能力が求められる。難しい問題や長文の問題文を理解する問題は出題されないので、誘導に沿って基本問題・典型問題を速く解答することに集中することが重要。
- 化学
-
国公立大学には珍しい小問の連続の構成!
20問前後の小問で構成される。理論分野からの出題が多い。基本~標準レベルの小問が中心だが、難易度の高い問題が出題されることもある。易しめの問題は大体の受験生が正解すると考えられるので、十分な点数を得るには難しめの問題まで解答したい。一問あたりに割ける時間が限られているため、スピードを意識した問題演習を行いたい。
- 生物
-
標準の内容を完璧にしよう!
小問の数は年度によって変動しており安定しない。生体物質と細胞と遺伝情報とその発現は、毎年出題される。難易度が高い問題も扱われるが、どの問題も高校生物の内容に帰着させる工夫がなされており、題意を見抜き、高校生物の理解を基に考えるようにすること。2018年は取り立てて論述問題の出題は見られなかったものの以前は200字から300字までの論述問題が出題されたこともあるため、様々な問題に対応できるようにしておきたい。
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中国
広島大学医学部医学科
広島大学医学部医学科
広島大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 広島県広島市南区(霞キャンパス)
- 定 員:
- 120名
A配点
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
300点 |
1200点 |
300点 |
|
試験時間 |
150分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
B配点
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
600点 |
600点 |
600点 |
|
試験時間 |
150分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 医学部医学科の受験では面接試験も課される。筆記試験ではA配点は理科が重視され、B配点では配点は均等になる。理科が重要なので、対策は怠らないようにすること。TEAP利用大学。
- 英語
-
250字要約・200語自由英作文など様々な能力が問われる。時間配分に注意!
個別試験は大問5題構成である。250字前後で英文の内容をまとめる要約問題が1題、読解問題が3題、全体で200語前後の自由英作文問題が1題出題される。要約問題は文の論旨を適切に見抜き、過不足なく日本語でまとめる力が問われる。英作文と合わせて点差が開きやすい設問なので、十分な対策を行ったうえで試験に臨みたい。英訳・和訳とも表現力が要求される。
- 数学
-
誘導問題をうまく利用しよう!
個別試験では、例年大問5題が出題される。数学Ⅲの比重が高く、半分近くの問題は数学Ⅲから出題される。数学Ⅲ以外では、ベクトル・数列・確率・整数問題なども多く出題され、複数分野の融合問題の出題も多い。難易度は標準レベルだが、工夫が必要な問題があり、思考力が試される。小問による丁寧な誘導があるので、それを上手く利用するのがポイントである。
- 物理
-
基本に忠実に!
個別試験では、例年大問3題が出題される。力学1題、電磁気1題と、その他の分野から1題の出題になる。出題形式は記述形式と空欄補充形式が混在し、記述形式では導出過程を書かせる問題が多い。難易度は基本~標準の問題がほとんどで、標準的な問題が確実に解けることが求められる。受験生が苦手とする分野から出題されることもあるので、苦手単元をつくらないこと。
- 化学
-
実験手順をしっかり確認!
個別試験では、例年大問3~4題が出題される。出題分野は満遍なく全範囲にわたっている。難易度は標準的だが、やや難しい問題が含まれることもある。実験に絡めた問題も出題されるため、操作の手順などを押さえておこう。解答時間が60分と短いため、効率よく解答することが必要となる。
- 生物
-
形式に慣れておこう!
難易度・試験時間に対する分量は標準的だが、年度によっては大問ごとの難易度に幅があるので注意しよう。知識問題や論述問題が中心だが、グラフ・図表の作成や正誤判断を問われるなど多様な形式で実力を測る典型的な国公立大入試であり、過去問などを活用した対策が重要である。
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岡山大学医学部医学科
岡山大学医学部医学科
岡山大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 岡山県岡山市北区(鹿田キャンパス)
- 定 員:
- 115名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
400点 |
400点 |
400点 |
|
試験時間 |
120分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- 岡山大学医学部医学科は、どの科目も標準~やや難レベルの問題が出題される。センター試験にはない面接、英訳や英作文の対策を怠らないようにしよう。
- 英語
-
文章を素早く読み、大意を把握する力を身に着けよう!
個別試験は大問4題構成で、900語前後の文章についての長文読解問題が2題、日本語英訳問題が1題、100語前後の自由英作文が1題。長文読解問題では日本語で文章内容を説明する設問が中心に出題される。設問の意図を把握し、本文の内容を理解して的確にまとめることを意識して演習を重ねよう。
- 数学
-
応用力を身に付けよう!
個別試験では、例年大問4題が出題されている。数学Ⅲの内容を中心とした問題が多く、難易度は標準~やや難レベルである。一部に発想の工夫が必要な問題も出題されるため、しっかりとした応用力が必要である。また、数学Ⅲ以外の分野についても満遍なく対策することが求められる。典型的な問題で失点しないよう、十分な演習を重ねたい。
- 物理
-
幅広い出題形式に対応できる力が必要!
個別試験では、例年大問4題が出題される。力学、電磁気学、熱力学、波動から1題ずつとバランスよく出題される。苦手分野をつくらないよう、標準レベルの問題集を繰り返し演習する必要がある。出題形式は、空欄補充、描画、理由記述、導出過程の記述など幅広い形式で出題される。教科書などのグラフの意味を確認したり、現象を図や言葉で説明する練習をしておくとよい。
- 化学
-
問題の意図を把握すること!
個別試験では、例年大問5題が出題。理論、有機、無機からバランスよく出題。難易度は基本~標準レベル。この大学の特徴として、時事問題や日常生活に絡めたテーマで出題されることが挙げられる。ただ、問われている内容自体は高校化学の内容に沿ったものである。問題文をよく読み、上手く誘導に乗ることができるかどうかが問われる。
- 生物
-
正確な知識と問題に対応する力が必要!
大問4題構成。難易度は標準レベル。幅広い分野から出題されるため、全分野を満遍なく対策する必要がある。本文や図の空欄補充のほか、正誤判断、論述、計算、図・グラフ作成などが出題される。論述問題は、50~100字程度の字数指定のあるものと簡潔に述べよ/説明せよといった字数指定のないものが混在する。
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山口大学医学部医学科
山口大学医学部医学科
山口大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 山口県宇部市(小串キャンパス)
- 定 員:
- 107名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
|
試験時間 |
150分 |
150分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 山口大学医学部は、個別試験の割合が4割程度と、センター試験の比重が大きくなっているため、全科目の学習を怠らないようにしたい。面接が総合評価に組み込まれるため、注意が必要。面接は総合審査の資料として活用。
- 英語
-
過去問演習で傾向を押さえよう!
大問3題構成で、条件英作文と和文英訳、長文読解問題が出題される。条件英作文では前後の文脈を読み取る力も必要。和文英訳問題の課題文は簡単な英語で書ける内容が設定されており、ミスのない英文を書き上げることが大切。長文読解問題の英問英答の設問に注意して、過去問演習で形式に慣れておきたい。記述式の設問には読み取った内容を過不足なく説明する練習をしておこう。
- 数学
-
網羅的な学習で種々の解法を押さえよう!
大問4題が出題され、数学Ⅲの範囲からの出題が半分程を占める。中でも、微積分のやや複雑な計算処理が必要な問題が出題されやすい。日頃から計算練習をすることにより、処理に慣れておく必要がある。数学Ⅲ以外では、整数や図形、ベクトルなどが出題されており、数学の全範囲について典型問題の解法は一通り押さえたい。
- 物理
-
幅広く、暗記に終始しない学習を!
力学・電磁気・熱力学・波動から各1題ずつ出題されているが、2018年は原子を含む全範囲から出題。出題形式は、計算問題、記述式、空欄補充など、様々な形式が混在。グラフを選ばせる問題が出題された例もあるので、単に公式を暗記するだけでなく、物理の本質を理解することが必要。難易度は標準レベル。標準的な問題集を用いて演習を積み重ねて対策を進めよう。
- 化学
-
解答過程も重要!
大問5題が出題される。理論・有機・無機の全範囲から満遍なく出題されている。出題形式は、物質の名称や化学式を答えるものから、計算問題、理由を記述する問題など、幅広い形式で出題される。計算問題では結果だけでなく過程も記述する必要があるので、わかりやすく過程を記述すること。
- 生物
-
記述問題も解けるように!
大問5題構成。難易度は標準レベル。各大問ごとに単純暗記問題が出題されるため、確実に得点したい。100字以内と指定される記述問題も多く出題されるが、典型的な問題であったり、簡単な考察問題であるため難しくはない。遺伝や細胞に関する分野は頻出である為、重点的に学習を行う必要があるが、その他の分野も満遍なく出題されているため、苦手分野を作らないようにしておくこと。
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四国
鳥取大学医学部医学科
鳥取大学医学部医学科
鳥取大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 鳥取県米子市(米子キャンパス)
- 定 員:
- 105名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
180分 |
|
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- 数学は医学部独自の出題も含まれており、難易度が高めに設定されている。英語は学部共通問題。どの科目も標準的な問題の出題であるため満遍なく対策したい。2018年入試から理科が復活。
- 英語
-
長文読解は細部まで読み取れるように演習しよう!
大問4題構成。長文読解問題が2題、和文英訳問題が1題、自由英作文問題が1題出題される。長文読解で出題される文章の語彙レベルは標準的だが、内容正誤問題が出題されるため細部まで読み取りが必要である。和文英訳問題は新書から抜粋した文章が出題されるなど、日本語特有の表現をいかに英語らしく解釈しなおして英訳するかという点に気をつけたい。自由英作文は内容を適切に正確な英語で書くことが採点上のポイントとなる。
- 数学
-
数学Ⅲを重点的に学習しよう!
大問4題構成。数学Ⅲの内容を含む問題が半数近くを占めるので、徹底した対策が必要。数学Ⅲ以外にも、場合の数やベクトル、三角関数などの問題もよく出題されるため、標準レベルの問題集を用いて典型問題の解法を身につけたい。出題分野は他の理系学部・学科と共通であるものの、誘導が少なかったり、発展問題が追加されていたりと難易度が高めに設定されている。計算の処理がやや複雑な問題も毎年出題されているため、日頃から計算処理に慣れておきたい。
- 物理
-
典型問題の解き方を復習しよう!
大問4題が出題される。力学、電磁気、熱力学、波動の全範囲から満遍なく出題されている。出題形式は計算問題がほとんどである。難易度は標準的で、難問はそれほど出題されない。まずは、教科書レベルの問題集を用いて典型問題の解き方を確認し、必要な公式を使えるように練習したい。それが一通り終わったら、少しレベルの高い問題集を用いて応用力を養いたい。
- 化学
-
知識問題を確実に点数に結び付けよう!
個別試験では、大問5題が出題される。理論、有機、無機の全範囲から幅広く出題されるので、苦手を作らないように学習を積み上げていく必要がある。出題形式は、計算問題、知識問題、説明問題など多岐にわたるが、知識問題は出題数が多く得点に結びつきやすいので、確実におさえたい。計算問題では計算過程を求められるので、計算過程をわかりやすく伝える練習もしておきたい。
- 生物
-
知識問題はすべての単元を満遍なく!
大問4題構成。難易度は基本から標準レベル。各大問ごとに知識問題が出題されるため、確実に得点したい。計算問題や描図問題、80字以内と指定される記述問題も数問出題されるが、典型的な問題や簡単な考察問題であるため、基本解法を身につけたい。2018年は遺伝・細胞・植物・進化など満遍なく出題されているため、苦手分野を作らないようにしておくこと。
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島根大学医学部医学科
島根大学医学部医学科
島根大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 島根県出雲市(出雲キャンパス)
- 定 員:
- 102名
受験科目 |
数学 |
英語 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
60点 |
試験時間 |
120分 |
120分 |
10分程度 |
- 全体分析
- 倍率8倍を超えた段階で、センター試験による第一段階選抜があるので注意。英・数とも難易度は標準的であるため、ハイレベルな争いとなることが想定される。ミスなく解けるよう、演習を重ねること。面接試験も点数化されるため、対策を怠らないようにしたい。2段階選抜は約8倍で実施。個別試験で理科は課されない。
- 英語
-
読み書き双方の学習を!
個別試験は大問5題構成で、長文読解問題が3題、自由英作文問題が1題、和文英訳問題が1題出題される。長文読解問題は内容説明問題のほか、英文和訳問題などを中心とした問題構成。自由英作文問題の指定語数は60語程度で、和文英訳問題は1~2行程度の文章が2つ課される。大問3の医系長文と大問5の和文英訳は医学部独自問題となっており、難易度が高めに設定されているので注意。
- 数学
-
全分野、満遍なく学習すること!
個別試験は大問4題構成で、高校数学の全範囲から満遍なく出題されるため、苦手分野を作らないように対策する必要がある。特に、確率、数列&極限、微積分の問題は頻出なので、必ず解けるようにすること。難易度は標準的なので、まずは標準レベルの問題集を用いて一通り演習し、典型問題の解法を押さえること。その後、応用問題に取り組み、初見の問題にも対応できるように思考力を養いたい。
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徳島大学医学部医学科
徳島大学医学部医学科
徳島大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 徳島県徳島市(蔵本キャンパス)
- 定 員:
- 114名
受験科目 |
数学 |
外国語 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
|
試験時間 |
120分 |
70分 |
|
- 全体分析
- 徳島大学医学部医学科の入試科目は数学と英語の2科目である、英語は和訳や英訳問題など対策を必要とする問題の出題が多い。また、面接が実施されるため、学力試験の対策と同時にこちらの対策も進めたい。面接の形式は集団面接で総合判定の資料となる。
- 英語
-
コミュニケーション能力を重視した出題!
個別試験の試験時間は70分で、大問3題構成である。長文読解問題が2題、自由英作文が1題出題される。長文問題は本文内容の理解と理解した内容を説明する力をみる形式となっている。自由英作文は80語程度で賛否を明らかにしたうえで自分の意見を述べる問題となっている。英語の表現力の差が結果に表れやすいので、表現に重きをおいた対策が必要。
- 数学
-
標準的な問題を繰り返し演習しよう!
個別試験では、例年大問4題が出題される。難易度は標準的で、難問はそれほど出題されない。分野別に見ると、場合の数と確率、数列の分野は毎年出題されるため、特に重点的に対策する必要がある。また、数学Ⅲの微分法・積分法や極限も頻出であるため、苦手にならないように対策を進めたい。数学Ⅲについては、計算処理がやや複雑な問題も出題される。
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香川大学医学部医学科
香川大学医学部医学科
香川大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 香川県木田郡(三木町医学部キャンパス)
- 定 員:
- 109名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
180分 |
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- 他の大学と比べてセンター試験の割合が大きい。また、その中でも英・数の配点が大きいため英語や数学の科目がより重要になる。全体的に記述問題が多く出題されるため、しっかりと過去問などで傾向を掴んでおくことが大事。個別試験とは別に面接がある。正答率が高い問題を確実に得点することが合格へのカギ。2段階選抜は約5倍で実施。
- 英語
-
記述力をつけておくことが大事!
個別試験の試験時間は90分で大問3題構成。英問英答の読解問題が1題、日本語の設問による読解問題が1題、自由英作文問題が1題出題。長文読解問題では、一つの文章について多くの設問が課されるので細部までの深い内容理解が求められる。自由英作文問題は比較的書きやすいテーマが出題される。12行程度とあるが、100~150語程度でまとめることが想定される。
- 数学
-
微積分を中心に幅広く出題される!
個別試験では、例年大問4題が出題される。数学Ⅲの微分法・積分法を使う問題は毎年必ず出題される。難易度としては標準~やや難で、複数分野の融合問題が出題されることも多い。また、証明問題が毎年出題されている。幅広い単元から出題があるので、すべての分野の内容を一通り理解する必要がある。また、計算の処理がやや複雑な問題も出題されるので、計算練習を積み重ねよう。
- 物理
-
しっかりと準備をして高得点を狙おう!
ここ数年は、力学・電磁気・波動・熱力学・原子の5題から4つ選択して解答する形式。問題は計算問題がほとんどだが、過去には図示や用語を答える問題が出題された例もある。難易度は標準的だが、問題数が多いので、一つひとつの問題に素早く答える必要がある。また、導出過程を求められることもあるので、計算過程を簡潔に示せるようにしておくことが必要。
- 化学
-
基礎を確認してしっかりと説明できるように!
個別試験では、例年大問5題が出題される。理論・有機・無機の各分野から出題があるので、満遍なく対策する必要がある。出題形式は、用語や化学式を答える問題、計算問題、80字から100字で文章を記述する問題など多様である。難易度は標準的で、参考書などの内容がきちんと理解できているかが問われる。理解したものを表現できるように演習を行いたい。
- 生物
-
論述問題の対策を徹底的に!
大問5問構成で、大問4か大問5を選択する。全て記述式。難易度は標準以上の問題が多く、標準レベル以上の問題集で対策をおこなうことが望ましい。出題範囲は生物の様々な範囲からあり、どの大問にも1問以上論述問題がある。論述問題に解答できるかが合格に大きく影響するので、考えていることを文に起こす練習を意識的におこなうことが大事。文字数は20字から150字程度と様々な文量が求められる。
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愛媛大学医学部医学科
愛媛大学医学部医学科
愛媛大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 愛媛県東温市(重信キャンパス)
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
120分 |
100分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学必須
- 全体分析
- センター試験:個別試験の配点比率は550:700で個別試験の割合が高い。医学部の入試ということで、医療に関するテーマの問題が取り上げられることも多い。日頃から医療系の話題に触れ、親しんでおこう。どの教科も問題のレベルは比較的標準だが、単なる暗記ではなく理解に基づく学習が不可欠と言える。
- 英語
-
記述式の解答に慣れておこう!
大問2問構成。大問1、大問2共に長文読解。傍線部の和訳や説明問題に加えて内容理解問題、空欄補充問題が出題される。記号の選択問題も含まれるが、ほとんどの設問で記述式の解答が求められる。特に説明問題では100字~120字程度の記述が必要とされるため、設問の要求に即した解答を記述できる文章力が不可欠。医系英語の出題も見られるので、対策を要する。
- 数学
-
典型問題の解法はしっかりと押さえておこう!
例年、大問5問構成。難易度は標準的だが、医学部だけで出題される問題が1~2問あり、その問題はやや難易度が高い。丁寧な誘導があるので、誘導の意図を考えながら解くことが重要。分野別に見ると、微分法・積分法や、数列、確率の分野は頻出。また、確率と数列など、融合問題も出題される。典型問題が中心なので、問題集などで演習を繰り返して典型問題の解法を身につけよう。
- 物理
-
単なる暗記ではなく、本質の理解を意識して学習しておこう!
例年大問2問で構成され、2018年は力学と電磁気から出題。難易度は標準的で、ほとんどが典型的な問題だが、一部で目新しい問題も出題される。設問数はやや多めで、それぞれの設問に素早く答えていくことが必要。物理的な思考力や計算力を問う問題が多いので、答えを求めるだけでなくその答えが何を意味するのか、本質を理解する学習を進めよう。
- 化学
-
単なる暗記ではなく、本質の理解を意識して学習しておこう!
例年大問5問構成。出題範囲は全範囲だが、理論分野と有機分野が重視される傾向。難易度は標準的だが、一部で思考力を要する問題や見慣れないタイプの問題も出題される。また論述問題も出題されるので、教科書で扱われる現象や反応を覚えるだけではなく、なぜそうなるのかを意識した学習が効果的。難問に惑わされず、基礎~標準レベルの問題を確実に解答することが重要。
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高知大学医学部医学科
高知大学医学部医学科
高知大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 高知県南国市(岡豊キャンパス)
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
数学 |
理科 |
外国語 |
面接 |
配点 |
300点 |
300点 |
300点 |
100点 |
試験時間 |
120分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- センター試験と個別試験の配点比率は900:1000でやや個別試験の割合が高い。高知大学医学部医学科の入試問題は、どの科目も試験時間に対し問題数が多いため、効率よく解き進めていくことが求められる。また、生物は高難易度の問題が、出題されることもあるため注意したい。調査書を総合判定に加味する。
- 英語
-
長文読解の演習をしよう!
大問4問構成である。大問1~大問2は長文読解を進めながら空欄補充や正誤問題に取り組む形式で、大問3は短めの日本語の文章に関する質問に英語で解答する問題、大問4も長文読解で和訳問題、空所補充、内容一致選択が出題される。試験時間に比して問題数が多いため、基本的な文法・語彙に加え、速読と精読の力が求められる。
- 数学
-
証明問題の演習をしよう!
個別試験では、例年大問4問が出題される。分野別に見ると、確率、数列、微積分などが頻出で数学Ⅲの割合が高い。解答形式はすべて記述式で、証明問題が多く出題されるのが特徴である。普段から、論理的な答案の書き方を意識して学習を行う必要がある。また、複数の分野にまたがった融合問題も出題される。
- 物理
-
典型問題の演習をしよう!
個別試験では、例年大問3問が出題される。力学、電磁気は毎年必ず1問ずつ、残りの1問は熱力学と波動のどちらかが出題されている。解答形式は計算問題がほとんどだが、説明や図示などをさせる問題が出題されることもある。難易度は標準レベルで、典型問題が多く出題される。どの分野からも出題される可能性があるため、苦手を作らないように学習を進める必要がある。
- 化学
-
標準レベルの問題の演習をしよう!
個別試験では、例年大問6問程度出題される。理論、有機、無機のあらゆる範囲から満遍なく出題されている。解答形式は、計算問題、化学式や語句を答える問題、理由などを説明する問題などさまざま。難易度は標準レベルで、典型問題が多く出題される。ただ、設問数が多いため、テンポよく答えられるようにする必要がある。典型問題は一通り解けるようにしておきたい。
- 生物
-
発展レベルの問題集にも取り組もう
個別試験は大問4問構成で、理科2科目併せて試験時間が120分である。1科目あたり60分で解く必要があるため、解答に時間をかけず解き進めていく力が要求される。難易度はセンター試験レベルのものがほとんどだが、高難易度の問題も出題される。医学部受験ゆえ高得点を狙う必要があるため、発展レベルの問題集にも取り組むみたい。
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九州・沖縄
九州大学医学部医学科
九州大学医学部医学科
九州大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 福岡県福岡市
- 定 員:
- 111名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
250点 |
250点 |
100点 |
試験時間 |
120分 |
120分 |
150分 |
20分 |
※理科は物理・化学必須
- 全体分析
- 基本から標準レベルまでの良問が多く出題され、実力が如実に反映される。センター試験が生物必須ではなくなった。難問よりも典型的な問題の解法暗記に努めて確実に点数につなげる学習が求められる。基礎を固めたのち、問題演習を重ねることで解答時間内に答えられる処理速度を身につけること。
- 英語
-
速読速解力・精読力・記述力の三本柱!
個別試験の試験時間は120分で、記述式と選択形式の両方が採用されている。英文和訳や内容説明問題が含まれた長文読解や和文英訳、100語程度の自由英作文を含む総合的な問題である。試験時間を考えて早期に単語と文法の知識を定着させ、精読および速読対策を行いたい。自分の意見を論理的に述べる文章力も必要。
- 数学
-
誘導の意味を理解して活用する発想力、状況把握力が必要!
大問5題で、標準~やや難レベルの問題が中心である。頻出分野である整数・確率・微積分・複素数平面は他の分野よりも多く類題を解く等、力を入れて学習すること。
- 物理
-
解答用紙には答だけを書かせる形式で途中過程は求められない!
個別試験は、力学1題、電磁気1題、その他の分野1題の全3題で構成され、難易度は標準レベル。時間に対して問題量が多いため、計算力や効率よく問題を処理する力が求められる。問題文が長いため、問題設定を素早く把握するためには相応の読解力が必要である。過去問演習を通じて、短時間で正確に設定を把握する練習を積むことが必要。
- 化学
-
理論化学重視、高分子化合物の重要度も高い!
個別試験は、理論無機複合3題、有機2題の全5題で構成され、難易度は標準~やや難レベル。理論化学を満遍なく学習することと、高分子化合物の範囲をどれだけ理解しているかが得点を左右する。
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佐賀大学医学部医学科
佐賀大学医学部医学科
佐賀大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 佐賀県佐賀市(鍋島キャンパス)
- 定 員:
- 106名
受験科目 |
英語 |
数学 |
物理・化学 |
面接 |
調査書 |
配点 |
80点 |
80点 |
各40点 |
|
|
試験時間 |
100分 |
120分 |
合計90分 |
60点 |
100点 |
- 全体分析
- センター試験の配点が6割余りを占め、さらに面接、調査書の結果が得点化される。個別対策も必要だが、まずはセンター試験で8割以上の点数が求められる。TEAPを利用して点数をあらかじめ確保する戦略も有効である。
- 英語
-
基礎的な事項をしっかり固めよう!
大問4題構成。英文和訳問題が2題、長文読解問題が1題、和文英訳問題が1題。英文和訳問題は1~2行程度の英文が4つ課される。それぞれの英文で難易度の高い語句が含まれていないが、文構造をきちんと見抜いた上で和訳の作成に入りたい。長文読解問題は、設問の内容こそ違うものの、結果として文章の要旨を説明することになるパターンの問題が多く出題される。
- 数学
-
基本事項を使いこなせるようにしておこう!
大問4題で構成され、標準レベルの問題が中心。頻出分野である積分は他の分野よりも多く類題を解く等、特に力を入れて学習する必要がある。佐賀大学では奇問の類はあまり出題されず、典型問題の出題が多いため、基本事項を一通り確認した後は標準レベルの問題集で解答へのアプローチを身につけたい。
- 物理
-
苦手分野を作らないようにしておこう!
個別試験は例年、力学・熱力学・電磁気・波動のいずれかの分野から2題出題される。目新しい問題はほとんど出題されることがなく、典型問題の出題が主なため、事前にしっかり準備すれば十分対応可能。特に頻出の単元は存在せず、満遍なく出題される。苦手を作らないよう学習を進めていく必要がある。
- 化学
-
全範囲満遍なく勉強しておこう!
理論無機複合1題、有機1題の全2題で構成され、標準レベルの問題が中心。有機の構造決定問題が頻繁に出題されている他は、頻出の分野はなく、大問数も少ないため、苦手分野があると差がつけられてしまう。どの分野が出題されても問題ないよう、バランスよく学習を進めることが重要である。
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長崎大学医学部医学科
長崎大学医学部医学科
長崎大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 長崎県長崎市(坂本キャンパス)
- 定 員:
- 120名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
面接 |
配点 |
250点 |
200点 |
250点 |
60点 |
試験時間 |
120分 |
100分 |
160分 |
|
※物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 数学は他学部と共通問題の他に医学部独自の問題が出題される。数学Ⅲの割合が高いので個別試験は対策が求められる。試験時間は例年のもので募集要綱発表後に確定。要綱は11月末発表予定。
- 英語
-
多様な出題形式、バランスが重要!
大問5題構成。長文読解が2題と、空欄語句補充問題が1題、類似表現選択の語彙問題が1題、自由英作文問題が1題出題される。長文問題のうち、一題は小説となっている。設問内容が漠然としているものもあるので、出題者の意図を汲み取りながら解答作成を行う必要がある。自由英作文問題は、「外国人観光客にオススメする場所」など、具体的で書きやすいテーマが設定されている。
- 数学
-
微積分の標準的な問題への対応が必須!
大問4題で構成され、基本~標準レベルの問題が中心である。範囲としては微分積分は必出で、ベクトル等図形に関する出題や数列からの出題も目立つ。一方、場合の数・確率からの出題はあまりみられない。形式としては全問論述式の上、証明問題や図示を求める問題など十分に対策しなければ対応できないタイプの出題が多い。過去問演習は入念に行うべきである。
- 物理
-
たくさんの小問に対応できる素早い計算が必要!
大問4題で構成されており、原子を含む物理の各分野から満遍なく出題される。問題の難易度は標準的だが、小問の数が多いので、1つの計算ミスで大きく減点されかねない。物理の理解も重要だが、速く正確に計算できることも必要である。
- 化学
-
幅広い出題、現象の具体的な理解が必要!
大問5題で構成されており、理論・無機・有機の各分野から満遍なく出題される。問題の難易度は標準的であるが、記述問題も出題されている。知識の暗記だけに留まらず、物質の性質や化学現象についての本質的な理解を目指して定義から積み上げていく学習を行う必要がある。
- 生物
-
正確な状況把握・考察力が問われる
例年6題の出題であり、標準的な空所補充問題に加え、25~50字程度の論述問題が頻出である。問題文は図やグラフもあり分量がやや多めだが、取り組みやすい設問が多い。問題文の実験内容・結果を丁寧に読み取り、一つひとつの問題を確実に点数につなげることが重要である。
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大分大学医学部医学科
大分大学医学部医学科
大分大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 大分県由布市(挾間キャンパス)
- 定 員:
- 100名
受験科目 |
英語 |
数学 |
物理・化学 |
面接 |
配点 |
100点 |
100点 |
各100点 |
200点 |
試験時間 |
80分 |
80分 |
120分 |
|
- 全体分析
- 理科や英語では医学に関連した問題が出題されるのが特徴的である。個別試験に占める理科の配点が高い。
- 英語
-
医学系の文章に慣れておくことがカギ!
大問3題構成、医学系の内容の文章に関して英文和訳、語彙の穴埋め、単語の並び替えなどを行う問題形式となっている。いずれの文章でも専門的な語彙には注が付いており、その他の単語は概ね標準的な難易度になっているため、特別に語彙を学習する必要はないが、過去問演習を重ね、医学系の文章に慣れておく必要がある。2018年には自由英作文の出題はない。
- 数学
-
小問の誘導に従って解く練習をすること!
大問3題構成。問題の難易度は標準的であるが、一見解法の分かりづらい問題もある。2018年の出題範囲は数列、確率、微積分となっている。ほとんどの場合は大問1題につき小問が3~4個設置されているので、小問から誘導を見抜く訓練を行うことが必要である。
- 物理
-
記述問題に注意!
大問3題構成。出題は3題中2題は力学と電磁気の問題、残りの1題はその他の単元の問題となっており、原子からの出題もあるので注意が必要である。問題の難易度は標準~やや難レベルであり、記述問題などあまり見かけない形式の問題も出題される。難関大の過去問を活用した演習を行いたい。
- 化学
-
標準レベルの問題を確実に解けるようにすること!
大問3題構成。出題範囲は年度によって変わり、有機化学が大問2題出題された年度もある。どの分野が出題されるかわからないため、幅広い学習を行い苦手分野を作らないことが求められる。設問の数や問題の難易度は標準的だが、50字程度の記述問題も出題されるので過去問等を用いて十分に対策することが必要である。
- 生物
-
記述問題の得点率が合否の分かれ目
大問4題構成。定説などを考察・根拠に基づいて説明させるような問題が出題される。知識が問われる問題はなく、大半が30~80字程度の記述式の問題となるため、難易度は高い。作図問題も出題されるため対策が必要となる。記述問題の学習を重点的に行い、資料集を活用しつつ過去問演習にも積極的に取り組みたい。
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熊本大学医学部医学科
熊本大学医学部医学科
熊本大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 熊本県熊本市(本庄・九品寺キャンパス)
- 定 員:
- 115名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
200点 |
試験時間 |
120分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は生物、物理、化学から2科目選択
- 全体分析
- 基礎的な学力、論理的思考力、判断力、表現力を評価するために標準的な問題が多く出題される。また、面接試験の配点も高いので、学力試験と並行して十分な対策が必要である。過去問から傾向を掴んでおくことが大切。
- 英語
-
文章全体の流れを押さえて、高得点を狙おう!
大問4題構成で、長文読解問題2題、要約問題1題、語法・文法の空欄補充問題1題。文章全体の流れを理解しているか確認する問題が多く、大問2の読解や大問3では文意の説明や要約問題が出題される。全体的に難易度は標準レベルで、標準的な語彙力と読解力があれば十分高得点を狙える。
- 数学
-
数学的思考力を養う学習を行おう!
大問4題構成で全問記述式。数Ⅲの出題が多いがその他は融合問題として出題される。全ての分野が満遍なく出題されるため、幅広い学習が必要となる。全体的に医学部としては標準レベルだが、証明問題などを通して論理的に正しい答案を作成する力を要されるため、対策が必要である。
- 物理
-
過去問に慣れよう。波動の問題には注意!
大問3題構成。出題単元は、3題中2題は力学と電磁気で、残りの1題は波動と熱のどちらかというのが近年の傾向である。問題の難易度は標準的なものが多いが、波動の問題は多少見慣れない問題が出ることが多いので、過去問演習を通じて普段見慣れない問題にも対応できるようにしておきたい。
- 化学
-
暗記だけではなく、本質的な理解をしよう!
大問4題構成。問題の難易度は標準的だが、記述問題も出題される。実験問題が出題され、手法や手順について問われることもある。知識の暗記だけに頼った学習に留まらず、物質の性質や化学現象についての本質的な理解を目指して学習を進めることが必要である。
- 生物
-
図表などを活用しながら、漏れがないように学習しよう!
例年、大問3題の出題。基礎的な知識を中心に、一部では文章や図・グラフから考察させる問題も出題される。教科書レベルの知識を図表などを活用して学習した上で、標準レベルの問題集を繰り返して演習を重ねたい。
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宮崎大学医学部医学科
宮崎大学医学部医学科
宮崎大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 宮崎県宮崎郡清武町(清武キャンパス)
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
数学 |
英語 |
配点 |
300点 |
300点 |
試験時間 |
120分 |
90分 |
- 全体分析
- 英語で英語の表現力を求める問題が多く、医学に関連した長文問題が出題されるのが特徴的である。数学は他学部と共通問題もあり、確実に得点につなげたい。理科は2次試験では課されない。
- 英語
-
英作文を書く練習が必須!
大問4題構成。設問はすべて英文で、採用試験での質問、通知文や報告書など、様々な場面を想定した文章が出題される。一見難しそうだが、問われている事柄のほとんどは基本文法に関わることなので、形式に戸惑わないことが大切である。英語の表現力に重きを置いた出題なので、和訳だけでなく、英文の要約(英訳で50語程度)、メモや写真の内容を80語程度の英文で表現するなど、英語での表現力が求められる。
- 数学
-
図形問題の解法の理解が合否を分ける!
数学は大問5題で構成されており、微積分・確率漸化式・ベクトルや図形などが頻出の単元となっている。問題の難易度は標準的であるが図形の大問が多い。問題演習を重ねて典型問題の解法を習得することで、図形問題の素養を磨いておきたい。
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鹿児島大学医学部医学科
鹿児島大学医学部医学科
鹿児島大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 鹿児島県鹿児島市(桜ヶ丘キャンパス)
- 定 員:
- 107名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
配点 |
200点 |
200点 |
400点 |
試験時間 |
120分 |
90分 |
150分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- センター試験と個別試験の得点配分はほぼ同じ。問題の難易度は高くないので苦手分野を作らない対策が求められる。他の医学部と異なり、理科の配点が高いのが特徴である。TEAP採用大学。
- 英語
-
英作文の対策をしっかりと!
問題は読解問題2題、文法・語彙問題1題、英作文2題(和文英訳1題、自由英作文1題)の大問5題構成。英作文は学習量が反映されやすい出題となっているため、合格への鍵は2題の英作文が握る。特に自由英作文は80~100語の中で根拠を述べる問題となっている。構文学習を行っておきたい。
- 数学
-
基本問題を正確に解く力が必要!
大問5題で構成。微積分と複素数平面の問題がほぼ毎年出題。例年第3問では数列・ベクトル・確率分布と統計的な推測のいずれかから問題を選択。難易度は標準的で、典型問題を確実に解く力があれば高得点が望める。
- 物理
-
基礎的な問題を全体的にできるようにしよう!
大問4題で構成。力学・電磁気・波動・熱の問題が1題ずつ出題される。問題の難易度は標準よりもやや易しく、基礎公式や典型問題の解法を習得することができれば、ほとんどの問題を解ける。
- 化学
-
化学の本質を理解すれば高得点が狙える!
大問5題で構成。理論・無機・有機の各分野から満遍なく出題される。有機化学の割合が高く、選択式問題が多いのが特徴として挙げられる。基本知識の理解から物質の性質や化学現象についての本質的な理解を目指すこと。
- 生物
-
標準レベルまでしっかりおさえておこう!
大問4題の出題がある。難易度はきわめて標準的であり、教科書レベルの知識を確実に理解し、基本的な論述・考察問題に取り組んだ上で過去問演習を行えば十分合格ラインに到達できる。選択式問題で確実に点数につなげたい。
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琉球大学医学部医学科
琉球大学医学部医学科
琉球大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 沖縄県中頭郡西原町(上原キャンパス)
- 定 員:
- 112名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
200点 |
試験時間 |
120分 |
100分 |
100分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 全体で8割前後は得点したい。高得点が求められるので、基礎問題は取りこぼしがないようにしよう。問題の難易度はそこまで高くないが、応用問題にも太刀打ちできる勉強をしておこう。理科は他学部と異なり、2科目を解答する必要がある。
- 英語
-
英作文の対策をしっかり行おう!
個別試験は大問4題構成で、第1、2問は長文読解、第3問は会話文、第4問は自由英作文が出題される。長文読解については、文章は長いものの、設問は選択式のものが多いため難易度は高くない。基礎力が得点に直結する出題となっている。一方、自由英作文については、時事的なトピックについて150程度で意見を述べさせるもので、比較的難易度が高い。
- 数学
-
プロセスをしっかり立てられるようになろう!
大問4題で構成されており、微積分や確率を中心に高校数学全般から出題される。問題の難易度は標準的だが、大問1題あたりの小問の数が比較的少なく、場合によっては小問が1個のときもあるので、誘導なしで解法を考える思考力が必要とされる。
- 物理
-
満遍なく対策しよう!
大問3題で構成されており、そのうち1題は各分野の基本事項を問う小問総合問題、残りの2題はそれぞれ力学と電磁気の問題が出題される。問題の難易度は標準レベルだが、原子の問題も数問出題されるので、漏れがないように学習を行おう。
- 化学
-
記述の対策も行おう!
大問3題で構成されており、理論・無機・有機の各分野から満遍なく出題される。問題の難易度は近年難化傾向にある。実験操作の方法や意味などを30字程度で説明させる記述問題も出題されるため、資料集などを用いて手順を確認しておきたい。
- 生物
-
標準レベルの問題を確実に解けるようにしておこう
例年、大問2題・標準レベルの出題。教科書レベルの知識をベースとした実験考察問題が出題されることが大きな特徴である。沖縄の生物・環境を絡めた出題が例年なされるが、そのための特殊な知識等は必要ない。記述問題も出題されるため、対策が求められる。難易度が低いため失点しないように気をつけること。
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北海道・東北
東北医科薬科大学医学部
東北医科薬科大学医学部
東北医科薬科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 宮城県仙台市青葉区
- 定 員:
- 100名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
小論文 |
配点 |
100点 |
200点 |
100点 |
|
試験時間 |
70分 |
120分 |
70分 |
60分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 震災からの復興、今後の超高齢化と東北地方における医師不足といった要請を踏まえ、「東北地方の地域医療を支える」という明確な使命を持っている(HPより)。地域で対応できる医師を養成することを目指し、参加型診療実習、病院臨床実習、被災地での災害医療実習、介護施設や在宅医療などの滞在型体験学習などの特徴ある地域医療教育を通じた、特徴的なカリキュラムをとっている。
- 英語
-
内容一致選択問題を根拠をもって答えられるように!
全問マークシート方式で大問5題構成。医系長文問題が2題、文法・語彙問題が3題の構成。難易度は標準レベル。長文読解問題は、本文の内容を問うものが多く、内容説明や内容に関する正誤判定、英文和訳、空所補充などが問われ、文法・語彙問題では、短文の空所補充、文法の正誤判定、語句整序が問われる。いずれの問題も基本的な文法が問われるものが多いので標準レベルの問題集を繰り返し解いて文法の穴をなくしたい。読解問題は、本文の内容をしっかり理解しているのかを問う問題が多いので、選択肢を選ぶ際に本文の該当箇所と照らし合わせてしっかり根拠をもって解答できるようにしたい。
- 数学
-
数学的思考力を養う学習を行おう!
全問マークシート方式で大問3題構成。全体的にまんべんなく出題されるが、特に微積が頻出。難易度は基本から標準レベルだが、各大問の最後の問題はやや応用力の必要な問題もある。典型的な問題が多く典型問題の解法を一通り押さえておけば、合格に必要な点数を取ることができる。解法暗記を行った上で、応用問題で実戦経験を積むことで、高得点を狙えるだけの実力をつけたい。誘導問題も多く、小問による誘導も丁寧。基礎力を早期に完成させて入試典型問題の演習を多く積むことが重要。
- 物理
-
過去問に慣れよう。波動の問題には注意!
大問3題構成。力学と電磁気は毎年出題され、残りの1題は2016年が熱力学、2017年は波動が出題された。全問マークシート形式で、解答群から正しいものを選ぶ問題と、数値を答える問題の両方が出題される。難易度は標準的な典型問題だが、一部に思考力が必要な問題も出題される。物理現象を正しく理解することが求められる。解答時間が十分とはいえないので、素早く正確に処理する力が必要。標準的な問題を数多くこなして公式や解法を使いこなせるように訓練したい。
- 化学
-
出題内容が安定しておらず幅広い対策が必要!
全問マークシート方式で大問4題構成で理論化学、無機化学、有機化学の各分野から満遍なく出題される。難易度は全体的に標準的な内容であり、教科書の内容を確実におさえることで対応できるが、一部高度な内容も含まれる。知識単答問題が多いが、計算問題も含まれるため、対策は必須。人名を含む用語や化学反応式などの基本的な知識と、計算問題の解法などをバランス良く身につけていくことが大切。典型問題を繰り返し解くことで、迅速に立式・処理できるようにしたい。
- 生物
-
図表などを活用しながら、漏れがないように学習しよう!
全問マークシート方式の試験で大問3題構成。空欄補充問題のような基本的な問題から実験考察問題まで幅広く問われる。出題内容は代謝、体内環境、植生と発生、遺伝情報など、まさに医学に直結する内容となっている。網羅的に幅広い範囲への対策を行うのが推奨される。標準レベルの問題演習を通じて典型問題は確実に解けるようにしたい。
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岩手医科大学医学部
岩手医科大学医学部
岩手医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 岩手県盛岡市 1-4年次:矢巾キャンパス
- 定 員:
- 127名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
小論文 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
|
試験時間 |
60分 |
60分 |
120分 |
50分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 難易度は、どの科目も標準的で教科書・参考書の例題程度の良問がほとんど。基礎の内容であいまいな部分がないように、満遍なく学習しておきたい。また、英語では近年、出題形式の変化が続いており、注意が必要。小論文は試験時間が50分、字数は600字で、課題文を読んで自分の考えを述べる形式。論理性・客観性を意識した文章を書けるように練習しておくこと。
- 英語
-
センター形式の演習が有効!
大問7題が出題。難易度は高くなく、基本的な問題が出題されるが、時間に余裕のある問題構成ではないので、時間配分には気をつけたい。読解問題の空欄補充問題は、文脈の把握に気を遣い、内容説明問題は、答えの手がかりとなる部分を的確に見つけられる読解力を培いたい。発音・アクセントや文法問題も多く出題されるため、センター形式の演習が有効。単語学習の際に、同時に発音アクセントの確認も行うと効果的。
- 数学
-
図形問題の解法の理解が合否を分ける!
大問3題が出題。出題範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B(数列・ベクトル)であり、空欄補充形式。難易度は標準レベル。曲線・微積分を扱った問題が多い傾向にある。微積分以外はどの範囲から出題されるかは分からないので教科書の全項目を復習し、入試基礎レベルを確実に解けるようになることが有効な対策。試験時間が短いため素早く計算をこなすことも肝要。
- 物理
-
小問による誘導も親切なので完答を狙いたい!
マーク式の大問3題が出題。力学と電磁気学は頻出で、残る1題は波動・熱力学・原子から出題。電磁気学は交流を含んだ問題が多く、原子については過去に医療応用の利くX線や陽子線を扱う問題が出題。難易度としては基礎~標準レベル。時間内にすべての問題を解くためには徹底的な問題演習が必要。まず、基本問題集を穴のなくなるまで演習し、問題を見て解法を身につけたい。計算演習で計算ミスがなく、かつ素早く問題を解けるようにしたい。
- 化学
-
基本から標準レベルの典型問題で構成!
大問4題構成。理論化学からの出題が多く、次に有機、無機という順でよく出題される傾向にある。各年満遍なく出題され、横断的に出題されることもある。まずは理論化学を中心に学習して中和や化学平衡など、計算問題を絡めて出題できる分野を対策したい。無機では基礎事項の暗記のほか、理論化学の学習時に無機の知識を併せて覚えることで、融合問題に対応したい。有機では、高分子化合物まで問われるので最後までしっかりおさえておくこと。
- 生物
-
類似したものが出題されやすいため過去問対策が有効!
大問5題構成。出題内容は細胞、代謝、DNA、遺伝、動物の反応といった、生化学やバイオテクノロジーにつながる医学部特有の出題といえる。難易度は基礎~標準レベル。形式は記述と選択問題を中心として、計算問題も多く問われる。学習は教科書内容を中心とし、教科書傍用問題集で基礎~標準までの知識を穴のないように身につけたい。大学の特色として、細胞や代謝など、医学に関わる分野に関しては特に重点的な対策が必要。難易度の高い問題に取り組むというよりは、頻出分野については詳しく知識をつけておく、問題を繰り返し解き解法を忘れないようにするなど、正確性を追求したい。
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関東
慶應義塾大学医学部
慶應義塾大学医学部
慶應義塾大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 1年次:横浜市、2年次以降:東京都新宿区
- 定 員:
- 113名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
150点 |
150点 |
200点 |
試験時間 |
90分 |
100分 |
120分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 東京大学理科Ⅲ類と併願する受験生も多く、難易度は非常に高い。特に数学・理科は最高難易度であるが、英語は法学部・文学部等と比べると易しいため、取りこぼしは許されない。
- 英語
-
記述力が重視され、難関国公立大学と同等の対策が求められる!
記述式の大問3題構成。大問1~3は長文読解問題で、以前は独立していた自由英作文も組み込まれている。2017年には大問3で段落整序問題が出題されており、東京大学の入試に類似する。長文読解問題の中で、和訳問題や英作文問題、内容説明問題が出題。長文読解の文章は、比較的読みやすいが、語彙が非常に難しく、文脈から類推する能力が求められる。
- 数学
-
確率漸化式・微積分が頻出!
大問4題構成。出題内容は例年大問1が小問集合で、大問2で毎年のように確率漸化式が出題される。大問3,4は毎年変わるが、微・積分法、数列の出題率が高く、分野融合問題が多い。問題のレベルは標準レベル以上の問題が多く、難問も含まれるが、大半の問題は小問に分かれており誘導がついている。頻出分野は難関国公立大学の過去問も活用して演習を重ねたい。
- 物理
-
原子分野が頻出!
大問3題構成。出題内容は例年、力学と電磁気の分野が中心になっており、原子の問題も頻繁に出題されている。大問1は小問集合で、様々な分野から出題される。また、問題集では目にしないような設定の問題が出題されることもあり、解き方をただ覚えているだけでなく、物理的現象や公式の意味をしっかり理解していることが要求される。
- 化学
-
例年、特定の無機物質・有機物質を題材に理論を絡めた総合問題が出題される!
大問数は概ね3つ。全範囲から満遍なく出題される。理由を問う論述問題が頻繁に出題されているので、自分の考えを簡潔に表現する力が必要。難易度は標準的だが、計算が複雑になるケースが多い。計算に必要な定数(ファラデー定数やアボガドロ定数など)が与えれなかったこともあるので、頻出の定数、原子量などは覚えておくことが望ましい。
- 生物
-
考察問題が出題の中心。過去問演習による慣れが必要不可欠!
大問3題構成。難易度が非常に高く、受験科目の中では数学と並んで最も難しいとされている。教科書を逸脱した内容や初見の問題も見受けられる。図やグラフを作成する問題や考察・論述問題が出題される。他の難関国公立大学や単科医科大学の問題を活用して演習を重ねたい。
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東京慈恵会医科大学医学部
東京慈恵会医科大学医学部
東京慈恵会医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 東京都港区(西新橋キャンパス)
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
150点 |
100点 |
200点 |
試験時間 |
60分 |
90分 |
120分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 解答形式は選択式の問題に加えて記述式の問題(説明問題・図示問題など)も出題されるので、記述式の答案の書き方も十分に練習しておくこと。問題の難易度は全体として標準~やや難レベル。はじめから無闇に難しい問題で演習を行うよりも、基本から丁寧に積み上げていく方が、効率的に力を伸ばせる。まずは標準レベルの問題を確実に解けるようにしたい。
- 英語
-
高い語彙力を身につけ、単語の難易度の高さに惑わされず読み進めることが重要!
制限時間に対して文章量が多く、迅速な処理が求められる。問題構成は2018年度入試で傾向が大きく変わり、読解問題が3題と和文英訳が1題で、効率よく読解問題を読んでいけるかが、合否を分ける。医療系の英文が出題されるため、医療系の単語に惑わされないように語彙力を高めておきたい。長文読解演習を通じて、英文の大意を把握する力や、速読力も鍛えておきたい。
- 数学
-
典型問題の解法だけでは対応できない!
年度により問題数にばらつきがあるものの、90分で3~4問の問題構成。典型問題から応用問題まで様々な難易度の問題が出題されるが、典型問題の解法パターンを覚えるだけでは合格点を取ることはできない。ほとんどの問題が小問に分かれているが、(1)からやや難しい設問となっている問題もあり、正解数によって大きく差がつく出題となっている。
- 物理
-
出題者の意図を汲み取る練習をしよう!
大問が3題出題されており、力学と電磁気が必出。大学の物理で必ず習う内容を、高校物理でも解ける設定にした問題が多い。初めて出現する概念も身につけた知識や解法と照らし合わせてその場で理解し解き進める柔軟性が求められる。難易度は高いが、小問による誘導が丁寧なため、誘導に乗って解き進めていけば合格点を取ることも可能。典型問題を捻ったもの・目新しい題材の中で問うものが多いため、問題を単純に解くだけでなく、出題の意図を考える習慣をつけたい。
- 化学
-
例年、特定の無機物質・有機物質を題材に理論を絡めた総合問題が出題される!
大問4題で理論・無機分野2題と有機分野から2題出題される。理論分野の計算問題が難しい年度もあるが、全体的な難易度は標準レベル。ただし、問題量、計算量が非常に多いため、典型問題から素早く解いていくことが必要。理論も有機も知識の多さや処理力を求めているというよりは、反応の機構を理解しているかどうかが問われる。化学の仕組みを理解・推測する練習を通じて思考力をつけたい。
- 生物
-
考察問題が出題の中心。過去問演習による慣れが必要不可欠!
大問4題となっているが、中問に分かれているので実質7問構成。生物の問題は典型的な問題の出題が多く、比較的教科書内容に忠実な問題が出題される。論述問題、考察問題も多く、基本を忠実に学習していき知識問題で落とさない学習が必要。また、問題量が非常に多いため、素早く解答をすることが求められる。基礎的な問題集から抜け漏れなく学習を進めていきたい。
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順天堂大学医学部
順天堂大学医学部
順天堂大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 東京都文京区1年次:千葉県
- 定 員:
- 140名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
小論文 |
配点 |
200点 |
100点 |
200点 |
|
試験時間 |
80分 |
70分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 順天堂大学医学部医学科の入試は、一般入試A方式、B方式、センター・一般独自併用方式、センター利用方式、地域枠選抜方式と多様な方式がある。一般入試B方式では、外国語の外部検定試験も用いられる。全体的な難易度は標準レベル。また、英作文や小論文対策として、総合的な知識や論理的な文章力を日々の学習で養いたい。英作文は語数が評価の対象になる。
- 英語
-
読解問題を15分程度で読む速読力と長大な自由英作文対策を!
長文読解4題と自由英作文1題の全5題構成。テーマは医療や生物が中心。長文読解自体の難易度は高くないが、文章量に対して試験時間が短いので、いかに長文の要点を素早くつかみ、質の高い英作文を書けるかが得点の鍵を握る。長文読解の問題は内容説明、空欄補充が中心で、文章と段落が何を述べているのかを素早く把握する必要がある。わからない単語や文法を含む文を前後の文脈から推測する力も必要。英作文は20行程度の長文なので設定したテーマに対し構想を練り、一貫した文章を書きたい。
- 数学
-
医師として、制限時間内に迅速で正確に処理する能力があるかどうかを試している試験!
大問3題が出題。全体の難易度は標準レベル。大問1は小問集合で、受験頻出分野の融合問題が出題される。計算主体で難易度は他の問題より低い。大問2は穴埋め形式の問題。入試標準レベルの問題集で穴埋め問題の演習をしていきたい。大問3は証明問題。頻出分野はないが、難易度はかなり高く、時間との闘いとなる。思考過程が伝わる答案を作成して部分点を稼ぎたい。
- 物理
-
原子を含む全分野幅広く出題される!
物理ではマークシート方式の大問1と記述方式の大問2の2種類の問題がある。大問1で電磁気学と熱力学が毎年問われており、大問2で力学が出題されるという傾向にある。また、大問1ではセンター試験の問題のような小問集合問題も出題され、多岐にわたる。難易度は標準的であるため、全範囲について入試標準レベルの問題集で学習を行いたい。問題数が試験時間に対して多いことから、計算問題などを素早く解けるように、日頃の問題演習から時間と正確性を意識したい。
- 化学
-
一問当たりの制限時間を設けて問題を解く練習を行いたい!
化学はマークシート方式の大問1と記述方式の大問2の2種類の問題がある。理論、有機、無機から細かな知識まで満遍なく出題され、計算問題が多いのが特徴。難易度は高く、単純な知識だけで正解できる問題はあまりない。有効数字4桁など、精密で負担の大きい計算も出題される。一問当たり割ける時間が少なく、少しでも詰まって時間を無駄にすると大きな失点につながる。問題の難易度を見極めて効率よく解くことが重要。
- 生物
-
用語は説明できるまで理解しておきたい!
生物はマークシート方式の大問1と記述方式の大問2の2種類の大問がある。大問数が少ないため毎年出題内容は限定的だが、細胞や代謝、体内環境、遺伝・系統や生殖・発生、生化学や生理学、バイオテクノロジーなど医学部での勉強につながる内容の出題が多い。難易度は基礎~標準レベルであり、選択式の大問1では差がつきにくい。また、論述問題でどこまで点を取れるかがこの試験での大きなポイントとなる。正誤を素早く見極めるため、センター形式の問題集で素早く解く演習を行いたい。
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日本医科大学医学部
日本医科大学医学部
日本医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 東京都文京区
- 定 員:
- 121名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
300点 |
300点 |
400点 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
120分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 日本医科大学医学部医学科は一次試験と二次試験からなり、一次試験では60%程度を得点しておく必要あり。1次試験は英語(300点)、数学(300点)、理科(200点×2=400点)の合計1000点満点。2次試験は小論文、30分程度のグループ討論、10分程度の面接で構成される。問題の難易度はどれも高めで、特に数学は私立医学部の最難関とも言われる。
- 英語
-
慣用句などの表現が使われるので過去問に慣れよう!
大問5題構成。英文の難易度は標準~やや難レベルで文章量も500語程度と多くはないため、速読よりも精読が要求される。問題の構成としては、読解を中心として、文法や発音、英作文、和訳など多様な出題。長文は評論だけでなくエッセイや小説、対談などの幅広くみられる。対策としては、基本的な文法・発音・語彙を固めた後、読解の練習に取り組み、正確な読解力を備えることが必要。その後、和訳問題や英作文に取り組み、全般的な対策を行いたい。
- 数学
-
年度によって難易度が大きく変動する!
大問5題形式。出題分野は数学I、Ⅱ、Ⅲ、A、Bから満遍なく、大抵の場合は融合問題として出題される。難易度は難関から最難関大レベル。各大問では、典型問題はほとんどなく、見慣れない問題設定が多い。また、問題の難易度と量に対して試験時間が短いので、処理能力や難易度の見極めも求められる。過去問対策はもちろんのこと、旧帝大など難易度の高い大学の問題にも取り組んでおきたい。
- 物理
-
原子の出題頻度が高い!
大問4題構成。大問1が力学、大問2が電磁気、大問3が熱力学、大問4が電子と原子または波動となっている。全問穴埋め形式の記述問題で、答えのみを記入する。難易度は標準レベル。数値計算の問題が多く出題される。一部見慣れない問題設定の場合もあるが、問われている内容自体は基本的なものである。問題数の量も多くないため、焦らず落ち着いて解答すれば、高得点を十分に狙える。教科書レベルの基礎を正しく理解し、数式と物理的な意味を関連づけることが重要である。問題演習の際は、単なる解法暗記に陥ることなく、正しく物理的概念を使いこなすように意識したい。
- 化学
-
標準レベルの問題を確実に解けるようにすること!
大問4題構成。出題分野は満遍なく、理論・無機から2題、有機から2題ほど出題される。答えのみの知識問題や計算問題が中心だが、まれに記述問題もある。難易度は難関国公立大学レベル。ほぼ典型的な問題で構成されているが、問題文が長いため限られた時間の中で必要な箇所のみを素早く読み取らなければならず、正確かつ高い処理能力が要求される。計算問題は、基本事項を複数組み合わせることが要求されるタイプの問題が多く、基礎知識を正しく使いこなせるかどうかが問われる。
- 生物
-
記述問題の得点率が合否の分かれ目!
大問3題から構成。細胞、代謝、遺伝情報、生殖・発生の分野が頻出。出題形式は語句問題や選択問題で、各大問の問題数は6~10問程度。計算問題と記述問題は毎年1~2問程度。難易度は標準レベル。語句問題は基本的な知識を問うものが多く、得点源となる。論述問題に対応できるように深い理解が必要。リード文が長いため、重要なヒントを見落としてしまわないよう読解に集中して問題を解こう。選択問題が多いことから、難易度の高いセンター試験対策模試などを演習として取り入れることも効果的。
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自治医科大学医学部
自治医科大学医学部
自治医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 栃木県下野市
- 定 員:
- 123名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
25点 |
50点 |
25点 |
|
試験時間 |
80分 |
80分 |
60分 |
10-20分 |
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- 問題傾向が特殊であること、近年は出題方式が変わっていないことから過去問対策が有効。英語の難易度は若干高いが、数学・理科は基礎~標準レベルの問題となっている。全ての科目の共通点としては、問題数に対して、試験時間が非常に短くなっていることが挙げられる。普段の学習から正確性とともに、時間を意識して取り組みたい。
- 英語
-
見直す時間はないので、最後まで集中力を切らさずに!
全問マーク方式。長文読解問題3題から成る問題が出題される。長文読解問題の内容は、医学に関わるテーマよりも、文化的、社会的テーマからの出題も多い。設問は、下線部の内容や理由、空欄補充、本文の論旨を問われる問題と、文法・語法、語彙、発音アクセントを問われる問題に分けられる。難解な英文が出題されるわけではないが、時間的に余裕のある問題構成ではないので、速く正確に答えの手がかりとなる部分を見つける速読力と、文法・語法・問題に対応できる豊富な知識が必要。基本的な英単語の語彙力とともに、難易度の高い単語の意味を文脈から推測する能力も大切。
- 数学
-
独特な形式のため、過去問対策が欠かせない!
非常に独特な形式で、毎年小問が25問出題される。全問において0から9までの整数を1つ選んで回答する形式。試験時間は80分で1問あたりに3分弱しかかけることができない。問題の難易度は基本~標準レベル。全範囲から満遍なく出題されるので、基本的な定理や公式、基本問題の解法パターンは必ず習得したい。簡単な計算問題を速く正確に解く練習を続ければ、本番では高得点を取ることが可能。
- 物理
-
過去問に慣れよう。波動の問題には注意!
全問マーク方式の試験で全範囲から25題が出題。2016年度からは原子分野も出題範囲に含まれるようになったが、出題数の比率としては熱力学とともに原子もあまり多くなく、力学、波動、電磁気が出題の中心となる。難易度は、基礎~標準レベルの問題が多い。問題数に対して試験時間が短いという難しさがある。対策としては、基本問題集を中心とした問題演習を行うこと。問題が易しいため公式に当てはめるだけで解けるような問題もあるので、基礎知識を幅広く穴のないように押さえる学習が重要。過去問を実際の制限時間で解くなどして、試験形式に慣れておくこと。
- 化学
-
問題を見たら即座に解法を思いつくようになるまで演習しよう!
全問マーク方式の試験で、25問の問題が出題。理論からの出題が最も多く、次いで有機、無機の順で出題される。難易度は基礎~標準レベルであり、難問は出題されない。しかし、解答時間に対する問題数が多いため、時間内に問題を解ききるということ自体が難しい試験となっている。教科書を中心とした学習を進めて穴を作らない学習が大切。迅速な解答が求められるので、基礎問題集を繰り返し解き、問題を見たときに解法がすぐ出てくるまで演習すること。
- 生物
-
図表などを活用しながら、漏れがないように学習しよう!
全問マークシート方式の試験で、25問の問題が出題。生態と発生や遺伝、進化と系統からの出題が多いが、植生からの出題もあり、基礎的な知識はしっかりとつけておく必要がある。まずは教科書内容を穴のないように押さえること。時間制限が厳しいため、計算問題は解法で悩むことなく、問題を見たら計算をすぐ始められるように繰り返し演習をしておきたい。
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昭和大学医学部
昭和大学医学部
昭和大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 1年次:山梨県富士吉田市 2年次以降:東京都品川区
- 定 員:
- 98名
受験科目 |
数学・英語 |
理科 |
配点 |
各100点 |
200点 |
試験時間 |
合計140分 |
140分 |
※理科は物理・化学・生物・から2科目選択
- 全体分析
- 英語・数学の難易度は基本~標準レベルだが、2科目合わせて140分という特殊な形式のため、時間配分に注意。理科では大問によって難易度に差があり、やや難しい問題が出題されることがある。基礎知識や典型問題で取りこぼしをしないことが重要。
- 英語
-
基本問題の比重が高い構成!
大問4~5問の構成。設問の形式は発音のアクセント選択問題、文法・語法問題、語彙力を問う空所補充問題、会話文、医系長文。長文の問題は語彙、下線部説明、内容真偽の構成となっている。難易度は文法問題、長文共に標準レベル。いかに基礎的な問題を素早く、ミスなく解けるかが高得点のポイントとなる。文法問題は基礎的な語彙や文法が問われるため、ケアレスミスなく着実に点をとることが必要。長文読解対策として日頃から長文を素早く読み、段落ごとにどんな論理が展開されているのか把握する練習をしたい。わからない単語や表現も前後の文脈から推測していくことも重要。
- 数学
-
典型問題のや標準問題の解法を身につけること!
大問4題が出題。微積分と確率が頻出。大問のうち2つは小問集合である場合が多いのが大きな特徴。難易度は基本~標準レベルだが、中には思考力が求められるものもある。制限時間が短いにも関わらず計算量がかなり多いので素早い処理力も必要。過去問をよく研究し、要求される計算力をつけたい。配点の大きい小問集合は基本・標準レベルの問題が多いため、教科書の例題や章末問題を繰り返し解き、基本事項を定着させることを徹底すること。
- 物理
-
原子を含む全範囲を満遍なく対策しよう!
大問4題が出題。問題は原子を含む全範囲から出題される。波動では光、電磁気ではコンデンサーから出題されることが多い。難易度は、大問によって大きく差があるので、見極めて解答する優先順位をつけて解答したい。まずは基本公式を用いて標準的な問題を素早く正確に解答することが大切なので、教科書レベルから段階を踏んで学習していきたい。
- 化学
-
生命化学に関する深い知識が問われる!
大問4題が出題。出題分野としては理論(特に化学平衡や中和、酸化還元など)・無機(特に金属イオンなど)・有機(構造決定、天然物や代謝など医療関連)となっている。難易度は国公立大標準レベル。典型的な問題がほとんどだが、生体化学や天然物有機化学の分野では、あまり見かけない問題もある。教科書で基礎を固めたのち、標準的な問題集で典型問題に多く慣れ親しむこと。天然物・生体有機化学の分野で差がつきやすくなると考えられるため、生化学を重点的に対策したい。
- 生物
-
出題形式に幅をもたせた多様な構成!
大問4問構成。計算問題や描図問題も多く出題される。ほとんどの大問は空欄補充問題、論述問題、下線部説明問題からできており、記述問題については10字から20字で簡潔に答えさせるものが多い。高校の教科書に忠実な問題が多く、一般的な問題集や教科書で十分対応が可能。時折、高校範囲を逸脱した記述問題も出されるが、わかるところを確実に得点することを意識したい。用語は図説なども活用して視覚的に現象を理解することが重要。論述問題では字数制限が設けられていることが多いので、指定された字数内で簡潔に記述する力が問われる。
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東京医科大学医学部
東京医科大学医学部
東京医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 東京都新宿区
- 定 員:
- 120名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
試験時間 |
60分 |
60分 |
120分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- マーク式の出題が多く、どの科目も高得点を狙う必要がある。問題を確実に解けるレベルに到達させるためには、基礎を固めることが必要不可欠。基礎力の充実に時間を割き、確実に自信をもって解ける問題を増やしていくことが大切。入試形式は、一般型とセンター利用型の二種類がある。
- 英語
-
多数の選択肢から正解を見抜く読解力が必要!
大問5題構成。発音・アクセント、文法・語彙、読解などの総合力を見る。発音や文法・語彙は基本的なものが中心だが、読解問題は英文の分量・問われる選択肢が多い一方で制限時間が60分と短く、試験問題全体としては難易度が高い。内容の真偽を答える読解問題は、20個以上の選択肢から選ぶため、必要な部分を見つけられる能力が大切。時間配分に気をつけながら内容一致問題の練習をしたい。
- 数学
-
難易度を見極めて標準問題を確実に!
大問5題構成。マークシート方式がメインだが、近年からグラフ作成問題が出題。微積分や図形問題が頻出。難易度は標準レベルだが、そして受験生のレベルが高いことを踏まえると、計算ミスは許されない。試験時間が60分と短く、計算の速さと正確さが求められる。典型的な問題については解法を覚え、要領よく解けるように技術を身につけよう。
- 物理
-
原子分野を含む全範囲から出題!
大問5題構成で、全範囲から出題される。難易度はセンター試験~入試標準レベル。問題に誘導がないため、自分で最後まで解ききる力が必要。典型問題をたくさん解き、解答の流れをつくる力が必要。数値計算をする問題が多く、正確な計算が求められるので、日々の演習でも計算ミスをしないように気をつけたい。
- 化学
-
大問1の正誤判定を攻略する揺るぎない知識を!
大問4題構成。難易度は標準~やや難レベルで、選択式が中心。ただし、10個の選択肢から3つを選ぶなど、選択肢が多いため断片的な知識だけでは解けない問題が多い。偏りなく知識をつけ、それらを使って物事を考える力が必要。普段から基礎問題から標準問題までを演習して、素早く解答できるようにしたい。
- 生物
-
遺伝の問題が分量・選択肢ともに多いため、過去問演習による慣れが必要不可欠!
大問4題構成。遺伝と動物の反応からの出題が多くなっている。難易度は高い。かなり細かい知識を求められる問題もあるので、日常的に深く学習をすることが求められる。正誤問題では、内容が多岐にわたるので、生物の全範囲を隅々まで学習する必要がある。選択肢の数が多いのが特徴なので、過去問対策を通じて慣れておきたい。
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東邦大学医学部
東邦大学医学部
東邦大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 東京都大田区(大森キャンパス)
- 定 員:
- 115名
受験科目 |
英語 |
数学 |
基礎学力試験 |
理科 |
配点 |
150点 |
100点 |
|
150点 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
60分 |
120分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 難易度は英語がやや高めで、数学と理科は標準的。しかし全体的に時間が厳しく、手際よく問題を解く練習が必要。合格に必要な得点率も7割5分程度と高いため、過去問を時間内に正確に解く練習をしたい。
- 英語
-
流動的な出題形式に対応できる総合力が必要!
大問5題構成のマークシート形式。読解問題は英問英答形式であるため、集中して英文を読み切る読解力が必要不可欠。内容説明問題の他に、同意表現や空所補充問題が出題される。語彙力を向上させると共に、医系単語も含め、未知の単語でも文脈から意味を推測できるように日頃から多くの英文に触れるのが良い。誤文訂正が出題されるため、根拠をもって答えられるような文法力が必要。
- 数学
-
問題を取捨選択し、取れる問題を確実に!
10~15題の問題が出題される。難易度は標準レベル。全問マークシート形式で出題数が比較的多いことから、スムーズで正確な解答が求められる。小問形式で各分野から独立した問題が出題されるため、全分野をくまなく理解しておく必要がある。問題数が多く、時間に余裕がないため、解ける問題を見つけて優先順位をつけて解いていくことが重要。典型問題の解法を一通り押さえておけば、合格に必要な点数を取ることが可能。解法を暗記した上で、繰り返し類題を解いてスピードを上げることで、高得点を狙えるだけの実力を身につけたい。
- 物理
-
用語問題もよく出題されるので、計算だけでなく用語の暗記や理解も行うこと!
大問10題前後が出題。出題分野は力学、熱力学、波動、電磁気・原子の全てから満遍なく出題。難易度はセンター試験~入試標準レベル。教科書に載っている物理現象を中心に取り扱い、基本事項を正しく理解しているかを問うている。ただし年によっては教科書では見かけないが、問題集などではよくみる問題設定(いわゆる典型問題)が出題されることもある。教科書に載っている基本事項をしっかりと理解することが大切。
- 化学
-
標準レベルを解くことができれば対応可能!
大問3題構成。全問選択式。大問1は無機、大問2は理論、大問3は有機の出題。難易度は教科書~センター試験レベルであり、大半は教科書に載っている基本的な事項を4~5択で選択する形式。高得点が予想されるので、ミスなく正確に取り組みたい。用語問題や計算問題だけなく、実験手法などに関してもよく問われるので、網羅的な学習が必要。
- 生物
-
多数の選択肢を見極める考察力が必要!
近年は大問6題での構成となっており、年によってバラツキが見られるものの問題数に大きな差はない。難易度は標準だが、やや難しい問題が2割程度含まれる。設問はすべて記号選択式となっており、論述等は出題されない。選択肢の数が多いので、一つひとつの選択肢を正確に読み取り、判断する力が求められる。対策としては、教科書の内容を網羅することはもちろん、日々の学習の際に正誤で問われるような知識を意識して学習するのが必要。
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日本大学医学部
日本大学医学部
日本大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 東京都板橋区
- 定 員:
- 102名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
試験時間 |
75分 |
75分 |
120分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 問題自体は医学部のなかでも比較的平易な部類に入る。それゆえに高い精度で問題を解けることが要求される。教科書レベルの基本的な知識からしっかり押さえ、より応用的な問題まで演習を行いたい。
- 英語
-
医学に関する語彙力や背景知識が必要!
大問5題構成。設問は全て英語となっている。長文の内容は医系だが、問われていることは標準的な内容が多い。医学に関連する単語を身につけていると読みやすくなるので、医系単語や背景知識を備えておくのが望ましい。単語の言い換えや内容の理解に関する出題が多いため、まずは基礎となる知識を強化し、直前期には入念に設問に応じた対策を行いたい。
- 数学
-
図形が絡んだ微積分の問題への対応が必須!
第1問が小問集合、第2、3問はマーク式、第4,5問は記述式という構成。筋道立った思考を行えるようになるために、普段から全ての問題に対して思考プロセスを記述する意識を持って学習を行いたい。問題自体は標準レベルなため、ケアレスミスをしないよう心がけ、入試では時間配分に気を付けて一つひとつ処理していきたい。
- 物理
-
たくさんの小問に対応できる素早い計算が必要!
大問5題構成で、全問マーク形式。思考力の高さよりも知識の定着度に重きを置いた内容となっている。知識を直接問う問題も多い分、点数は取りやすくなっている。しかし、出題分野を特定しづらいため、原子を含む全分野の基礎知識を網羅しておくことが重要。基本から標準レベルを幅広くおさえておきたい。
- 化学
-
幅広い出題に対して定番問題をおさえておくこと!
大問6題のマーク形式で、基本的な知識を直接問う問題が多い。医学部独自の入試問題のため、理論もしくは有機化学の出題比率がやや大きいが、特定の分野に偏るのではなく、全分野にわたって広く基礎知識を定着させておくことが重要。標準レベルの典型問題は確実におさえておきたい。
- 生物
-
生態系・発生・遺伝・免疫が頻出!
大問6題構成。全問マーク式の問題形式で、用語問題、正誤問題、計算問題、実験考察問題まで、幅広い問題が出題される。比較的、生体や遺伝、進化と系統に関する問題の出題量が多いが、全分野に対して苦手をつくらないことを心がけたい。難易度は標準レベルだが、一部に考察を要する問題や教科書にない問題もあるため、難易度の見極めが重要。
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杏林大学医学部
杏林大学医学部
杏林大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 東京都三鷹市
- 定 員:
- 101名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
100点 |
100点 |
150点 |
試験時間 |
60分 |
60分 |
100分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 合格最低点は非公表。全科目マークシート方式。難解な問題が出題されることもあるが、大部分は標準レベル。それぞれの科目の基本知識をしっかり身につけ十分な演習を積めば、合格に必要な学力を身につけることは可能。ただし、各科目の幅広い分野から出題されるので、苦手分野をつくらずに全範囲を満遍なく学習する必要あり。
- 英語
-
長文対策として医系単語を覚えておこう!
大問4題構成。内訳としては大問1、3が文法、2が会話文の空所補充、4が長文読解で構成されている。長文読解で難解な医療単語や表現が散見される他は、難易度は標準レベル。試験時間が短く、文法問題を素早く着実に解き、いかに長文読解に時間を割いて取り組めるかがカギとなる。日頃から文法問題に取り組み、単語や表現の使い分けをしっかり理解すること。医学・医療系の英文が頻出なため、難解な単語にくじけず読み進めていけるように語彙力の養成に努めたい。長文読解では接続詞や繰り返し出てくるキーワードに着目して大意を把握するパラグラフリーディングの練習をしよう。
- 数学
-
図形を絡めた出題が多い!
大問4題構成。全問マークシート方式。難易度は標準レベルからやや難。問題数が多いため、時間内に全ての問題を解答するのは容易ではない。典型問題の解法を一通り身につけた上で、時間内に素早く解けるよう訓練しなければ、合格に必要な点数を取ることはできない。解法暗記を行った上で、応用問題で実戦経験を積むことで、高得点を狙えるだけの実力を身につけたい。小問による誘導もあるため、問題の意図を読み取り誘導にうまく乗ることが重要。
- 物理
-
問題数が多いため、時間以内に手早く解く必要がある!
大問4題構成。全問マークシート方式。小問数が多い上、正しい形で誘導に乗らなければ最後まで解き切ることはできない。ただ、それぞれの小問自体は決して難しいものではないため、公式や解法の知識が十分であれば、高得点を狙うことも可能。単に公式を暗記するだけでなく、公式の意味を説明できるまで理解して使えるようになることが必要。原子を含む全分野から満遍なく出題されるので、苦手分野を作らずに基礎的な事項をしっかり身につけたい。
- 化学
-
正誤問題では、「当てはまるものをすべて選べ」という形式が多いので、知識を正確に身につけたい!
大問4題構成。全問マークシート方式。用語選択、数値計算、正誤問題など、幅広い形式の問題が出題。理論化学を軸に、無機化学、有機化学の各分野から満遍なく出題される。合格に足る点数を確保するには、用語や化学反応式などの基本的な知識と、計算問題の解法などをバランス良く身につけていくことが大切。また、問題の量に比して試験時間がやや短いため、素早く問題を処理する力も養っていくことが必要。典型問題を繰り返し解くことで処理速度を上げたい。
- 生物
-
出題傾向が安定しないので総合力が必要!
大問3題構成。全問マークシート方式。各大問で、知識問題、実験考察問題ともに出題される。知識問題は教科書に記載されている程度の内容が主であり、実験考察問題の難易度も高くない。しかし、試験時間に対して問題数が多いため、実験内容を素早く理解し解答することが求められる。また、毎年一問以上、計算問題が出題されるので計算問題も重点的に対策したい。遺伝や生殖、発生などの分野がやや多く出題されており、これらの分野を中心に満遍なく学習すること。
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東京女子医科大学医学部
東京女子医科大学医学部
東京女子医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 東京都新宿区(河田町キャンパス)
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
試験時間 |
60分 |
60分 |
120分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 東京女子医科大学医学部の入学試験には、一般選抜試験方式と一般推薦試験方式が設けられている。一般選抜試験の一次試験では、英語、数学、理科2科目、小論文の試験が課せられ、二次試験では面接が実施される。小論文は一次試験で課せられるが、評価は二次試験の際に用いられる。全体的な難易度は、標準~やや難レベルで、合格には基礎的な学力と十分な演習が欠かせない。
- 英語
-
グラフや図表を読み取る問題が出題
読解問題3題、会話問題1題の大問4題構成。全て英問英答形式で、読解問題の比重が高い。60分という限られた時間で長文を読み切る集中力が必要不可欠。空欄補充、段落補充の問題が多く出題されるため、接続詞や言い換えに着目して、文脈や段落の展開を意識しながら長文を読み進められる読解力を培いたい。英文和訳と例年25語以内の自由英作文が含まれる読解問題も出題される。自由英作文は、1、2文で自分の意見を簡潔に述べる練習をすること。
- 数学
-
確率・微積分・整数が頻出!
大問4題構成。難易度は標準レベル。解法パターンを理解しておけば、解法の指針にはある程度困らない。出題範囲は数学ⅠAⅡBⅢだが、微積分・整数の分野からの出題が頻出となるため、重点的に対策をしたい。指針自体は明確でも、煩雑な計算が求められる問題が多く出題されるので、日頃から素早く正確な処理をする訓練を積み、最後までやり抜く計算力を身につけたい。
- 物理
-
記述問題に対応できる答案作成練習を!
大問3題構成。力学・電磁気の出題が多いが、原子分野が出題されたり、力学と原子の融合問題が設定されたりする。問題設定自体は標準的なものから出題頻度の少ないものまで幅広く、小問が数多く設定されており、点数を取りこぼさないことが重要。また、計算問題や穴埋め問題だけにとどまらず、論述問題や描図問題もある。基本的な状況分析能力および計算処理能力を養うだけではなく、計算結果や問題の状況から、実際起こっている現象を論理的に予測したり、物理現象の知識を活用したりするなど、物理の素養を磨きたい。
- 化学
-
実験問題からの出題もあるので手順をおさえたい!
大問5題構成。難易度は標準的だが、問題の量が多く、素早く正確な処理力が求められる。理論分野・無機分野・有機分野の全てから出題されており、特に理論分野からの出題が多い。構造決定の問題は毎年といっていいほど出題されるので、対策は外せない。正誤問題は詳細な知識が求められるが、それ以外は標準的な問題が多い。教科書レベルの問題を素早く確実に解けるようにして標準問題へと難易度を上げながら、効率よい解法を身につけたい。
- 生物
-
標準レベルまでしっかりおさえておこう!
大問5題構成。マークシートと記述形式の混合形式。多彩な出題形式で問われるので、過去問の学習は必須。難しい問題が出題されることもあるが、標準的な問題が多く、高校範囲を逸脱した問題は出されない。過去問を解くにあたっては制限時間を意識したい。細胞と代謝、生殖と発生や遺伝など医学に関連する出題がやや多い。頻出範囲も重点的に勉強し、問題文をしっかり読んで解き進めたい。
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東海大学医学部
東海大学医学部
東海大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 神奈川県伊勢原市
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
100点 |
100点 |
100点 |
試験時間 |
70分 |
70分 |
70分 |
※理科は物理・化学・生物から1科目選択
- 全体分析
- 東海大学医学部医学科の入試1次選考では英語、数学、理科(物理・化学・生物から1科目選択)の学科試験3科目を受験する。理科1科目で受験できるのが特徴で受験者が集まりやすい。理科は選択科目の振りがないよう偏差値調整される。学科試験は全体的に基本問題中心の比較的平易な内容のため、例年高得点域での争いとなっている。
- 英語
-
多様な出題に対応できる力を!
大問8題。長文読解、文法・語法・語句、会話文、文整序、グラフの読み取り、和訳、英作文など、様々な設問が課される。出題形式は非常に多岐にわたるものの、難易度自体はさほど高くないため、基本的な学習を行っておけば、十分に対応できる。ただし、制限時間内でさまざまなタイプの問題に対応することが必要となるため、時間配分を考えておくことが大切。
- 数学
-
基礎学力を問う設問が多い!
大問3題。数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Ⅲから満遍なく出題される。第1問の小問集合には基本の問題が多いが、第2、3問には標準~やや難レベルの問題もある。計算量や場合分けなど、処理が複雑な問題もあるが、典型問題を一通り解いていれば対応できるものがほとんどのため、標準レベルの入試問題で対策をしたい。ただし、2018年入試第2問など、場合の数や確率では目新しい設定の問題をその場で理解することが求められる可能性がある。
- 物理
-
力学は必出の他、全分野から出題!
大問4題。物理の問題は、電磁気、原子、波動、力学から満遍なく出題される。標準レベルの問題が中心だが、力学、電磁気、波動では難易度の高い問題が出題されることもあり、このような問題では誘導を見抜く力が必要。また、大問の前半は基本的な問題となっており、確実におさえたい。
- 化学
-
理論化学の割合が過半数を占める!
大問5題構成。理論化学からの出題が多い。選択式が多く、複雑な問題設定や長い計算問題など難しめな問題は出題されない。基礎~標準レベルの問題が中心のため、基本的な知識や考え方は確実に身につけることが重要。化学反応式や物質の性質など、知識を正確に覚えられるかが重要。そのうえで熱化学や芳香族など頻出項目の演習を重ねたい。
- 生物
-
考察問題が出題の中心で論述問題も含まれる!
大問5題構成。遺伝や動物の反応からの出題が多い他、全分野から出題されることもあるため、基礎知識は満遍なく身につけておく必要がある。医学との関係が深い単元の出題頻度が高い。また、実験問題や計算問題も出されるため、単に用語を覚えるだけでなく、内容を理解した上で、実験結果を深く考察できるだけの力を養っておくことが必須。リード文から要点をつかめるように問題演習を進めていきたい。
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北里大学医学部
北里大学医学部
北里大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 神奈川県相模原市
- 定 員:
- 119名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
150点 |
150点 |
200点 |
試験時間 |
70分 |
80分 |
100分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 前期日程の一般入試のみでセンター利用入試はない。難易度は、標準~やや難レベル。合格するには基礎学力と十分な演習が不可欠。また、数学以外の教科は、全問マークシートによる選択式。二次試験の小論文は、本文のタイトルを考える設問や内容説明問題、意見論述問題が出題される。文章の論理構造を読み解き、論理的に表現する力を日々の学習で養っていきたい。
- 英語
-
医学系の文章に慣れておくことがカギ!
大問6題構成。難易度は標準からやや難。設問は空所補充、適語選択、内容一致選択、発音問題、語句整序の形式で出題される。大問Ⅰの長文読解は医療分野のトピックから出題されているが、問題箇所周辺を読み、設問からキーワードを拾って本文から答えを探す方法で解答することができる。大問Ⅱの会話文問題はまずは空所を埋めてから、それ以降の問題に解答する。大問Ⅰと異なり最初から文脈を丁寧につかむ必要があるので、時間を要する。大問Ⅲ、Ⅳ、Ⅴの長文の空所補充問題は文意を把握しながら埋めていきたい。最後の語句整序は文意・構文を掴んで核となる単語を軸に並べ替えたい。
- 数学
-
小問の誘導に従って解く練習をすること!
大問3題が出題。1題はマークシート形式の小問集合問題であり、全範囲から満遍なく出題される。他2題は記述式。第一問は典型的な基本問題が出題されるので、確実に点数に結び付けたい。基本問題は確実に解けるようしたい。残りの二問は記述式のため、自分の考えを整理しながら解答する必要がある。問題の難易度が比較的高いので、基本事項だけではなく問題の演習をしっかりこなさないと、時間内に正しい答えを導くことはできない。演習問題を解く際には、どの公式をどういう場合に利用するのか解法を確認すること。
- 物理
-
力学偏重の出題!
マーク式で大問3題構成。分野ごとの典型的な誘導問題が出題。正しく誘導を見抜く練習が必要。第1問は、公式を正しく覚えており、かつ利用することができるか問う問題。各分野をさらに深く追求した問題で、計算の正確さや思考力が試される。問題の内容は力学が必出、後は電磁気か熱力学が出題。教科書レベルを完成させた後は、入試典型問題を中心に学習し、全分野に抜けもれがないようにしておくこと。
- 化学
-
理論化学の割合が高い構成!
マーク式の大問5題構成。大問1は小問集合で化学の全範囲から満遍なく出題。残りの4題は一つの分野を深く追求する問題。平衡をはじめとする理論からの出題が多い。標準レベルの知識が身についていれば解答可能だが、問題数が多いので処理に注意したい。そのため、問題の難易度を見極める力や時間管理も重要。まず教科書レベルの知識の確認をし、基本事項を徹底的に修めること。基本が身についてから計算演習をこなし、化学平衡など頻出の分野は重点的に対策したい。
- 生物
-
選択肢に惑わされない正確な知識を!
マーク式で大問3題構成。各大問で分野ごとの出題がされる。内容は細胞、代謝、遺伝情報、体内環境、動物の反応がやや多いが、ほぼ全範囲から満遍なく出題される。実験考察問題よりも用語の空所補充などの知識を問う問題が多く出される。知識問題は教科書で対応可能。しかし、時間に対して問題数が多く、また一問ごとの選択肢も多い。実験考察問題に割く時間や問題数から考えると、知識問題は速やかに対応したい。教科書や図説を活用して知識を定着させたい。実験考察問題は複雑でやや難易度が高いため、代表的な実験を確認してから問題集や過去問で演習することが必要。計算問題の対策も必要。
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帝京大学医学部
帝京大学医学部
帝京大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 東京都板橋区
- 定 員:
- 120名
※5科目から2科目選択200点(120分)
※数学・物理・化学・生物・国語から2科目選択
- 全体分析
- 2017年度になって入試傾向が変化し、これまで選択問題だった数学、英語、理科が全問必答となった。合格最低点は一次試験で6割以上の得点となる。学科試験では3科目が課されており、英語は必須で他に2科目を選択可能(数学、物理、化学、生物、国語)。どの科目でも難易度の差はないが、入試形式は2種類あり、一般型およびセンター利用型がある。
- 英語
-
英作文の対策をしっかり行おう!
大問4題構成の英問英答形式。難易度は高い。発音・アクセント問題や空所補充、同意表現、語句整序、内容真偽など多岐に渡っており、総合力が問われる。長文読解問題の本文は国公立大学標準レベルで医系や科学系の英文を多く読んでおきたい。まずは、語彙と英文法を固めていくことで、文章を正確に理解できるようになることを目指したい。その後、やや難しい英文を多く読み、対応力をつけておきたい。
- 数学
-
文系数学の範囲で受験可能!
大問4題構成で全て必答問題で答えのみ記述する形式。範囲はⅠAⅡB(数列とベクトル)までで、数学Ⅲは出題されない。微積分、確率、数列、ベクトル、三角関数、図形と方程式が頻出範囲。難易度の高い年は標準問題+αの出題がされており、解き切るのはかなり難しい内容となっている。文系でも受験可能ではあるが、解答に時間を要する問題があり、侮れない。国公立大学標準レベルまでは解けるように演習を重ねたい。
- 物理
-
力学・電磁気の比重が高い
大問4題構成となり、全て必答。2017年度入試は答えのみ記述する形式。標準レベルの典型問題の出題が多く、頻出なのは、等加速度直線運動、運動方程式、運動量とエネルギー、コンデンサー、ローレンツ力、交流回路などです。標準レベルからやや難レベルまで対策を行い、苦手分野を作らず、様々な問題に対応できる思考力を養いたい。
- 化学
-
典型問題は確実におさえよう!
大問4題構成で全問必答。選択式と記述だが、結果のみ記述する形式。標準レベルの問題が8割を占めているが、中には細かい知識を要するものや、時間のかかる問題も含まれており、計算問題にはやや難が多い印象を受ける。出題分野は理論・無機・有機から均等に出題される。頻出は平衡、加水分解、希薄溶液、浸透圧、気体の法則、熱力学、極性、金属イオン、有機は典型的な化合物のほかにも、油脂・糖類・アミノ酸・天然高分子なども出題される。典型問題をおさえて苦手分野をなくすこと。
- 生物
-
標準レベルの問題演習で解法の確認を!
大問4題構成となり形式は答えのみの全問記述形式。遺伝・体内環境・進化と系統・生態系が出題の多くを占めている。細胞の構造と組織、拡散とタンパク質合成、免疫と血液型などの医学に関係する分野が頻出。基本的な出題が多いものの、正確な知識がないと対応できないので、教科書に忠実な学習が必要。標準レベルの問題集でグラフ問題や計算問題を積極的に解き、解法を身につけておきたい。
- 国語
-
私立文系レベルの対策が必要
大問5題。現代文1題が必須で、それ以外は現代文2題、古文1題、漢文1題、計4題のうちから2題を選択し解答する形式。現代文は、漢字の書き取りや抜き出し、内容一致問題、空所補充問題など様々な設問が出題される。いずれの場合も、文と文のつながりや段落展開を意識して評論文を読み進める読解力が求められる。古文は、主に文法、単語、内容説明問題が出題。古文単語と古典文法の知識を早いうちから定着させることが重要。漢文は、訓読、書き下し、現代語訳、内容説明問題が出題。基本的な句形の学習から始めたい。
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埼玉医科大学医学部
埼玉医科大学医学部
埼玉医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 埼玉県入間郡毛呂山町
- 定 員:
- 129名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
小論文 |
配点 |
150点 |
100点 |
200点 |
50点 |
試験時間 |
80分 |
60分 |
100分 |
60分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 合格最低点は、63%程度で推移。全科目マークシート形式の問題。設問は、参考書でよく見かけるような典型問題が中心で難易度は標準的。ただし問題数が多いので、合格点に達するためには基礎事項を確実にした上で、早く正確に解答できるように訓練していくこと。受験方法はセンター利用型、個別試験型の2種類あり。
- 英語
-
多岐にわたる英文を読んでおきたい!
全問マークシート方式で大問6~8題、そのうち文法語彙問題が2、3題、読解問題が4~6題の構成。難易度は標準~難関レベル。文法・語彙問題、会話文問題は、主に空欄補充問題が出題され、中には数行にわたる文もあるため読解力も必要。読解の英文のテーマは医療・数学・情報通信・環境・政治・物語など多岐に渡り、グラフの読み取りや広告、eメール文なども出題される。設問は、内容説明、正誤判定、文整序などで様々な問題に対応する必要があり、時間配分にも注意。日頃から様々なテーマの英文を読んで、キーワードとなる単語を整理し、不得意分野を減らしたい。問題数が多いので、読解の際に先に正誤判定や内容説明問題の設問の選択肢に目を通し、問われている内容を踏まえた上で文章を読むなど普段から本番を想定した演習をしたい。
- 数学
-
確率・微積分が頻出!
大問4題が出題。全問マークシート方式。微積分・確率・ベクトルなどの図形問題が頻出。難易度は標準レベルの問題が多いため、典型問題の解法を一通り押さえておけば、合格に必要な知識を身につけることができる。ただし、小問数が多いので、素早く解けるようにしておく必要がある。解法暗記を行った上で、応用問題で実戦経験を積むことで、高得点を狙えるだけの実力を身につけたい。演習の際は、無駄なく素早く解けるようになることにも重点をおきたい。
- 物理
-
数値計算に対応する計算力が必要!
大問3題構成。出題範囲は力学・電磁気が必出で残りは熱力学・波動・原子からとなっている。全問マークシート方式による問題で、選択式の問題がほとんどだが、数値を答える問題もある。複雑な数値計算を必要とする問題もあり、相応の計算力も求められるため、普段の学習から文字式だけでなく、数値も絡む計算になれておくことが必要。基本公式を正しく運用できるまで教科書レベルを完成させた後は、入試典型問題を中心に学習し、全分野に抜けもれがないようにしていきたい。
- 化学
-
各範囲から総合問題形式で出題される!
大問3題構成。全問マークシート方式。空所補充問題、正誤問題、計算問題などが出題される。理論化学、無機化学、有機化学の各分野から満遍なく出題される。難易度は標準レベルだが、有機化学の分野ではやや難しい問題が出題されることもある。合格点を確保するには、用語や化学反応式などの基本的な知識と、計算問題の解法などを満遍なく身につけていくことが大切。基本を身につけた後は分野横断的に学習したい。
- 生物
-
考察問題が出題の中心。過去問演習による慣れが必要不可欠!
大問6題構成。全問マークシート方式で、大問ごとに複数の分野が融合された総合的な問題となっており、最後の大問は全範囲からの一問一答形式。試験時間に対して問題数が多く、また、実験考察問題が多く出題されているため時間的には厳しい。出題範囲は神経系や遺伝など、医学に関連する分野からが多い。人体に関する分野について重点的に理解を深めるとともに、全範囲にわたって基礎的な知識を身につけたい。演習を通じて解答時間を短縮したい。
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獨協医科大学医学部
獨協医科大学医学部
獨協医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 栃木県下都賀郡壬生町
- 定 員:
- 120名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
200点 |
200点 |
400点 |
試験時間 |
70分 |
70分 |
100分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 英語の難易度がやや高いものの、他の科目は全体的に低い。難問・奇問が出題されることはほぼなく、教科書や参考書でよく見かけるような、基礎知識や典型問題が中心となる。高得点の争いとなるため基礎・基本の徹底に注力したい。
- 英語
-
文法・整序問題を素早く解いて長文問題に時間を!
大問4題が出題。難易度はやや高い。大問1は約600語程度と、それより長めの長文が2つ、大問2は会話文、文整序、約700語程度の長文読解、大問3は語順整序作文、大問4は文法・語彙を問う空所補充が出題される。大問4問構成だが、大問1と2は合計で約2500語程度は英文を読むことになるので、出来れば大問3と4を15分ほどで解き、長文読解に時間をあてるのが良策。長文の主題は社会学から科学まで多岐にわたるため、多くの英文に触れたい。長文読解は設問の先読みや空所の前後から共通語を探して選択肢を選ぶなど読解力をつけた上で効率のよい解法で対応できる設問になっているが、用意されている選択肢にはひっかけもあり、その微妙な違いを見極めて、より正確な解答を選ぶ必要がある。大問3と4の語順整序、文法・語彙問題は難易度が高いため、難関私立大学の過去問を活用して、適語補充問題もあわせて演習したい。
- 数学
-
確率・数列・ベクトル・微積分が頻出!
大問5題構成。難易度は標準レベル。基本的な問題では小さな計算ミスが命取りになりえる。マークシート形式のため、解法を駆使して、解答時間を短縮したい。全体的に医学部入試では典型的な問題が出題されるため、基本的な内容を完全に理解したら、入試基礎レベルである問題集の解法パターンを暗記し、すばやく、計算ミスをしないように解く練習を繰り返すこと。
- 物理
-
原子を含む標準レベルの出題!
全5分野から満遍なく出題。難易度は低い。簡単な文字式で答える計算問題が多い。一部の数値計算に時間がかかるため、解ける問題から先に解くのも有効。また語句を答えさせる問題も出題はされるが、計算問題より少量のため、学習は計算問題を中心に進めていくこと。参考書に記載されている公式を全て暗記し、問題文の条件によって正しく使い分けられるようにしたい。文字計算で大きく間違えることがなければ、高得点を取ることは難しくない。
- 化学
-
正誤問題の割合が高いのが特徴!
大問5題構成。難易度は基本から標準レベル。小問が25問程度出題され、半分程度が正誤問題なのが大きな特徴。理論の出題が半分を占め、続いて有機・無機の順番になる。満遍なく知識を身につけることが最優先で正誤問題に重きを置いて勉強することが大切。ただ○×をつけるだけでなく、なぜその選択肢は誤りなのか、という根拠をもって答えられるまで知識を深めたい。
- 生物
-
考察問題が出題の中心。過去問演習による慣れが必要不可欠!
大問5題構成。すべて記号問題で構成されており、難易度は基本から標準レベル。基本的な知識を問う問題が多数だが、時折細かい知識を問うものも出題されるので、知識に穴がないよう学習を進めていきたい。全て記号問題であるので、やや難易度の高いセンター試験対策模試を演習として取り入れるとよい。記号問題は制限時間が厳しい中で多くの選択肢から正しいものを選ぶときには、正確な知識を要するので基本的な知識の定着を図りたい。
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聖マリアンナ医科大学医学部
聖マリアンナ医科大学医学部
聖マリアンナ医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 神奈川県川崎市宮前区
- 定 員:
- 115名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
150分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 聖マリアンナ医科大学の医学部入試では、1次試験の学科試験と2次試験の小論文、面接試験、適性検査に分かれる。適性検査は「はい」「いいえ」「わからない」で解答するYG性格検査が実施される。合否は1次試験と2次試験の総合で判断されるが、1次試験の得点が高い方が有利なため出来る限り高得点を確保しておきたい。全科目に基準点があり、1科目でも基準点に満たない場合、不合格となる。
- 英語
-
基礎的な事項をしっかり固めよう!
全体的な難易度は地方国公立レベルで長文読解、長文空所補充、誤文訂正、空所補充型文法問題、単語問題の5題構成。和文英訳を求められたり、会話文や空所補充などの問題が出されたりと、年によっては問題形式が変動する。難問は出ないので精読を行って内容を正確につかむ練習をしておきたい。空所補充問題は文法問題と熟語を問う問題に分かれる。文法問題はセンター試験レベルの空所補充型演習教材で対応できるが、同時にできるだけ多くの熟語を覚えておくのが理想的。
- 数学
-
数学B・Ⅲに偏る出題、入念な対策を!
大問4題構成。出題傾向にかなり偏りがあり、数学B数学Ⅲの基本事項及び典型問題の解き方を完璧に覚えておくことが必須。難易度は標準レベル。データの分析などあまり出題頻度の高くない単元も出るため、基礎を大切に、一つひとつ丁寧に仕上げていく学習が求められる。論証問題はなく計算問題が大半なので、普段の学習においても、計算ミスを減らす努力が必要。参考書に記載されている典型問題を見た際に、用いるべき解法を瞬時に見分けることの出来る判断力を身につけたい。解答の流れを意識して復習し、学習を進めたい。
- 物理
-
苦手分野を作らないようにしておこう!
大問5題構成で、例年大問1つは空欄補充式の小問集合が出題される。難問が出題されることもあるが、基本的には全分野を網羅する標準問題から構成されている。特に力学、熱力学、波動、電磁気学の分野は頻出なので十分な対策をとりたい。記述問題や計算では煩雑なものも出題されやすいので、答案作成能力も磨きたい。物理現象をイメージして図に起こすことも対策になるので、計算力を養うだけでなく描画力も磨くと良い。
- 化学
-
有機化学から過半数の出題!
大問3題構成。2018年は理論化学1題、有機化学2題が出題。以前は記述問題の割合が高かったが、近年は減少傾向にある。しかしながら記述対策が必要であることに変わりはないので、化学現象を字面で覚えるだけではなく、しっかりとその本質を理解することが大切。まずは基礎的な知識の習得を早めに終え、問題演習を多く行っていきたい。
- 生物
-
短く簡潔に記述することが求められる!
大問3題構成。生物は細胞、動物の反応、遺伝情報からの出題がやや多い。計算問題や論述問題が頻出で、分量も比較的多い。基礎力を充実させた上で、思考力・考察力を養っておく必要がある。上記のように問題量が多いため、時間の制約が厳しい。基礎的な空欄補充問題では即座に答えがわかるくらいに知識を盤石にする必要がある。記述問題では長くても3行以内で答えなければならないので、要点を絞った簡潔な答案作成を心がけたい。
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国際医療福祉大学医学部
国際医療福祉大学医学部
国際医療福祉大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 千葉県成田市
- 定 員:
- 140名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
小論文 |
配点 |
150点 |
200点 |
200点 |
60分 |
試験時間 |
80分 |
80分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 難易度はどの科目も入試標準レベルだが、時間不足に陥る科目も多い。標準レベルの問題を素早く正確に解くため、基礎で苦手を作らないよう、満遍なく学習しておきたい。小論文は経済や国際問題をテーマに出題される。テーマに対応できるように背景知識を身につけておくこと。面接が30分×2回と本格的であるため、事前の対策が必須となる。
- 英語
-
読解力を重視した出題構成!
大問5題構成。大問1はセンター試験レベルの文法・語法問題、大問2は9つの単語の整序問題、大問3から大問5は700語以上の長文読解問題となっている。国際的視野を持った人材を育てることを目標に掲げていることから、英語の難易度はやや高めの設定となっている。15分程度で長文問題を解く速読力が必要。センター試験の文法・語法問題を早く正確に解く力を語彙・英文法を身につけたのち、国公立標準レベルの問題集を短時間で読みこなせるように速読演習をこなしていきたい。
- 数学
-
微積分の標準的な問題への対応が必須!
大問4題構成。全問マーク形式。大問1は小問総合となる。全体的に難問は出題されず、典型問題が多いが、試験時間に比して問題量は多い。対策としては、基礎を早期に固め、標準的な問題集で演習を重ねて解法に習熟し、一問一問の解答速度を上げたい。
- 物理
-
解ける問題を正確に処理しよう!
全問マーク形式の大問4題構成。初年度は大問1が力学、大問2が電磁気、大問3が光の回折、大問4が熱力学という問題構成で、全問題数は20題であった。典型問題も多く見られるが、中には見慣れない問題もある。選択肢が多く迷いやすい問題になっているので、解ける問題を確実に正解に導く処理能力が求められる。問題の狙いを見抜き、正確に処理したうえで、差がつく難問に時間を残して取り組む戦略が推奨される。
- 化学
-
まずは標準レベルの典型問題をおさえること!
全問マーク形式の大問4題、大問1が小問総合、大問2が理論化学、大問3が無機化学、大問4が有機化学いう問題構成。典型問題が中心の問題設定で難易度は高くないが、選択肢が多く迷いやすい設定になっているため、解ける問題を確実に正解に導く処理能力が求められる。問題の狙いを見抜き、正確に処理したうえで、差がつく難問に時間を残して取り組む戦略が推奨される。
- 生物
-
医療に関する範囲は重点的におさえたい!
全問マーク形式の大問4題構成。大問1が細胞・タンパク質、大問2がDNA、大問3が神経系・循環器、大問4が生態系(バイオーム)に関して出題されている。難問奇問はみられないが、標準的な典型問題と、計算問題が入り混じる、変化に富んだ出題構成。苦手分野から出題されると大きく得点を減らす事になるので、生物の全範囲を正確に覚えておく必要がある。生体を構成するタンパク質や生体の機能を司るタンパク質など医療に関する範囲は、重点的に理解したい。
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甲信越・北陸
金沢医科大学医学部
金沢医科大学医学部
金沢医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 石川県河北郡内灘町
- 定 員:
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
配点 |
100点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
60分 |
120分 |
60分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 一般入試の合格最低点は、例年65%程度で推移。全科目マークシート方式で、全体的に難易度は標準レベル。難問は少ないので、各科目とも基礎を確実に身につけ、問題演習を繰り返すことで、合格点に達することが十分可能。ただし、小問数が多いので、時間配分を意識して問題演習に取り組む必要がある。ケアレスミスや計算ミスは致命的となる。素早く正確に計算できる力を問題演習によって養うこと。
- 英語
-
平易な総合問題で、高得点勝負!
マークシート方式で大問は4題、解答個数は35個前後。文法、会話問題が1題、長文問題が3題出題される。難易度は標準レベル。出題内容は、文法問題、会話文の穴埋め、発音など多岐に渡り、それぞれを対策する必要がある。長文のテーマは医学・医療、科学に関するものが多く、設問は空欄補充、内容説明、正誤判定などの内容把握を問うもののほか、語句整序、同意表現などの文法語彙問題も出題される。また、時間に対して問題量が多いため、速読力も求められる。文法事項は、幅広い分野から問われるため、文法書や問題集を使って基礎を固めたい。長文読解は、問題集を解く際に接続語やキーセンテンスに着目し、段落ごとの主題と大意を把握するパラグラフリーディングで内容把握問題に対応できるように練習すること。
- 数学
-
年によって難易度の幅が大きいが、典型問題の対策が重要!
マークシート方式で大問4~6題が出題。数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bの幅広い範囲から出題。標準的な問題が多いため、典型問題の解法を一通り押さえておけば、合格に必要な点数を取ることができる。解法暗記を行った上で、応用問題まで取り組み、高得点を狙えるだけの実力を身につけたい。小問による誘導もあり、問題文の中から手がかりを見つけて誘導に乗れるかが鍵。教科書レベルの問題を早期に完成させた後に、入試典型問題の演習を多く積むことが必要。
- 物理
-
小問数が多いのでスピード勝負!
大問4題構成。全問マークシート方式。マーク数が50と多いので、時間配分には注意したい。難易度は標準レベルだが、単に公式を当てはめるだけでは対処できない問題もあるので、公式を導く過程を理解し、問題演習を積む必要がある。数値を求める問題も出題されるので、普段の学習から文字式だけでなく、数値が絡むやや複雑な計算に慣れておきたい。基本公式を正しく運用できるようになった後、入試典型問題を中心に学習し、全分野に抜けがないようにすること。
- 化学
-
基本的な出題が多いため、ケアレスミスをしないこと!
マークシート方式で、小問集合形式で出題。理論化学、無機化学、有機化学の各分野から出題。問題の形式は、正誤問題、用語選択、数値計算など多様。合格に必要な点数を確保するには、用語や化学反応式などの基本的な知識と、計算問題の解法などを満遍なく身につけていくことが大切。また、問題の量に比して試験時間がやや短いため、素早く問題を処理する力も養っていく必要がある。典型問題を繰り返し解くことで、一問一問の解答速度を上げていきたい。
- 生物
-
図表などを活用しながら、漏れがないように学習しよう!
大問3題が出題され、大問1は一問一答形式の小問集合、残り2題は一つの分野に限定した問題。大問1の小問集合は基本的な内容が問われるが、出題範囲は広く、ほぼ全範囲にわたっている。また、正解を2つ選ぶ形式の問題が多いため確実な理解が求められ、問題以上に難しい印象を与えるが、正確な知識をつけておけば対応可能。大問2は遺伝に関する問題が多く出題されているため、遺伝分野は重点的に対策したい。大問3は植物に関する問題がやや多く出題される。全体的に基本レベルなので、まずは全範囲にわたって用語などの基礎的な知識を確実に覚えて入試標準レベルの問題集を繰り返し演習すること。
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東海
愛知医科大学医学部
愛知医科大学医学部
愛知医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 愛知県長久手市
- 定 員:
- 115名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
小論文 |
面接 |
配点 |
150点 |
200点 |
150点 |
|
|
試験時間 |
80分 |
100分 |
80分 |
60分 |
30分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 愛知医科大学医学部医学科の一般試験が1次試験は、英語・数学・理科の筆記試験、2次試験が小論文・面接が課される。小論文と面接は5段階で評価される。センター試験の結果を用いる愛知県地域枠B方式および、センター利用枠もあり、多様な入試形式があるのが特徴。センター試験を利用する形式の合格最低点や最高点は非公開。
- 英語
-
会話文や単語など特有の問題に対応できるようにしよう!
大問7題構成。読解問題と文法問題の出題が中心。2017年度からマークシート形式に。文法問題は整序、語彙が出題。読解問題は3題あり、全問合わせるとかなりの分量があり、また高い読解力が求められる。英文のテーマは多岐に渡るが、文法問題は比較的平易な問題が多い。制限時間の割に問題量が多いので、時間配分に注意が必要。長文の数は減少傾向にあるが、例年医学系の問題が出題されているため、医学関連の英文に多く触れることも必要。
- 数学
-
難関国公立に対応できる思考力を身につけよう!
記述式で大問4~5題が出題。近年は国公立レベルの思考力が問われるものも数題出題されている。微積分・数列・確率・ベクトルなどが頻出単元だが、分野融合的な出題もある。やや難レベルの教材まで対策し、なぜこの解法を用いて解くのかを説明できるようになるまで基礎を固めること。
- 物理
-
熱力学からの出題がしばらく見られない
大問3題構成。力学、電磁気、波動、原子から出題される。基本問題と標準的な問題が主だが、見慣れない問題も出題される可能性がある。焦らず問題の内容をよく把握したうえで、誘導にのって解き進めたい。時間にあまり余裕がないので、時間配分に注意しながら解き進めていく必要がある。基本事項の暗記から始め、徐々に難易度の高い問題を解いていくことで、物理を深く理解すること。
- 化学
-
分野をまたいだ融合問題対策を!
大問4問構成。理論・有機・無機から満遍なく出題され、問題は標準的な難易度のものや典型問題が多い。例年、穴埋め形式の問題数が多いため、化学用語をはじめ、知識を確実に定着させる必要がある。時間的にもかなり厳しい数の問題が出題される。演習を積み、素早く解法を見出せるようにしたい。融合問題に対応するために分野別に学習したのち,横断的な学習に取り組みたい。
- 生物
-
標準レベルの問題を確実に解けるようにしておこう!
大問3題構成。計算問題と考察問題が主体の構成。一般の私立大学入試は実験問題が少ないので、国公立の二次試験の問題を解くことが対策になる。図説を注意して読むことも必要。図説には多くの実験例題とグラフや解説が載っているので、細部まで目を通しておきたい。語句の確認は必須だが、計算力も身につけ、基本的な計算問題は確実に点数につなげたい。
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藤田医科大学医学部
藤田医科大学医学部
藤田医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 愛知県豊明市
- 定 員:
- 120名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
試験時間 |
90分 |
100分 |
120分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 合格者最低得点率は56%程度となっている。英語、数学で基準点が設けられており、これを満たさないと他の科目の出来にかかわらず不合格になるため、苦手を残さずに全科目を満遍なく学習する必要がある。2018年度入試よりAO入試の導入、面接の得点化、一般入試後期導入、センター試験利用入試の配点変更など、近年入試方式が大きく変更されている。
- 英語
-
日本語で表現する力を見る傾向が鮮明に!
大問5題構成。語法1題、整序1題、長文読解2題、和文英訳1題構成となっている。長文は、生物科学や生態学に関する論題で出題され、語彙難易度も高くなっている。文脈把握のために、落ち着いて読解できる英語への慣れと、一定以上の語彙力・類推力が必要。英作文は2、3行にわたる日本語を英文に訳すので、意味を区切りながら平易な日本語に変換したい。語彙・整序を手早く解答して長文問題や和文英訳に時間を割きたい。
- 数学
-
小問集合に対応するため、網羅的に学習を!
大問3題構成。大問1は小問集合、大問2、3は分野別の大問となっている。証明問題が出題されるので答えに至るまでの過程を論理的に説明できるようにしておく必要がある。典型問題の解き方を覚えているだけでは対処できない問題も多い。根本的な考え方が充分に身について初めて解けるため、本質的な理解を重視した学習を行っていくことが大切。
- 物理
-
力学重視の出題構成!
大問4題から構成。2016年度から記述式に変更。そのため、答えに至るまでの過程をしっかりと説明できるようにしておく必要がある。計算問題・図示問題・論述問題の中には典型問題の解き方を覚えているだけでは対処できない問題も多い。根本的な考え方が充分に身につけるため、本質的な理解を重視した学習を行っていくことが大切。
- 化学
-
標準問題主体だが、年によって問題数が変動する!
大問7題構成。選択式と記述式の混合形式。標準的な設問が多くを占める。順当に力をつけていければ、高得点を狙うことも充分に可能。生活や生命にかかわる物質については、やや細かいところまで踏み込んだ出題がなされることもある。計算問題が多いので効率よく正確に処理する力が必要。
- 生物
-
教科書を中心に基礎を大切にした学習を!
大問4題構成。選択式と記述式の混合形式。年によって出題分野が変動するので、どの範囲から出題されても困らないよう、幅広く学習する必要がある。用語や現象を30~40語で説明する問題が出題されるので、教科書に載っているような事項については、簡潔にまとめる練習をしておきたい。また、実験やデータから考察する設問も出題されるため、過去問演習によって考察手順を身につけたい。
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近畿
大阪医科大学医学部
大阪医科大学医学部
大阪医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 大阪府高槻市
- 定 員:
- 112名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
試験時間 |
100分 |
80分 |
120分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 関西の難関国公立大学との併願が多い。難易度が高く、解答時間に対する問題数が多い。記述式の問題が多いため、記述式答案の作成練習も必要。限られた時間内にできるだけ多くの問題に解答できるよう、解ける問題を見分け、無駄なく処理し、そして必要十分な解答を作成することがポイント。まずは基礎学力を徹底的に身につけ、その後問題演習を繰り返し、解答速度を上げること。
- 英語
-
以前の京都大学に類似した形式!?
大問3題構成。難易度は国公立大学標準レベル。問題形式は英訳、内容説明、和文英訳で問題数は全部で10問だが、1問ごとの配点が大きいので一つひとつ完成度の高い訳を目指すこと。大問1と2の長文読解は約600~700語程度で文章の構造を的確につかみ、自然な日本語訳を作ることが求められる。英作文は標準レベルの和文英訳のため、日本語を平易なものに変換してから確実に使える単語・構文を用いて書くようにしたい。
- 数学
-
各大問に証明問題が登場することが多く、論証力が求められる!
大問5題構成。難易度は標準だが、大問によっては難問も含まれる。入試問題集では証明問題を中心に取り組み、論理的な思考力を優先して養いたい。近年は融合問題も多く、問題の本質を見抜く力がないと手をつけることが困難なものもある。頻出分野は微積分・確率漸化式・ベクトル。この分野は典型問題の解法と確かな計算力を身につけ、本番では完答を狙いたい。
- 物理
-
たくさんの小問に対応できる素早い計算が必要!
大問4題構成。分野としては力学、波動、電磁気が定番だが、熱力学・原子が出題されることもある。近年難化傾向にあるため、公式をただ暗記するだけでなく、物理法則が成立する背景から深く理解するように努めたい。問題、数値計算が多く、制限時間が短い(1科目につき60分)ので完答するのは難しい。問題の要旨を見極めて速く解く能力を養いたい。教科書の公式を覚えるときは公式の成り立ちからしっかりと理解すること。
- 化学
-
典型問題は確実に解答できる力が必要!
大問4題構成。難易度は高い。理論分野と有機分野が多く出題され、無機分野の比重は低い。理論分野では全範囲に偏りなく出題され、有機分野では構造決定が頻出。設問の形式は記述式、論述式が多く、記号問題はほとんどない。実験の手順や目的といった内容を自分の言葉で説明できるまで理解することが重要。教科書の内容を終えたら、標準的な入試問題集で理論と有機の分野を中心に演習を行いたい。
- 生物
-
医療に関する分野は入念な対策が求められる!
大問4題構成。語句問題や記述問題が多く、記号問題は少ない。難易度は標準的なものが多いので、基礎知識だけでなく、細かい知識を問う問題や論述問題でいかに得点できるかどうかが鍵となる。遺伝情報や体内環境など特に人の体に関する分野は頻出で、十分な対策をとっておきたい。2011年度以降形式は変わっていないので、過去問に早めに取り組み、計算問題や論述問題の形式に慣れていおきたい。
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関西医科大学医学部
関西医科大学医学部
関西医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 大阪府枚方市
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
小論文 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
|
試験時間 |
90分 |
80分 |
120分 |
45分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 難易度は標準レベルだが、一部科目ではやや難しい問題も出題される。難問を見極め、解ける問題を見つけて確実に得点することが求められる。大半の問題は標準レベルのため、参考書でよく見かけるような基礎知識や典型問題での対策が重要。出題される問題をミスなく解答していく能力をつけよう。基礎的な内容を確実に理解した後に、問題演習を通じて実戦形式に慣れていきたい。
- 英語
-
単語記述と語句整序は必出!
大問数は4題、文法・語彙問題2題、医系の読解問題2題の構成で選択式と記述式が満遍なく問われる。難易度は標準レベル。2017年度以降全ての設問が英語で出題。文法・語彙問題は、語句整序や空欄補充によって日本語に対応する英文を完成させる問題が出題され、暗記だけではなく類推力も求められている。読解問題は医学や医療がテーマのものが多く、正誤判定が毎年出題されるため、パラグラフごとの要旨を正しく把握する力が必要。語句整序が毎年出題されるので文法・構文に関する参考書で日頃から問題を解く練習をして文法の弱点をなくす必要がある。読解は標準的な英文を読んで論旨の展開を読む練習をすること。
- 数学
-
基本問題を正確に解く力が必要!
大問4題が出題。第1問は小問集合、2~4問は大問の出題。難易度は標準的で、難問は少ないので典型問題の解法を一通り押さえておけば、合格に必要な点数を取ることができる。計算量が多く、時間に余裕がないので、素早く正確に解き進める必要がある。確実に解ける問題を見分ける判断力も必要。教科書レベルの解法や公式を身につけてから解法暗記を行い、その上で過去問演習を多く積み、実戦力をつけたい。
- 物理
-
医療に応用できる物理現象は丁寧に学習すること!
大問4題構成。難易度は基本~標準レベルが多いが、一部難問が出題されることもある。出題形式は、計算問題だけではなく、説明記述問題や、物理的な知識を問う問題など多岐にわたる。公式を暗記するだけではなく、その公式が成り立つ理由や背景など、物理現象を根本から理解することが必要。まず教科書や参考書を読み込んで、公式の導出過程や物理現象をしっかりと理解し、問題演習によって知識を定着させることが必要。
- 化学
-
医療に応用可能な分野の典型問題を繰り返し解くこと!
大問4題が出題。理論化学、無機化学、有機化学、高分子化合物の各分野から満遍なく出題されており、知識単答問題、計算問題、説明記述問題など、解答形式は多岐にわたる。難易度は標準的な問題からかなりの難問まで様々なので、答えられる問題に確実に答えることが必要。合格に必要な点数を確保するには、用語や化学反応式などの基本的な知識と、計算問題の解法などを万遍なく身につけていくことが大切。出題割合が高いので計算問題の攻略は不可欠。
- 生物
-
「すべて選べ」という選択問題に注意!
大問5題構成。大問1で知識を問う総合問題、大問2~5では各分野から満遍なく出題。難易度は標準。大問1は総合問題ということで、様々な分野から選択問題と記述問題が出題。近年、大問1の問題数が若干増えており生物を大きい順に並べるなど細かい知識も問われる。大問2~5では具体的な実験や図などをもとにして選択問題や記述問題が出題される。選択問題はセンター類似形式。記述問題は物質や反応などの名称を問うものが多い。計算問題は出題が増加傾向にあるため、注意したい。
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近畿大学医学部
近畿大学医学部
近畿大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 大阪府大阪狭山市
- 定 員:
- 115名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
試験時間 |
60分 |
60分 |
120分 |
※理科は物理・化学・生物・から2科目選択
- 全体分析
- 一般入試前期・後期、推薦入試、センター試験利用入試が設けられている。全体的な難易度は、標準~やや難レベルで、揺るぎない基礎学力と十分な演習が欠かせない。小論文はテーマ型で、科学的なものが扱われることが多い。
- 英語
-
60分で大問5題のため、スピード勝負!
全問マークシート方式で大問5題。文法・語彙問題が3題、読解問題が2題の構成。難易度は標準レベル。文法・語彙問題は空所補充、和文英訳、語句整序が出題され、文法・語彙の正しい理解が重要。読解問題は自然科学や心理学に関するテーマが多く、1題が空所補充、もう1題が総合問題で、同意表現や内容説明、内容に関する正誤判定が問われる。いずれも全体の流れをしっかり把握しながら読解する力が必要。文法・語彙問題は参考書を用いながら問題を繰り返し解いて基本事項を覚えること。その際、ただ覚えるのではなく、なぜその答えになるのかを英語の構造から正しく理解するようにしたい。読解問題は長文問題を繰り返し解いて速読と精読を使い分けながら論旨を把握する練習をすること。速読力は長文を繰り返すことによって鍛え、精読力は重要構文や文法に関する問題を解くことによって磨くこと。
- 数学
-
数学Ⅲが出題されない!
大問3題構成。数学ⅠAⅡBのみが出題範囲となっており、確率・図形と計量・微積分・数列の出題頻度が高いことが特徴。難易度は標準レベルの問題が中心であり、方針が立たないような難問が出題されることはない。制限時間が短いため、時間内にいかに手を止めずに解いていけるかが勝負。対策として、教科書の章末問題や標準的な問題集の例題などを繰り返し復習することでセンター試験レベルは澱みなく解けるようにしたい。問題を見て即座に方針を立てられるかどうかが鍵となる。
- 物理
-
見慣れない設定に惑わされず基本からアプローチしよう!
大問3題構成。力学と電磁気が1題ずつで、残り1題が波動か熱力学となっている(波動の方が多い)。難易度は標準からやや難レベル。見たことが無いような個性的な問題が出題されることもあり、注意が必要。まずは、教科書の内容を十分に理解し、例題や章末問題を完全に解けるようになることが肝要。限られた時間内で解答するには、問題を一読して即座に解答までの道筋を見出せる力が必要。設定に惑わされず誘導を見抜く練習をしたい。
- 化学
-
基本から標準レベルまでの出題で高得点勝負!
大問3題構成。大問1、2は無機と理論、大問3は有機。穴埋め形式の問題が大半だが、論述問題も数問出題される。難易度は基本から標準レベル。設問は、教科書や問題集などで一度は見たことのあるものがほとんどで、特に知識問題が多く問われる。制限時間に余裕があるので、高得点の争いになる。基本事項を確実に固めて入試標準レベルの問題集で応用力を養いたい。記述問題も出題されるので、問題演習の際は答案作成も意識したい。
- 生物
-
30~70字前後の記述問題が中心の出題!
大問3題構成。描図問題や計算問題も年によっては出題されるが、標準的な問題が多く、単語の空欄補充問題や用語の記述問題は高校の教科書学習で対処可能。記述問題が多く出されることから時間が厳しく、実験考察や論述で時折難しい問題が出されることもあるため、難易度はやや高い。動物の反応遺伝情報が頻出範囲。知識問題だけでなく実験考察問題や描図問題も出題されるので、図説なども利用した視覚的な学習も効果的。
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兵庫医科大学医学部
兵庫医科大学医学部
兵庫医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 兵庫県西宮市
- 定 員:
- 112名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
小論文 |
配点 |
150点 |
150点 |
200点 |
|
試験時間 |
90分 |
90分 |
120分 |
60分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 一般入試の合格最低点は、近年6割程度で推移しているが、年度によっては7割近くになることもある。難易度は標準。やや難しい問題が出題されることもあるが、難問の数はそれほど多くなく、標準レベルの問題に解答できれば合格に達することは十分可能。ただ、問題数が多く、記述量が多い問題もあるので、時間内に解答できるように時間配分を工夫する必要あり。
- 英語
-
答案作成に時間がかかる問題が並ぶ!
大問5題構成。難易度は国公立大学標準から難関大レベル。文法・語彙知識を問う語句整序問題や空所補充問題が長文中に出題されるほか、読解問題と英作文も課される。読解問題では下線部の和訳を問われることが多いが、下線部の内容だけでなく前後の内容や文章全体の理解が必要な設問もあるため深い読解が求められる。文章のテーマは医療・社会・エッセイなど多岐に渡る。医療がテーマの長文では専門的な用語が用いられているため、医療系の専門的な単語にもふれておきたい。英作文問題は例年長めの日本語の文章の全文、もしくは一部の英訳を求められる形式である。いかに日本語のニュアンスを英文に反映させるかが要点。基本的な語彙、文法知識を身につけたうえで、英文和訳、英作文の練習に重点をおいて学習を進めていきたい。
- 数学
-
難易度・出題傾向ともに変動しやすい!
大問3題構成。難易度は難関私大レベル。出題分野は年度によってばらつきがあり、毎年幅広い分野から出題されるため、数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・Bの全範囲で十分な実力をつける必要がある。小問集合は標準的な問題が多いため、典型問題の解法を一通り押さえておけば、点数を取ることができる。解法暗記を行った上で、応用問題で実戦経験を積むことで、高得点を狙えるだけの実力を身につけたい。計算が複雑になる問題も多く出題されるので、ミス無く計算できる力も養う必要あり。
- 物理
-
苦手分野を作らないようにしておこう!
大問5題構成。大問あたりの小問数が多く、全ての問題を解くのはやや難しい。それぞれの小問は難易度にばらつきがあるが、全体としては基本事項を重視した問題が多いため、公式や解法の知識が十分に定着すれば、高得点を狙うことも可能。導出過程も記すことが求められるため、答案の書き方にも留意する必要あり。基本公式を正しく運用できるようになることを意識しながら学習すること。教科書レベルを完成させた後は、入試典型問題を中心に学習し全分野に漏れがないようにすること。
- 化学
-
一つの題材から関連する内容を出題する形式!
大問3題構成。理論化学、有機化学重視となっているが、無機化学からも出題。計算問題が設問の大半を占めるが、論述問題も毎年出題されているため、対策は必須。合格に必要な点数を確保するには、用語や化学反応式などの基本的な知識と、計算問題の解法などをバランス良く身につけていくことが大切。また、問題の量に比して試験時間がやや短いため、素早く問題を処理する力も養っていくことが必要。典型問題を繰り返し解くことで、一問一問の解答速度を上げていくようにしたい。
- 生物
-
知識問題・計算問題・論述問題がバランスよく問われる記述式!
大問6題構成。出題範囲は特に頻出する範囲はなく、全範囲にわたって幅広い知識を身につけておく必要がある。大問1では主に知識を問う小問集合。難易度は概して標準レベルであり、選択肢の問題も多いため、手はつけやすい。論述問題が3問出題されるので、対策が必要。分野の中では、動物に関する分野と遺伝に関する分野を重点的に学習したい。知識がないと選択肢問題や空欄補充でも使えないため、重要語句をしっかりおさえたい。
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中国
川崎医科大学医学部
川崎医科大学医学部
川崎医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 岡山県倉敷市
- 定 員:
- 96名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
小論文 |
配点 |
100点 |
100点 |
150点 |
|
試験時間 |
80分 |
80分 |
120分 |
50分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 合格最低点は7割程度と考えられる。難易度は、難問が数多く出題されるわけではなく、標準的な問題が大部分を占める。全問マークシート形式の選択式。また、小論文は文章を読み、語句の説明と自分の考えを述べるという形式で字数は合計800字程度。医学・医療に関する知識や明確な自分の考えを求められるため、計画的な対策が必要。
- 英語
-
時間を十分に使って確実な答案を!
大問4題構成。難易度は基本から標準レベル。空所補充型の文法・語彙問題、語順整序、長文空所補充、英問英答の長文内容一致問題という出題構成。トピックは医療に関するものが多いが、文中で用いられる英単語は標準レベルで内容もつかみやすくなっており、文法力、そして読解力を高めて大問4の長文読解で問題の取りこぼしのないようにしたい。問題数、長文読解の語数を考えると、比較的時間に余裕があるため、確実な解答を心がけたい。長文読解は断片的に読んで解答するのではなく設問の先読み→通読解答の流れで解けるように演習したい。
- 数学
-
記述式並みの計算量が必要!
大問3題構成。全問マークシート方式だが、記述式並みの計算量が課される。微分・積分が必出で、ベクトルや複素数平面の図形分野と確率の問題も頻出。難易度はセンターレベルから標準レベル。設問の特徴として、大問の後半で異なる分野の融合問題が出題されることが挙げられる。対策としては典型問題の解法を暗記し、計算練習を繰り返し行うこと。演習を通じて問題の難易度を見極められるようになること。なお、途中過程は採点されないため、計算を慎重に行いたい。
- 物理
-
基礎的な問題を網羅的に学習しよう!
大問6題構成。原子を含む全範囲から出題される。難易度は基本から標準レベル。難しい計算問題も多くはない。基本に忠実に、重要事項の完全理解を目指したい。特に基本的な公式に関しては、導出過程までも深く正確に理解したい。基礎の徹底を図り、入試基礎から標準レベルの問題集を演習したい。
- 化学
-
化学の本質を理解すれば高得点が狙える!
大問3題構成。いずれも理論・無機・有機から満遍なく出題されているが、どれも基本的な内容が多い。難易度は高くないが、計算問題が多いため解答時間に余裕があるとはいえない。理論・無機化学・有機化学それぞれの基本を徹底し、センター試験レベルの演習を繰り返すことが必要。基本法則や化学史などももれなくおさえておきたい。
- 生物
-
標準レベルまでしっかりおさえておこう!
大問3題となっているが分かれているので実質8題構成。毎年幅広い分野から満遍なく出題される。全体的に難易度は高くはなく、設問形式は正誤問題や穴埋め形式での知識問題が多い。実験考察問題も難易度は高くない。全体的に知識を問う問題が多いため時間的な制約は厳しくないが、知識の差によって点数の明暗が分かれる。用語などの基本的な知識を確実に身につけておき、教科書の内容から入試基礎~標準レベルの問題を繰り返し演習したい。
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九州・沖縄
産業医科大学医学部
産業医科大学医学部
産業医科大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 福岡県北九州市八幡西区
- 定 員:
- 105名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
試験時間 |
100分 |
100分 |
100分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 私立大学だが、センター試験が必須。合格最低点の目安は、センター試験が75%以上、個別試験で50%以上の合計60%。難易度は標準~やや難レベル。小論文の試験では、英文を読んで、内容説明や英文和訳、意見論述が求められる設問と、評論文を読んで、内容説明と意見論述が求められる設問が出題される。豊富な語彙力や論理的な文章力を養っていく必要がある。
- 英語
-
長文問題演習を通して総合的な学力を養いたい!
大問は4題で長文読解が3題、英作文が1題が出題。難易度は標準的。大問1の長文が空所補充で、自分が考えた適切な語を補う必要がある。大問2、3の長文は、英文和訳、内容説明、正誤判定など多様な設問形式。英作文は自由英作文1題で社会問題について100語程度で解答するものが近年出題されている。対策としては、日常的に英語長文を読み、精読ならびに速読の訓練をすることが必要。また、英文のテーマが多岐に渡るため、日頃から新聞や書物を読むなどして総合的な学力を養うことも重要である。
- 数学
-
図形問題の解法の理解が合否を分ける!
大問3題が出題。空欄補充形式の小問集合と記述式の問題から構成される。難易度は標準レベルだが、小問集合が多く、幅広い分野から出題されるので、苦手分野を無くして幅広く実力を身につけたい。複雑な計算問題が出題されることも多く、解答時間が充分にあるとはいえないため、教科書レベルの問題を早期に完成させた後に、入試典型問題の演習を多く積み、様々なパターンを身につけ、すばやく処理する力を養うことが重要。
- 物理
-
誘導を利用する必要のある応用問題が増加傾向にある!
大問3題が出題。力学の問題は毎年出題され、残りは熱力学・波動・電磁気から1~2題出題される。年度によって分野が変わるため、全範囲を満遍なく学習する必要がある。問題数が多いので、時間内に解ききるためには時間配分を工夫する必要がある。それぞれの小問自体は決して難しいものではないため、公式や解法の知識が十分に定着していれば、高得点を狙うことも可能。ただ、前問の結果を利用して解く問題も多く、途中での計算ミスが命取りになる可能性もあるため、相応の計算力も求められる。まずは、基本公式を正しく運用できるようになることを意識しながら学習した上で、入試標準問題を中心に学習し、全分野に抜けがないようにしていきたい。
- 化学
-
環境化学や生命科学に関する問題が頻繁に出題!
大問4題が出題。構成は、大問1、3が無機化学と理論化学、大問2、4が有機化学。難易度は私立上位~旧帝大レベル。問題集でよく見かける典型問題が多い。問題文が長い場合が多いため、必要な箇所を読み取り、素早く処理する力が要求される。全体として、正確な理解力と高い処理能力が要求されるが、問題の難易度は標準的なため、高得点を目指すことも可能。対策としては、まずは教科書を中心に基礎を固め、標準的な問題集を使って典型問題に慣れ親しみたい。ただし、解法を暗記するのではなく、教科書で学んだ基礎がどのように応用されているか、その本質を学ぶことが大切。
- 生物
-
環境化学や生命科学に関する問題が頻繁に出題!
大問4題が出題。内容は、核酸とタンパク質合成の分野など医学に関連するテーマが出題される年が多いが、それ以外にも様々な分野から出題される。難易度は私大上位~旧帝大レベル。部分的に教科書の範囲を超えた問題も出題されるので、解けるところを確実に得点していきたい。知識問題は基礎的な問題が多く、教科書の内容を確実に理解したい。また、用語や現象を自分の言葉で説明できるようになると、記述問題にも対応できる。記述問題には思考力を要する問題も出題されるが、典型的な問題が多いので、問題集を解いていれば十分に対応可能。試験時間が問題数に比して短いため、時間配分に注意。
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久留米大学医学部
久留米大学医学部
久留米大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 福岡県久留米市
- 定 員:
- 115名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
120分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 難易度はどの科目も標準的なものが多く、参考書でよく見かけるような、基礎知識や典型問題が中心となる。英語ではできるだけ早い時期に語彙力を強化しておくこと。数学・理科では教科書や参考書の基本的な内容を完璧に解けるようにすること。
- 英語
-
出題形式が安定しているので過去問対策が効果的!
大問7題構成。和文英訳、英文和訳各1題を除いて、マークシート形式。読解問題の中に空欄補充や語句整序問題が含まれるため、高い語彙力と豊富な文法の知識が必要不可欠。英文和訳問題は、訳し漏れや誤訳、指示語に気を配り、和文英訳問題は、複雑な日本語の文を平易な日本語に変換して、自分の知っている表現を使ってわかりやすく過不足なく書く練習をしたい。発音問題も例年出題されているため、単語の意味だけでなく発音も確認したい。
- 数学
-
基本の解法に習熟すること!
全問空欄補充形式で、大問6~8題が出題される。様々な分野から出題されており、全ての範囲を満遍なく学習する必要がある。微積分・円の方程式などの平面座標・場合の数と確率が頻出となっており、これらの対策は必須。難易度は教科書の章末問題や問題集の例題レベルだが、時間の制約が非常に厳しいので高い処理能力が必要とされる。制限時間内に問題を解ききるために、教科書の章末問題や典型問題を繰り返し解いて解法を暗記するのが効果的。
- 物理
-
単位を意識した解答を!
大問3題構成。力学と電磁気の分野から1題ずつが出題され、もう1題が波動か熱力学から出題される。解答の際、近年ではほぼ全ての設問に対して単位の記述が要求されるため、単位を意識した解答を心掛けること。難易度は教科書の例題や基本問題集の例題レベルで、難しい問題は出題されない。解法のパターンを満遍なく身につけ、様々な問題に対応できるようになることが大切。電磁気ではインダクタンスや交流など、教科書の終盤で出現する分野からも積極的に出題されるので注意すること。
- 化学
-
生化学に関連する分野をおさえておくこと!
大問3~4題の出題が続いている。全分野からバランスよく満遍なく出題されるが、中でも有機分野の割合が高く、1~2題ほど出題される。難易度は標準レベル。理論分野では電離平衡や気体・反応速度の典型的な問題が多く見られる。一方で有機分野では、有機化合物の構造や結合の深い知識が要求されるほか、アミノ酸やタンパク質・糖類などの幅広い知識も求められる。有機化合物に関しては、高分子も含め性質・製法・構造式を系統的に暗記することが必要となる。
- 生物
-
記述問題の得点率が合否の分かれ目!
大問4題構成。遺伝を筆頭に残り3題はほぼ全範囲から出題される。よって、遺伝の範囲を重点的に対策しつつ、生物基礎から生物の範囲まで広範な学習を行いたい。出題形式は実験考察問題よりも、穴埋め式の知識問題が多い。このため、用語などの基礎的な知識は完璧に暗記する必要がある。また、論述問題も出題されているため現象に対する理解も必要となる。問題の難易度は標準レベルなため、教科書レベルの知識を確実に身につけるとともに、問題集で記述対策を行うこと。
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福岡大学医学部
福岡大学医学部
福岡大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 福岡県福岡市城南区(七隈キャンパス)
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
試験時間 |
90分 |
70分 |
120分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 福岡大学医学部医学科は、一次試験と二次試験の総合点で合否が決定される。ただし二次試験での小論文と面接は得点化されない。一次試験は3教科4科目400点満点、合格者最低点は65%程度となる。二次試験では小論文、調査書、面接の考査が行われ、50点満点で評価される。小論文については、一次試験の際にあらかじめ受験することになる。
- 英語
-
多様な出題形式、バランスが重要!
大問5題構成。長文読解問題、文法・アクセント、文法・語彙に関わる問題が出題。長文読解問題のテーマは医学・生物学領域に限定されず、様々な分野にまつわる文章が出題されるのが特徴。 難易度は標準レベルだが、選択肢には紛らわしいものも含まれるので、内容を丁寧に吟味することが必要。また、文法・アクセントの問題では、入試においてー般的に頻出頻度の高い事柄が問われる。文法・語法問題は、空所補充と語句整序が出題。和訳問題では英文を正確に解釈する精読カも必須。
- 数学
-
微積分の標準的な問題への対応が必須!
大問3題構成。微積分の問題が必出で確率・場合の数、三角関数、ベクトルが頻出。問題は平易なものが多く、教科書レベルをやや上回る程度だが、近年難化傾向にある。大問3題のうち、最後の大問は記述式となっている。この問題では最終的な答えだけでなく、解答の導出過程も大いに評価されるため、答えに至る道筋を論理的に、言葉による説明も交えて記述することが求められる。
- 物理
-
たくさんの小問に対応できる素早い計算が必要!
大問3題構成。3題のうち2題は力学と電磁気が出題され、残りの1題は年度により熱力学または波動から出題される。解答形式は、選択肢から正しいものを選ぶ形式と、計算結果のみを記入する形式が多い。難易度は標準レベルで典型的な問題が多いが、設問数が多いので素早く解く必要がある。数値計算や複雑な式変形もあり、相応の計算力も求められるため、数値が絡む計算に慣れておきたい。まずは、基本解法を正しく運用できるようになること。教科書レベルを完成させた後は、入試典型問題を中心に学習し、全分野に抜けがないようにしていきたい。
- 化学
-
出題形式や内容が安定しており、過去問対策が有効!
大問3題か4題構成。理論分野と有機分野からの出題が多く、無機分野の問題が相対的に少ない。難易度は入試標準レベル。出題形式や内容が安定していることが特徴。入試レベルの問題を解けるだけの実力を培った後、過去問演習を行っておけば対応可能。頻出の問題を手堅く押さえた上で、それ以外の問題での失点を最小限に抑えたい。まずは問題を解くために必要な知識を暗記した後、学んだ知識がきちんと身についているか、演習で確認したい。
- 生物
-
正確な状況把握・考察力が問われる!
大問5題構成。動物の反応と体内環境に関わる問題を中心に、様々な分野から全範囲にわたって幅広く出題される。どの設問も基礎知識を直接聞くような典型的問題も多いことから、基本事項は漏れなく定着させておく必要がある。実験考察問題や計算問題は典型問題が多い。出題内容を素早く理解し、論理的に考えをまとめる力を養成しておきたい。問題の難易度は全体として標準的だが、速さと正確さが求められるので意識的に鍛えておきたい。
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自分の志望校と現状学力に合わせた
「合格最低点戦略」を知りたい方は、
お気軽にお問い合わせください。
北海道大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 北海道札幌市北区(札幌キャンパス)
- 定 員:
- 107名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
150点 |
150点 |
150点 |
75点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
150分 |
|
※理科は物理必須、化学・生物から1科目選択
- 全体分析
- 基本から標準レベルまでの良問が多く出題され、実力が如実に反映される。記述式で解答量がやや多いので時間配分に注意が必要。2017年度から理科の試験時間が150分に拡大。センター試験と個別試験の配点比率は300:525。センター試験300点における国語の割合が80点と高いので、国語を軽視しないこと。
- 英語
-
基本を身につけた上での総合力勝負!
問題構成は大問4問構成で、長文読解問題が2題、長文に関して英語で解答する問題が1題、会話文要約の穴埋め問題が1題出題される。長文・英作文・語彙・文法とバランスの取れた出題となっている。
- 数学
-
標準的な出題が中心で、全出題範囲から満遍なく出題が行われる!
問題構成は大問5題形式で標準からやや難レベルまで様々なレベルの問題が出題される。微積・整数・図形・数列・確率などが頻出。頻出分野で苦手分野をつくらないこと。
- 物理
-
問題の文章量は多いが、答えを導出するまでの誘導が丁寧なので落ち着いて取り組むこと!
問題構成は力学1題、電磁気1題、その他の分野1題の全3題で、難易度は標準~やや難レベル。グラフを扱う問題が多いので、解答に必要な情報やデータの読み取り方を演習を通じて習得する必要がある。
- 化学
-
計算力と正誤判定問題に対応する正確な知識が必要!
問題構成は理論2題、理論無機複合2題、有機2題の全6題で難易度は標準~応用レベル。制限時間に比べて問題の量が多いため、普段から時間を意識した演習を行い、限られた時間の中で問題を処理する力が求められる。
- 生物
-
全体としては標準レベルだが、個々の設問レベルでは難易度に幅があり、見極めが大切!
大問4題構成で長いリード文で誘導される問題形式である。基本事項を確実に得点するための生物用語の知識といった基礎力に加え、合否を左右する論述式対策や実験考察の問題演習が必要となる。
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札幌医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 北海道札幌市中央区
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
80分 |
100分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 合計で7割程度が目標。難易度は設問ごとにややばらつきがあるものの、小問が多く設定される大問は後半につれ難しくなる。応用問題の出題もあるが、合格点を目指すには部分点を稼いで点数を上積みすることが大切。英語・数学の試験時間にはやや余裕がある。各大問に25分かけることができるので、焦らずに着実に解答していくこと。理科は長時間の集中力を要求される。
- 英語
-
段落や全体の主旨を常に把握しようと意識した読解を行うこと!
大問3題で読解2題、和文英訳1題の構成。読解のうち1題は会話形式の自由英作文も含む。難易度は標準レベル。医系長文が必ず1題出題され、内容説明や、空所補充、同意表現などで読解力だけではなく、文章の要旨を把握した上で的確な解答を作成する能力も求められる。和文英訳では、下線部を英訳しやすい日本語に変える力も重要。さまざまなテーマの英文を読んで速読力と精読力を養うことや、文法・語彙力を鍛えた上で、英語表現力を磨くこと。
- 数学
-
標準レベルの出題が中心で、誘導を見抜く力が必要!
大問4題が出題。難易度は標準レベル。頻出分野は微積・確率・図形。小問による誘導が丁寧。過去問題を丁寧に練習しつつ、問題集で類題を演習していくこと。標準的な問題が多いため、典型問題の解法を一通り押さえておけば、合格に必要な点数を取ることができる。入試基礎の問題を早期に完成させた後に、入試標準問題の演習を多く積むことが重要。
- 物理
-
見慣れない設定に惑わされない本質的な理解が求められる!
大問3題が出題。大問1は小問総合、力学、電磁気、波動、熱力学、原子と電子から分野別に出題される。難易度は国公立標準レベルだが、年によって問題の質や難易度にばらつきがある。特徴として見慣れない問題設定が多いことや後半の問題では思考力を要する問題が出題されることが挙げられる。対策は、物理を本質的に考えられるようになること。まずは教科書レベルの基礎をしっかりと固め、良問や典型問題に触れながら、常に物理を定性的・定量的に捉えるようにしよう。
- 化学
-
教科書を基本とした正確な知識が必要!
大問3題が出題。大問1,2は理論・無機、大問3は有機の構成。難易度は基本から標準レベル。基本が多くを占め、標準レベルの問題集で対応可能。問題設定や設問は、一度は見かけたことのあるようなものばかりであり、思考力を問うような問題はあまり出題されない。論述問題や説明問題も多少含まれるが、教科書の学習範囲で対応できる。知識問題や論述問題対策として、教科書に載っている基本事項をおさえて自分のことばで簡潔に説明できること。典型問題に似た問題が出る可能性が高いので、問題集を反復して演習し、適切な解法がすぐに頭に浮かぶように訓練しよう。
- 生物
-
全体としては標準レベルだが、個々の設問レベルでは難易度に幅があり、見極めが大切!
大問4題が出題で小問数は22。出題形式は空欄補充、小論述が主となっており、昨年度を除いて遺伝の分野が頻出。問題は基礎・標準が主であり難易度の高い問題はそう多く見受けられない。対策は、教科書の知識を確実に仕上げ、基礎を盤石にして、標準レベルの論述問題に慣れること。また模式図を要求されることがあり、日々の学習の際に、教科書や一問一答式の問題集だけでなく、資料集等を見る習慣をつけることで、視覚的な理解も深めるようにしよう。
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旭川医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 北海道旭川市緑が丘
- 定 員:
- 107名
受験科目 |
英語 |
数学 |
面接 |
配点 |
100点 |
100点 |
150点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
|
- 全体分析
- 「地域医療に根ざした医療、福祉の向上」を理念として、地域の方を対象とした公開講座、派遣講座、北海道メディカルミュージアムなど、地域に開かれた医学研究の拠点として活動を展開している。近年では、全国で初めて遠隔医療センターを設置し、地域医療と最先端ICT技術を融合させた活動も行っている。面接は集団面接。
- 英語
-
難易度は標準的だが、分量がやや多い!
大問1、2が長文読解、大問3が自由英作文の計3題構成。大問1の長文は設問の指示と解答方法が日本語で、下線部和訳と内容説明問題が問われる。大問2の長文は英問英答形式で、記号式の正誤問題と内容説明問題が出題され、把握した内容を英語で説明する必要がある。大問3は意見表明型の自由英作文。100語程度で論理的にまとめる文章構成力が求められる。長文では段落の主題や段落ごとのつながりを意識して長文を読む必要がある。英作文は、基本的な文法・語法を固めた上で身近なテーマを字数制限を設けて書く練習を行うこと。
- 数学
-
標準的な出題が中心で、全出題範囲から偏りのない出題が行われる!
大問4題が出題。難易度は標準レベル。微積、図形、確率などが頻出。奇をてらった難問はほとんど無いので、典型問題の解法を一通り押さえておけば、合格に必要な点数を取ることができる。丁寧な誘導がなされており、出題者の意図を読み取り誘導に沿って解答を進めることができれば、完答も目指せる。解答時間は問題数に対して余裕があるとはいえないので、短時間で効率よく解き進めていく必要がある。教科書レベルの問題を早期に完成させた後に、入試典型問題の演習を繰り返すことが重要。
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東北大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 宮城県仙台市青葉区(星陵キャンパス)
- 定 員:
- 135名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
250点 |
250点 |
250点 |
200点 |
試験時間 |
100分 |
150分 |
150分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 入試問題は全体を通して、標準レベルの問題を中心に出題される。付け焼刃や丸暗記だけでは解答できない問題が多く、基本原理をしっかりと押さえていることが必須。面接の参考として小論文が課される。
- 英語
-
会話文読解が得点全体の四分の一を占めるため、独特の言いまわしに慣れておきたい!
大問は4問構成で、第1,2問は長文読解、第3問は会話文読解、第4問は和文英訳問題が課される。長文読解問題は精読と速読の両方が求められ、英問英答形式でも解答できる表現力も必要。
- 数学
-
バランスが取れた出題構成!
大問6題構成で標準~やや難レベルの問題が中心となる。微積分・確率・ベクトル・整数が頻出。典型問題の解法暗記に加えてどのような発想でこの解法が導かれるのかに着目し、柔軟に思考できる必要がある。
- 物理
-
基本問題の考察や結果は後続の設問に用いられるので誘導を利用すること!
力学1題、電磁気1題、その他の分野1題の全3題構成で、標準~やや難レベル。大問の前半が基本問題であることが多いため、前半で点数を稼ぐことが必要。ほとんどの設問で導出過程を求められるため、明解な答案を記述する演習も行いたい。
- 化学
-
多数の実験結果をもとに炭素数の多い凝った構造決定をする問題が多い!
大問は理論と無機複合2題、有機1題の全3題で構成され、応用レベルの問題中心に出題。時間制限が厳しい。時間を意識した演習で制限時間で問題を処理する力を養うこと。有機化学は様々な構造決定問題に取り組み演習を重ねたい。
- 生物
-
易しい問題を素早く解答し、考察問題・計算問題に多く時間をかけよう!
近年は動物生理遺伝情報の発現その他分野の大問3題構成が続いている。知識問題と考察問題が程よく配分された良問であり、単純な暗記のみでは得点を稼げない。
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弘前大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 青森県弘前市(本町地区)
- 定 員:
- 112名
受験科目 |
数学 |
英語 |
面接 |
配点 |
300点 |
300点 |
300点 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
|
- 全体分析
- センター比率は52.6%でややセンター試験の配点が大きい。2次試験では理科が出題されない。英語で論述が必要な問題が出題されるので、過去問の傾向をおさえておきたい。 難問奇問はなく、基礎が定着していれば対応できるので、普段の学習を疎かにしないこと。
- 英語
-
読解と英作文のバランスがとれた構成。記述対策が攻略のカギ!
大問4~5問で構成され、長文読解問題が2題と会話文に関する英作文問題が1題、75~100字の英作文問題が1題出題される。文章の語彙のレベルは標準的で、多くの問題が記述式となっている。読解したことを簡潔に日本語で説明する演習を行う必要あり。口語的な内容の和文英訳問題も出題されるため、会話文など英語を活用する力も問われる。
- 数学
-
年によっては全て数学Ⅲから出題されることもある!
大問3題構成。微分が必出で、重点的な対策が必要。それ以外の分野はどれも出題される可能性があり、幅広い学習が求められる。どの大問も小問による誘導がついており、題意を見抜き解くことが求められる。難易度はやや易~標準レベルで、教科書の基本的な問題を確実に解ければ対応可能である。
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秋田大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 秋田県秋田市(本道キャンパス)
- 定 員:
- 124名
受験科目 |
英語 |
数学 |
面接 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
試験時間 |
60分 |
90分 |
|
- 全体分析
- 2次試験で理科が出題されない。問題の傾向はセンター試験よりも解きやすい教科書レベルの基本的な問題が多く、難問や奇問が出題されることはない。学校の勉強内容を確実に押さえておきたい。センター比率は57.9%でややセンター試験の割合が高い。
- 英語
-
大問2は医学部専用の長文問題だが、特別な対策は不要!
個別試験は大問3つで、長文読解2つと自由英作文1つで構成される。問題文は全て英語で書かれている。長文読解では主に空欄補充問題、語彙の意味、内容把握が問われる。英作文は80~100字程度で自分の考えをまとめる形式で、高校の基本的な英文法・英単語が身についていればそれほど難しいものではない。
- 数学
-
3題は数学Ⅲから出題される!
大問4題で構成され、難易度は標準レベル。出題分野は確率と数学Ⅲ。典型問題の出題が多いが、数学Ⅲの完成が求められる。小問が後の問題の誘導となっていることが多いため、標準レベル問題集で典型問題の対策を完成した後は、過去問演習で誘導の意図を見抜く力を養うこと。
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山形大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 山形県山形市(飯田キャンパス)
- 定 員:
- 120名
受験科目 |
英語 |
国語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
100点 |
100点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 山形大の問題は、どの学部も難問は少なく、教科書レベルの標準的な問題をいかに落とさないかという点に気をつけて取り組む必要がある。何点まで失点が許容できるかという観点で戦略を立てることが大切。また二次試験で国語の試験がある数少ない医学部のひとつである。
- 英語
-
長文問題では語彙問題が多く出題される!
大問は2問構成で、それぞれ長文読解問題が出題される。難易度は易~標準レベルで、単語をしっかり学習すれば容易に解答できるものが多い。和訳問題や英語で答える問題も出題されるので、語数が20~40程度の短い作文ができるように練習する必要がある。
- 国語
-
国公立標準レベルの現代文が出題される!
二次試験は大問2題構成で、第1問は評論文、第2問は随筆または小説となっている。設問は漢字の書き取り・接続詞に関する問題に加えて、傍線部や内容の説明問題。説明問題は選択式もあるが、50字程度の記述式も出題されるので、読解力を身につけた後は問題演習を通して記述力を磨こう。
- 数学
-
数学Ⅲから2問出題される!
個別試験は例年大問4題で構成され、難易度は標準レベル。数学Ⅲを中心にバランスよく学習を進めていくことが必要。小問が後の問題の誘導となっていることが多いため、標準レベル問題集で典型問題へのアプローチを身につけた後は、過去問演習で誘導の意図を見抜く力を養うこと。
- 物理
-
問題ごとのレベルのばらつきが大きいので、難易度の低い問題から解くことが大切!
個別試験は、力学、電磁気、熱力学・波動の全3題で構成され、難易度は標準~やや難レベル。直前期の過去問演習によって問題の難易度を測り、効率よく解く練習を繰り返すこと。
- 化学
-
選択式や記述式、過程を記述する問題など多様な形式に対応する必要がある!
理論1題、理論無機複合2題、有機1題の全4題で構成され、難易度は標準レベル。試験時間も問題数相応であり、十分な対策を行い、試験本番も焦らずに解答することが重要。直前期は実際の試験時間で過去問を解き、効率よく解く練習を繰り返すこと。
- 生物
-
化学との時間配分を考えた戦略が必要!
大問2問構成で、各大問7~9問ほど出題されている。比較的問題数が多く、計算問題も含まれるので、十分な過去問演習が必要。また、実験結果をもとに記述させるような、考察力を求める問題や100語前後の論述問題も多く出題される。
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福島県立医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 福島県福島市
- 定 員:
- 130名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
60点 |
試験時間 |
100分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 2段階選抜は、募集人員の5倍の際に実施。試験内容は、センター試験が5教科7科目650点、個別試験が3教科4科目600点、面接が60点の計1310点満点となっている。合格最低点は例年880点前後で推移。基本~標準レベルの問題が多く出題され、難問はあまり多くは出題されない。基本の解法に習熟して典型問題の演習を積み重ねること。
- 英語
-
長文問題主体で読解力重視!
長文問題3題の構成。大問3の長文問題の最後に自由英作文が出題される。難易度は標準レベル。長文問題は幅広いテーマから出題され、設問は和訳、内容説明、空欄補充などがあり、全体的に解答の記述量が多い。大問3は英問英答形式。対策としては、読解問題の比重が大きいため、読解力の養成が不可欠。読解の基礎となる文法・語彙力を身につけた上で、段落や全体の主旨を常に意識しながら論理展開を把握し、日本語で過不足無く説明する練習すること。英作文に関しては、文法の問題集や長文の中で登場する重要な文法や構文を使って、指定語数でまとめる練習をすること。
- 数学
-
問題の難易度を見極めて、得点できる問題を確実に落とさないことが必要!
大問3題構成。問題形式や範囲によらず、確実に処理する能力を要求する問題構成となっている。大問1は小問集合、大問2、3は分野別の大問。頻出分野は図形・確率・微積分。図形問題は平面・空間を問わずに対応できるようにしておくこと。証明問題も必出。難易度は標準レベル。難しい問題が出題されることもあるが、標準的な問題が多いため、典型問題の解法を一通り押さえておけば、合格に必要な点数を取ることができる。解法暗記を行い、応用問題の演習を通じて答案作成能力を磨きたい。
- 物理
-
2018年から大問の数が減少し、空所補充問題がなくなる!
大問3題構成で、2018年は力学、電磁気、熱力学から1題ずつ出題される。基本的な問題が多いので、すべての範囲において苦手分野をつくらず、満遍なく学習したい。公式や現象を説明する論述問題や、単位に関する問題も出題される。教科書に載っているような事項は、本質を理解するように努めること。教科書に載っている事項について原理を説明できるまで深く丁寧に学習して、標準レベルの問題演習を積み重ねていけば、得点源となる科目にもできる。
- 化学
-
典型問題をおさえて得点を稼ぎたい!
大問数は3題。理論もしくは有機化学の割合がやや多く、無機はやや少なめの構成。基本~標準レベルの設問が多いので、ミスなく得点することが求められる。過去3年間の傾向をみると、理論は平衡、電池、熱化学などが出題され、有機は構造決定・異性体が必ず出題されている。出題内容や設問は典型的なものが多いので、標準レベルの問題を繰り返して、解法を身につけること。
- 生物
-
化学との時間配分を考えた戦略が必要!
大問数は3題試験。他の理科科目と比較すると、難易度が高い出題が多くなっている。基本事項を土台に、複雑な実験など思考力を問われる記述問題の出題がある。問題文から実験の内容の要点を理解し、与えられたデータを読み取ること能力が必要。基礎固めを徹底的に行い、問題演習・過去問演習で限られた情報から解答を作成できるようにしよう。
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東京大学理科三類
- 基本情報
-
- 所在地:
- 東京都文京区(本郷キャンパス)
- 定 員:
- 97名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
国語 |
配点 |
120点 |
120点 |
120点 |
80点 |
試験時間 |
120分 |
150分 |
150分 |
100分 |
※理科は物理・化学・生物・地学から2科目選択
- 全体分析
- 知識を詰めこむことよりも、持っている基本的な知識を関連づけて解を導く能力を重視している。受験生には高等学校までの教育からできるだけ多くのことを、できるだけ多面的に深く学ぶことが重要。問題構成を考慮すると、素早く正確に処理する力も求められるため、制限時間を意識して解く必要がある。
- 英語
-
様々な英語の能力を問う試験となっており、英語の深い理解が必要!
大問5問構成、第1問では要約問題と段落・文の穴埋め問題、第2問では英作文が2題、第3問ではリスニング、第4問では文法問題と和訳問題、第5問では長文読解問題がそれぞれ出題される。試験時間に対して問題数が多いため、素早い英語の処理能力も必要。
- 国語
-
文章を正確に読解し、読解したことを正確かつ簡潔に記述する演習が重要!
大問3題構成で、第1問は現代文、第2問は古文、第3問は漢文が出題。現代文では若干の漢字の書き取りを除き、他は全て傍線部の説明問題が出題。古文・漢文についても傍線部の説明問題が中心であり、文法・句法の基礎知識の理解を示した解答が必要。
- 数学
-
解ける問題を見極める力を養うことが必要!
個別試験は例年大問6題構成。出題分野に偏りはない。そのため、苦手分野をつくらないことが大事。まずは標準~応用レベルの問題集で典型問題を完成させ、過去問演習によって問題を取捨選択する目を養うこと。
- 物理
-
見慣れない設定・現象が記された長文を正確に読み取ってそれを説明するための思考力が重視される!
力学電磁気学からそれぞれ1題とその他の分野から1題の計3題構成。難解な知識が要求されるわけではない。公式や定理を型通りに運用するだけでは対応できないので、背景の物理現象を考察しながら演習を行うこと。
- 化学
-
単純な知識量よりはむしろ高校化学の知識を応用させてその場で深く思考できるか否かが問われる!
理論無機有機それぞれ1題の計3題構成。但し各大問が2つの中問に分かれているため、実質5~6題を解答することとなる。近年問題数が増加傾向にあるので、問題状況を素早く読み取り複雑な計算を遂行する力も必要。
- 生物
-
リード文や設問の情報を速く正確に読み取る読解力が必須!
大問3題(それぞれ2部構成なので実質6題)構成。多くの受験生にとって初見のテーマを説明したリード文が特徴的で、知識を総動員して読解・考察を行い、さらに指定された文量にまとめて解答する必要がある。設問は各分野を融合させたものが多く、高校生物全範囲を確実に押さえることが得点のための前提となる。
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東京医科歯科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 東京都文京区(湯島・駿河台キャンパス)
- 定 員:
- 101名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
120点 |
120点 |
120点 |
|
試験時間 |
90分 |
120分 |
90分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 国立最難関大学の一角。医科系単科大学で唯一、歯学部を併設する。他の医科系単科大学と違い、極端な難問は出題されず、入試問題は標準的なレベルからやや難の問題が出題されている。医学部医学科受験生のレベルは国内トップレベルであり、一点を争う勝負となるため、小さなミスは許されない。
- 英語
-
大問は医学・生物に関する1500語程度の超長文1題のみ!
必ず最終問題に300字、近年は400字程度の本文要約が課される。本文を読み進めることと、要約解答は同時進行で行うなどして、自分なりに制限時間内に完答する方法を見つけておくことが重要。その他の形式は語義選択や英文和訳、指示語説明、英問英答が出題。医系単語は暗記すること。
- 数学
-
空間図形と微積分はやや難レベルまでおさえておきたい!
例年大問3題で構成され、標準~やや難レベル。頻出分野である微積分・空間図形は他の分野よりも多く類題を解く等、特に力を入れて学習しよう。小問が後の問題の誘導となっていることが多いため、標準~応用レベル問題集で典型問題を完成させた後は、過去問演習で誘導の意図を見抜く力を養うこと。
- 物理
-
大問数が増えて制限時間が厳しく!
2018年は大問3題構成で、1題目には例年力学が出題される一方で、2題目は電磁気、3題目は原子が出題された。時折難問が出題されることがある。問題数が比較的多く、途中式を書かせたり、グラフ等の作図問題が頻出であったりするため、時間的猶予があまりなく、全体的な難易度はやや高い。
- 化学
-
見慣れない題材を扱う思考力・応用力を問う出題!
大問3題構成で、各大問が分野横断型の設問になっており、高校化学の範囲外の内容を含んだ長いリード文を正確に読み取って解答を進める必要がある。多くの問題が柔軟な思考力を必要とする応用問題であり、設問の状況を把握した上で化学の総合力が問われる内容となっている。
- 生物
-
実験データをグラフ化して考察する問題が出題される!
大問2~3題構成で、全体の難易度は標準~やや難レベル。例年知識問題を中心に考察問題が3割ほど織り交ぜられている。特に動物生理の分野が頻出。各小問は様々な分野から出題されているため苦手分野は作らないこと。200字程度の長文論述や図・グラフの作成問題もしばしば出題されるため時間の猶予はなく、時間配分に注意する必要あり。
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防衛医科大学校医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 埼玉県所沢市
- 定 員:
- 約80名基準
択一式
受験科目 |
国語 |
数学 |
英語 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
90分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
記述式
受験科目 |
国語 |
外国語 |
理科 |
数学 |
試験時間 |
60分 |
100分 |
120分 |
100分 |
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 入試における配点及び合格最低点は非公表。択一式では、各科目とも難易度はそれほど高くないものの、試験時間の制約が厳しく時間配分が合格の鍵。択一式試験で一定水準に点数が達しない場合、記述式の答案は採点が行われない。記述式では、防衛医科大学校特有の癖のある問題が出題されるため、過去問に繰り返し挑戦して慣れておく必要がある。
択一式
- 英語
-
様々な英語の能力を問う基本的な試験で速読重視!
読解問題が1問出題される。試験時間は短く設定されており、速読力が要求される。設問は語彙・内容理解・接続詞・文挿入・単語整序・タイトル選びなどであり、幅広く基本的な英語力を問うものである。センター試験レベルの英文を短時間で的確に正解できるようにスピードを意識した演習を重ねたい。
- 国語
-
文章を短時間で正確に読解する演習が重要!
現代文が出題される。現代文においては本文の趣旨を正確に把握することが求められる。文章読解のポイントを一つひとつ丁寧に学習し、正誤を判断する解法を身につけたい。内容理解の他に漢字や文学史の問題も出題されるので、基本的な知識を確認しておきたい。対策としてはセンター試験レベルの現代文を短時間で解答する練習が有効。
- 数学
-
解ける問題を見極めて素早く処理すること!
小問が15題、全範囲から満遍なく出題される。素早い処理を要求する計算問題が主体。選択肢に上の4つはどれも正しくないがあることが特徴的。そのため、自分が求めた値が4つの選択肢と一致しない場合は、その選択肢を選ぶべきか、計算ミスを疑って見直しをするべきかの判断が必要になる。基本的な定理や公式、基本問題の解法パターンを習得して、簡単な計算問題を適切なペースで正確に解く練習が必要。
記述式
- 英語
-
様々な英語の能力を問う試験となっており、英語の深い理解が必要!
大問6問が出題。記述式の英文は難易度が高く、英文の基本的な理解に加え精読・速読の力も必要となる。短答式形式の問題が主体だが、短い指定語数でまとめる問題も出題されるので、簡潔な答案を作成する力も必要。英作文・英文法に関しては出題パターンが毎年異なる。まずは着実に読解力を磨き上げることが合格への近道。語彙・文法・精読といった英語学習の根幹を丁寧に進めていきたい。
- 国語
-
文章を正確に読解し、読解したことを正確かつ簡潔に記述する演習が重要!
記述式では現代文と古文の問題が出題。現代文においては本文の趣旨を正確に把握することが必要。択一式と同様内容理解が主体となるが、本文要約が出題されるので記述力も求められる。古文は古文単語・文法を基本に文章の大意把握や傍線部訳など、内容把握して表現することが求められる。文学史も出題されるが、基本事項に関する設問が多いので確実に押さえておきたい。
- 数学
-
解ける問題を見極める力を養うことが必要!
2018年から大問3題構成。大問1は小問集合で、他の問題と比べて難易度は低い。分野別問題の難易度は標準からやや難レベル。数列・極限、確率、ベクトルが頻出。入試標準レベルの問題演習の解法パターンを定着させてから、難関大レベルの問題演習を重ねて複雑な計算に対応できるようにしておきたい。
- 物理
-
導出過程を簡潔にわかりやすく書くこと!
大問3題が出題。3題のうち2題は力学と電磁気、残りの1題は波動、熱力学、原子から1題が出題。近年は波動の出題頻度が高い。難易度は標準レベルで、基本事項を確実に押さえた後、応用問題に取り組み実力を高める必要がある。計算問題だけでなく、説明記述や図示などの問題も出題されるため、単に公式を暗記するのではなく、物理現象を確実に理解する考察力が必要。問題文の誘導に上手く乗れると有利になるので、過去問演習を通じて誘導を見抜く力を養いたい。
- 化学
-
解答時間の配分が鍵を握る!
大問3題が出題。理論化学、無機化学、有機化学の各分野から満遍なく出題される。計算問題や記述式問題、50字程度の論述問題に加え、実験手順なども問われる。用語や化学反応式などの基本的な知識に加え、計算問題の解法などを満遍なく身につけていくことが重要。問題の量に対して試験時間がやや短いため、素早く問題を処理する力が必要。紛らわしい正誤問題に対応できるように正確な知識を身につけること。
- 生物
-
試験時間に対して問題文が長い!
大問4題が出題。近年は幅広い分野から出題される。全体的に難度は高くないが、論述問題も出題されるため、読解力と適切な文章表現力が必要不可欠。対策として、教科書レベルの知識は確実に身につけ、各分野を関連づけて総合力を強化すること。論述問題は過去問題演習を通じて基本的な語句や実験結果について、要点を押さえて記述する練習をすること。
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筑波大学医学群医学類
- 基本情報
-
- 所在地:
- 茨城県つくば市(筑波キャンパス)
- 定 員:
- 135名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
300点 |
300点 |
300点 |
|
試験時間 |
120分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 難問・奇問はあまり多くなく、どの科目も基礎に重点を置いた入試問題。受験生に対して基本的な事項を問うので、センター試験、個別試験とも高得点の争いとなる。大学入試の標準レベルの対策を行うことが遠回りのように見えて近道となる。
- 英語
-
長文問題で和訳が問われず、内容理解重視の構成!
大問3問で長文読解2題、英作文1題の問題構成。記述形式の内容説明問題や正誤問題、選択問題、50語で賛成・反対それぞれの意見を述べる自由英作文などが出題される。難易度は標準レベルだが、段落展開や文脈を把握しながら文章を読み進める読解力と自分の意見を簡潔にまとめる力が不可欠。
- 数学
-
数学ⅡBは必答。数学Ⅲは3問から2問を選択する方式!
標準レベルの問題で構成される。難問・奇問はあまり出題されず典型問題の出題が多いため、基本事項を一通り確認した後は標準レベルの問題集で典型問題の演習に取り組もう。各小問が丁寧な誘導になっているので、過去問演習で誘導の意図を把握し、誘導に沿って解く練習をしよう。
- 物理
-
周期的に原子物理も出題される!
例年力学1題、電磁気学1題、その他1題の計大問3題構成。全体的に難易度は決して高くなく、基礎を徹底して固めた上でミスなく計算を遂行する能力を問う内容となっている。考え方や計算の要点を記述することが要求されるほか、作図問題や論述問題が出題され、曖昧な知識・表現は大きな減点要因となり得るので注意が必要。
- 化学
-
基本事項をしっかりと固め、素早くミスなく解答を進めていくことが重要!
大問3題構成。小問数が多く幅広い分野から出題されるため、時間の猶予はあまりない。難易度は標準レベルであるため、高得点の争いが予想される。字数制限付きの論述問題が数題出題される。解答内容を過不足なく絞り込んで記述する能力が必要。
- 生物
-
生態・進化が頻出!
大問は4問構成で、各大問では4~6問ほど出題される。論述問題や記号問題で構成されており、比較的細かい知識を要する問題が多く出題される。字数制限を設けた論述問題が出題されるため、指定された語数でわかりやすく説明する論理一貫した表現力が必要とされる。
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群馬大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 群馬県前橋市(昭和キャンパス)
- 定 員:
- 108名
受験科目 |
数学 |
理科 |
小論文 |
面接 |
配点 |
150点 |
150点 |
150点 |
|
試験時間 |
120分 |
120分 |
90分 |
|
※理科は物理・化学必須
- 全体分析
- 難易度は概して標準的でセンター試験の得点割合が高い学部が多いので、基礎の学習が合格の鍵となる。個別試験で英語がなく、小論文で英語と理科の素養を問う独自の形式。
- 数学
-
相加相乗平均など、典型的な概念の証明方法を確認しておこう!
大問5題で記述式。難易度は標準レベル。複雑な問題は少ないが、問題数自体が多く、骨が折れる計算や記述を要する問題もあり、問題を素早く正確に解けるように演習を重ねること。頻出分野は式と証明・図形・数列・微積分。全範囲に渡り満遍なく、対策を行うこと。
- 物理
-
難易度は標準的、時間との勝負!
大問3題で構成されており、そのうち2題は力学と電磁気、残りの1題は波動と熱のどちらかから出題される。問題の難易度は標準的。問題数が多いので、制限時間内に典型問題を早く正確に解けるようになることを意識して学習を進めること。
- 化学
-
難易度は標準的、多様な問題形式に対応できる力を備えたい!
大問4題で構成されており、そのうち2題は理論・無機化学、残りの2題は有機化学。問題の難易度は標準的だが、空所補充問題や計算問題に加えて記述問題も出題されるので、知識の暗記に留まらず、化学の本質的な理解を目指して学習を進めること。
- 小論文
-
英語に関する学科試験!
大問1題で医系長文を読み、設問に答える形式。設問は語彙・文法や内容を問うものが大半で、受験生の意見を述べる問題は出題されない。医系英語に慣れるため、他大学の医学に関する英文も解き、慣れておきたい。
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千葉大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 千葉県千葉市中央区(亥鼻キャンパス)
- 定 員:
- 117名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
300点 |
300点 |
300点 |
100点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- どの科目も基礎を押さえておけば合格にたどりつける一般の国立大学レベルの入試問題ではあるが、それ故高得点が要求されるのでケアレスミス等をいかに少なくするかが重要となってくる。 何点を取るかではなく、何点までならば失点を許されるのかを考えると戦略が立てやすい。
- 英語
-
英作文の出題形式が毎年変わるため、総合的な力が要求される!
問題構成は読解2、3題と英作文1題。読解は内容説明や和訳、下線部が指している内容を日本語で具体的かつ簡潔に記述・説明するなど、シンプルでオーソドックスなものが多いが、的確な表現力が要求される。長文の文章量に注意しておきたい。
- 数学
-
数学Ⅲの典型問題が数多く出題される!
大問5題構成。確率や微積分、数列・ベクトル・複素数平面などが頻出範囲。難易度は標準よりもやや難しいレベルで、典型問題の解法を習得しただけでは不十分。初見の問題への対応も意識し、多角的な解法を身につけて最後まで解ききる訓練をすること。
- 物理
-
コイルを含む回路や交流回路の問題が頻出!
問題構成は大問3題で、力学・電磁気・波動か熱の各分野から満遍なく出題される。難易度は標準よりやや難しいレベル。典型問題を確実に解く力があれば合格点は到達可能、高得点を狙うには物理現象をイメージして捉える能力が必要。
- 化学
-
短時間で記述式問題を処理できるようにしておこう!
問題構成は大問4題、そのうち2題は有機化学を軸とした内容、残りの2題は理論化学と無機化学からの出題。難易度は標準よりもやや難しいレベル。知識の暗記に頼った学習に留まらず、物質の性質や化学現象に対する本質的な理解をする必要がある。また、50字程度の記述式対策も忘れずに行っておくこと。
- 生物
-
対応力が問われる出題構成!
大問4題構成の試験で、難易度は標準レベル。基本的な知識を問うものから実験考察問題まで幅広く出題される。論述、実験結果の正誤判断、グラフ読み取り、計算など多様な形式で出題される。制限時間に対して文章量がやや多いため、幅広い問題への対応力と最後まで集中を切らさずに取り組む力が必要。
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横浜市立大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 神奈川県横浜市(福浦キャンパス)
- 定 員:
- 80名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
小論文 |
面接 |
配点 |
400点 |
400点 |
400点 |
|
|
試験時間 |
120分 |
180分 |
90分 |
60分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 首都大学東京と並び、首都圏の代表的な公立大学。平成31年4月から学部が再編される。学部問わず英語教育を重視しており、週3日の英語の履修が必須なほか、進級の際にTOEFL ITP500点以上の成績が必要となるなどの特徴が挙げられる。2段階選抜は志願者の倍率が3倍を越える場合に行う。
- 数学
-
多様な切り口からアプローチできるように様々な解法を身につけよう!
大問4題の構成。範囲としては、数学Ⅲの微積分が必出。各大問は細かく小問に分かれており、最初の小問が標準レベルで、問題が進むにつれて難易度が上がっていく。まずは各大問の標準レベルの小問を確実に解き、余った時間で先に進んでいくと効率的に得点することができる。標準レベルの典型的な解法を身につけること。
- 英語
-
読解力と表現力を問う長文問題のみ出題!
大問3題構成で、いずれも長文読解問題となっている。語彙レベルはやや難しいものを含むが多くの語注がつく。下線部和訳問題が多いことに加えて、日本語での説明問題も多く出題されることが特徴。構文はさほど複雑ではないが、文章の分野に左右されない読解力や語彙力、速読力を養うことが大切。英語の読解力と日本語の表現力の総合的な能力が問われる。自由英作文は出題されない。
- 物理
-
思考力よりも計算力を重視した問題構成!
力学と電磁気、その他1分野の3題構成。過去5年近く原子分野は出題されていない。全問記述式で難易度は標準〜やや難レベル。例年グラフ描画の問題や論述問題が出題されている。奇をてらったような問題設定は少なく、問題数も多くはないので、基礎を固めていくこと。その後、標準レベルの問題演習に重ねて応用問題にも挑戦していくとよい。
- 化学
-
100字を越えるまとまった記述問題が出題される!
大問3題構成でどの分野からも満遍なく出題され、難易度は標準~やや難レベル。有機化学の構造決定が頻出。教科書レベル以上の知識を問う奇問、難問は出題されないので、教科書レベルの知識はきちんと固めること。実験操作や、実験をする上での注意点などは記述問題として出題されやすいので対策をとっておきたい。
- 生物
-
様々な問題に対応する力をみる出題構成!
大問3題で図やグラフを含むやや複雑な実験考察問題が主な出題になっている。全体として、知識の応用力、多様な切り口からの考察力、幅広い対応力が問われるように変化してきていると言える。過去問演習では他大学医学部医学科の問題も活用し、より充実した論述対策、考察問題対策を積んでいくこと。
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山梨大学医学部医学科[後期のみ]
- 基本情報
-
- 所在地:
- 山梨県中央市(医学部キャンパス)
- 定 員:
- 125名
受験科目 |
数学 |
理科 |
配点 |
600点 |
600点 |
試験時間 |
120分 |
120分 |
※理科は、物理・化学・生物から2科目選択
※面接は集団面接で、合格か不合格のみ
- 全体分析
- 一般入試は後期のみ。問題は医学科独自の問題が出題される。物理の難易度が低い一方で、化学・生物の難易度は高い。理科は時間が足りなくなること予想されるため、日頃より短時間で解答する練習が必要。2次試験の科目として英語は課されていないが、センター試験の英語が300/2000点を占めているため確実に得点する必要がある。
- 数学
-
誘導なしで完答できる実力を!
センター試験と合わせると700/2000点と非常に配点が大きい。大問6題構成。大問1~2は短答形式で基本レベルの問題が多いものの、素早く正確に処理する力が要求される。一方で大問3~6は、非典型的な題意を正しく把握し、解答の道筋を自ら定め、定理と公式を正しく使いこなし、答案を作成する力が必要。演習を通じて豊富なアプローチの方法や発想力を養い、解答に至る過程を強く意識することが求められる。
- 物理
-
解きやすいので高得点を狙おう!
センター試験と合わせると合計で350/2000点の配点。大問4題で構成され、物理の各単元から満遍なく出題される。1つの大問につき5個程度の小問が設置されており、また問題の難易度も標準的であるため、各小問で問われていることを理解しながら解き進めることで高得点を望める。基本公式の使い方を中心とした学習が必要。
- 化学
-
計算問題の訓練を!
センター試験と合わせると350/2000点の配点。大問4題で構成され、問題の半分程度が有機化学から出題されることと、計算問題の配点が大きいことが特徴。特に計算問題では少し複雑な問題もあり、出題者の意図を正確に読み取ることが必要になる。化学基礎から1つ1つの単元を丁寧に学習して、化学に対する理解を深めていくことが重要。
- 生物
-
細かい知識を正確に表現する力が必要!
大問4題構成。大問1~3は各分野の題材についての用語、論述、計算、図・グラフ作成などの設問からなり、大問4は、設問ごとに独立した正誤問題の集合となっている。難易度は標準的で、細胞・DNA・遺伝・代謝・発生など幅広い分野から出題される。典型問題が中心だが、やや細かい知識を問われる場合があるほか、記述問題(解答欄の範囲内でまとめる論述、自身でグラフを書き込む、図示する、計算過程を明示しながら解答するなど)が多いため、知識を応用する力が求められる。
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信州大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 長野県松本市(松本キャンパス)
- 定 員:
- 120名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
150点 |
150点 |
150点 |
150点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は、物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 選択科目による不公平が生じないように、得点調整を行う場合があることに注意。センター試験と2次試験の点数比率は43%:57%である。面接はグループ面接で、さらに個別面接を行うこともある。面接の評価が著しく低い場合は、不合格となることがあるので注意。
- 英語
-
多様な問題への対応力と英文を読み解く速読力が必要!
大問は4題。空欄補充問題、内容説明問題、英問英答形式の内容説明問題、空欄補充問題が出題される。分量は多いものの、難易度は標準レベルである。和訳問題では、単語や熟語、文法の知識が定着が重要。空欄補充問題と内容説明問題対策として、文脈や段落展開を意識して文章を読み進める読解演習を積むことが効果的。
- 数学
-
基礎事項の徹底!
例年大問5題で構成されている。確率・微積分・数列・ベクトルが頻出単元だが、他にもさまざまな単元から出題されるので高校数学全体の学習が必要となる。問題の難易度は標準的なので、教科書レベルの基本的な問題から丁寧に学習を行って、高得点を狙いたい。
- 物理
-
幅広い分野の知識の応用を!
大問4題で構成されており、力学・電磁気・波動・熱の各分野から満遍なく出題される。1つの大問に多くの小問が設置されているのが特徴で、設問の意図を素直に読み取って解き進めていくことが高得点への鍵となる。基礎公式や物理の基本的な考え方を1つずつ学んでいくことが必要。
- 化学
-
幅広い分野からの出題、本質の理解が問われる!
大問4題で構成されており、理論・無機・有機の各分野から満遍なく出題される。問題の難易度は標準的だが、描画問題や50字程度の記述問題、導出過程まで必要な計算問題も出題される。知識の暗記に頼った学習に留まらず、物質の性質や化学現象に対する本質的な理解が必要。
- 生物
-
現象の説明力を身につけよう!
大問4題で構成され、理由や考察を150字以内の決められた字数で書く記述式の問題が多く出題される。そのため、単なる用語の暗記ではなく、内容を自分の言葉で説明できるようにしておかなければならない。また、植物の環境応答や、動物の生殖と発生といったような分野では、日ごろから各現象の背景にある理由を考える訓練が必要。
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新潟大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 新潟県新潟市中央区(旭町キャンパス)
- 定 員:
- 122名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
400点 |
400点 |
400点 |
|
試験時間 |
90分 |
90分 |
180分 |
|
※理科は物理、化学、生物、地学から2科目選択
- 全体分析
- 面接は得点化しない。問題の難易度は標準レベルだが、合格最低点が非常に高く、小さいミスが合否を分ける。高い正答率、解答の質が要求される。
- 英語
-
指定された字数で的確に答える練習をしよう!
解答はすべて記述式で、字数指定つきの問題が多い。長文読解の設問は和訳や内容説明問題が中心で、内容を正確に読み取る精読力が求められる。長文読解の一部に英語での問題指示かつ英語での記述が求められるものもある。英作文は下線部英訳と自由英作文の出題。自由英作文は自分の考えや意見を表現する力が求められる。
- 数学
-
標準レベルの問題を完答する実力をつけよう!
大問5題が出題される。5題のうち4題は基本的な計算問題を含む標準レベルの問題で構成されており、残りの1題は例年、微積分や極限の内容を含んだやや難易度が高い問題となっているため、対策が必要である。全単元を一通り学習したのちに、入試標準レベルの問題集で典型的な解法の習得が必要。
- 物理
-
誘導に従って解く練習をしよう!
大問3題が出題される。出題単元は、1題は必ず力学の問題が出題され、残りの2題が電磁気・波動・熱の中から出題されるというのが近年の傾向。全体として典型的な問題が多く、また1つの大問につき多くの小問が設置されているため、小問の意図を読み取って解き進める力を身に付けておくとことで高得点が狙える。
- 化学
-
苦手のないバランスの取れた学習を進めよう!
大問4題が出題される。理論・無機・有機の各単元から満遍なく出題される。導出過程の記述が必要な計算問題が数問出題されるので答案の書き方もしっかりと練習しておこう。また、単純な知識の暗記だけに留まらず物質の性質や化学現象に対する本質的な理解を目指して学習を進めていこう。
- 生物
-
単純暗記に留まるだけの学習では不十分!
記述問題が多く出題される。例年大問は4題で、最後の大問は2つの大問から1つを選ぶ選択問題形式となっている。基礎的な知識を固める学習を進めつつ、日頃から記述形式の問題を解いておくとよい。単なる用語の暗記ではなく、内容を自分の言葉で説明できるまで理解を深めておこう。
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金沢大学医薬保健学域医学類
- 基本情報
-
- 所在地:
- 石川県金沢市
- 定 員:
- 112名
受験科目 |
英語 |
数学 |
物理・化学 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
120分 |
|
- 全体分析
- 教科書をベースにした基本的な標準問題が大半を占めるため、高得点の争いになる。学部によって科目ごとの配点が異なるものの、概してセンター比率が高い。理科は物理・化学固定。
- 英語
-
全問英答式のため、読解力の向上とともに英作文の勉強もしっかり行おう!
大問3題構成で、内訳は長文読解問題が2題、自由英作文問題が1題。長文読解問題では700~1000語程度の文章が出題される。語彙レベルは標準的だが、全問にわたって英問英答形式。表の空欄を埋める形式の問題もあれば、内容正誤問題もあり、出題形式が多様である。長文問題の最後の問題は短めの英作文になっており、表現力が必要となる。
- 数学
-
問題演習で初見の問題への対応力を磨こう!
大問4題で構成されている。問題の難易度は標準からやや難レベルであり、また1つの大問につき小問の数が2~3個である場合が多い。数学Ⅲの割合が半分以上を占め、高い解答の完成度が求められる。典型問題の解法パターンを習得することも重要だが、初見の問題への対応できるように思考力を磨いておきたい。
- 物理
-
各分野をバランスよく仕上げよう!
個別試験の物理は大問3題で構成されており、原子を含む高校物理の各分野から均等に出題される。問題の難易度は標準からやや難レベルであり、典型問題にスムーズに解答する能力はもちろんのこと、問題中の物理現象をよく理解して答えを導く能力も必要。問題の分量も多いため、物理の考え方を理解するとともに時間も意識して学習していきたい。
- 化学
-
標準レベルの問題をおさえよう!
大問4題で構成されており、理論・無機・有機の各分野から出題される。問題の難易度は標準レベルだが、問題数が多い。形式としては単答問題だけでなく記述問題や作図も出題されるので対応力が必要である。基本となる知識を確固たるものとして標準レベルの問題を確実にこなせるようにしておきたい。
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富山大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 富山県富山市(杉谷キャンパス)
- 定 員:
- 105名
受験科目 |
数学 |
理科 |
外国語 |
面接 |
配点 |
200点 |
300点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
120分 |
180分 |
90分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 富山大学医学部医学科は、個別試験の他に面接があるため、学科対策と並行して面接の対策も必要である。面接は思考力、協調性、積極性、将来性を評価する。
- 英語
-
英作文の対策をしっかり行おう!
大問3題構成で、第1問が長文読解、第2問が会話文、第3問が英作文。長文読解は標準的な分量の英文が出題され、設問も選択式が多いため、得点源としやすい。会話文は空所補充や並べ替え、単語説明が出題される。英作文は、年度によって形式が異なるものの、200語から300語程度の英文を記述する難問が出題されるため、対策に力を入れる必要がある。
- 数学
-
数学Ⅲの微積分の割合が非常に高い!
個別試験の数学は大問3題で構成。出題範囲は高校数学全般となっているが、特に微積分の出題頻度と出題割合が非常に高いので、よく対策しておこう。問題の難易度は標準レベルだが、大問1題あたりの小問の数が2~3個と比較的少なく、一問当たりの配点が高いので、確実に点数に結び付けられる答案を作成できるように演習をしておこう。
- 物理
-
本質的な理解を大切にしよう!
大問3問構成で、原子を除く全範囲から出題される。数学と同様に基礎を理解したことを前提とした標準的な問題が出題される。解答のみを記入する問題が多いため、一つひとつ丁寧に解答してケアレスミスに気をつけよう。また、一つの大問の問題設定が長いことが多いので、文字から対象となる系・実験を理解する能力をつけよう。
- 化学
-
標準問題の演習をしっかり行おう!
大問4問で理論化学&無機化学、理論化学、有機化学2題の構成で、難易度は標準レベル。語句などの基礎的な問題で確実に点を稼ぎ、有機化学などの問題に時間を割くようにしよう。入試標準レベルの問題集を繰り返し、過去問演習で仕上げよう。基礎を徹底させ、確実に点数に結び付けられるところで落とさないようにしよう。
- 生物
-
時間内に解ききれるようにしっかり過去問の演習を行うこと!
個別試験は大問5題構成。どの大問も分量が多く、実験考察問題や論述問題が多く出題される。問題文の量も多く、いかに素早く条件を整理できるかが得点にも直結する。出題範囲は広範囲にわたるため、満遍なく対策を行う必要がある。論述問題は指定の字数以内で答えさせるものが多いので、まとまった分量の文章を書く訓練も行おう。
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福井大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 福井県吉田郡永平寺町(松岡キャンパス)
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
110分 |
110分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 英語では自由英作文が課せられるため、個別で対策が必要である。理系科目に関してはどれも表面的な理解だけでは十分に解答できないものが多く、本質的な理解が求められる。
- 英語
-
医療に関する英文・英単語の対策を!
大問4題構成で、第1問は長文中の空所補充問題、第2・3問は長文読解問題、第4問は英作文問題である。第1問は比較的易しい問題となっているが、第2・3問は説明問題や和訳問題などの記述式の設問が多く、難易度が高い。他大学の医系英語に取り組み、設問の形式に慣れておく必要がある。第4問は主に医療に関するトピックについて100語程度で解答する自由英作文が出題される。
- 数学
-
頻出分野の攻略がカギを握る!
大問4題で構成されており、微積分・数列・ベクトル・確率が頻出で分野融合問題として出題されやすい傾向にある。問題の難易度はやや難で、大問1題あたりの小問の数が3個程度となっている。標準レベルの問題集で頻出分野の基本解法を一通りおさえたのち、確率漸化式など融合問題の演習や思考力を要する問題演習に取り組みたい。
- 物理
-
現象の正確な理解が必須!
例年大問2題で構成されており、1題は力学、もう1題は波動というのが定番になっている。どちらの問題も移動の向きが焦点になっていることが多く、ベクトルや角度などの数学的な観点から物理現象を考える力が必要となる。普段の学習から図やイメージを用いて物理現象を捉える訓練を行おう。
- 化学
-
記述対策のために日頃から原理の理解を意識しよう!
例年大問2~3題で構成されており、理論・無機・有機の各分野から満遍なく出題される。特徴として、身近な現象を実験操作を通じて考察・分類する問題や、化学現象がなぜそのようになるのかの理由を記述させる問題が多く出題されている。分野を問わず、実験操作の理解と物質を判別、分類する根拠を確認しておこう。
- 生物
-
実験問題での考察力が重要!
大問3~4題構成。問題文が長いが、効率よく条件が整理できれば試験時間が足りないということはない。医学に関係する生物の環境応答や遺伝子発生の範囲からの出題が多く、これらの範囲に重点を置くとよい。図示問題や考察問題も出題されるため、語句の暗記に留まらず難易度の高い問題集で簡潔に記述する対策を行いたい。
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名古屋大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 愛知県名古屋市昭和区(鶴舞キャンパス)
- 定 員:
- 107名
受験科目 |
英語 |
数学 |
国語 |
理科 |
面接 |
配点 |
500点 |
500点 |
150点 |
500点 |
|
試験時間 |
105分 |
150分 |
105分 |
150分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 基礎的な学力を身につけたうえで、困難な問題に立ち向かえるように、思考力を要する問題を最後まで解ききる学力を受験生に求めている。大学入試標準レベルの問題が中心の出題内容になっているので、受験生の勉強量の差が顕著に現れる。 素早く処理し、的確に記述する力を求める科目が多い。
- 英語
-
出題傾向が変化しやすいため、対応力が必要!
例年、大問は4問構成で、第1,2問は長文読解、第3問は会話文読解、第4問は和文英訳問題が課されていたが、昨年は自由英作文が出題された。難易度は標準的で語彙・文法をしっかりと身につけた上で長文読解演習を行うことが重要。英問英答形式の会話文読解問題や英作文対策に英語の表現力も必要。金沢大学や長崎大学の問題が類題として参考になる。
- 数学
-
大問数は少ないが、解答まで難しい思考を要する問題が出題!
大問は4問構成で、記述式の問題。整数や確率漸化式が頻出。一見試験時間は厳しくないが、さほど余裕はない。数学的な基礎力の上に、諦めずに解答までたどり着く思考力が試される。
- 国語
-
漢文の150 字問題は実質的に全文要約となっている!
大問は3題構成で、第1問は現代文、第2問は古文、第3問は漢文。主に傍線部説明の問題が出題され、現代文・古典ともに文章を正確に読解し、簡潔に記述する力が問われる。主に傍線部説明の問題が出題され、文章を正確に読解し、簡潔に記述する力が必要。漢文は、文章に対し設問が多く、文章全体を踏まえた150字程度の説明問題も出題され、難易度は高い。
- 物理
-
昨年易化したものの、問題の難易度が例年高く量も多い!
力学1題、電磁気1題、その他の分野1題の全3題で構成され、やや難易度が高い。素早く問題設定を理解し処理する力、解くべき問題を見極める力が求められる。途中式を書く問題が多く、幾何学的な思考を要する問題もある。
- 化学
-
論述問題や図示問題など多様な形式で出題!
理論・無機3題、有機2題の全5題で構成され、難易度は標準レベル。30字程度の記述問題が数題出題されたり、構造式を書かせたり、正しいものを全て選択させたりする問題など出題形式は多様。試験時間に比して問題の量が多いため、あまり時間的な余裕はない。
- 生物
-
実験考察の論述問題は基礎に忠実に解くことが重要!
大問4題構成で、用語や論述を中心としつつも計算問題を織り交ぜた総合的な出題形式。リード文が長いこともあり、試験時間に対し問題量はやや多い。各実験器具がどのような意義を持つかを手掛かりに、生命現象と絡めて、実験における「仮説→論証」の流れを掴みとる練習が必要。
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名古屋市立大学医学部
- 基本情報
-
- 所在地:
- 愛知県名古屋市瑞穂区(桜山キャンパス)
- 定 員:
- 97名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
面接 |
配点 |
150点 |
150点 |
200点 |
200点 |
試験時間 |
120分 |
120分 |
150分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 面接の配点が高いので注意が必要。面接を除くとセンターと二次の配点は1:1なのでどちらもしっかり得点したい。2019年入試から2段階選抜を導入。第一段階はセンター試験で500点満点中375点以上で合格。
- 英語
-
自分の経験に基づく意見を書けるようにしよう!
大問4題構成で、内訳は長文読解問題が3題と120~150語程度の英作文問題が1題。長文読解問題は700語~1000語程度の文章が出題される。出題される単語は難しいものが多く、テーマは論説文、伝記など一般的なものが多いが、やや難解な古典的文章が出題されたこともある。英作文問題は特定のテーマについて自分の経験をもとに意見を論述するタイプの出題が続いている。
- 数学
-
標準的な問題の解法習得が必須!
例年大問4題で構成されており、1つの大問につき3個程度の小問が設置されている。ここ数年、空間図形の出題が続いている。問題の難易度は標準的だが、小問が比較的少ないので答えを導くまでのプロセスを自分で考えることが必要となる。問題演習を重ねて解法パターンを習得すると同時に、初見の問題への対応力を向上させることが重要。
- 物理
-
バランスの良い学習が必要!
大問4題で構成されており、基本的には力学・熱・波動・電磁気から出題されるが、稀に原子からも出題されることがあるので、全分野に渡る学習が必要となる。問題の難易度は標準的なものが多いが、小問の数が比較的多いので、問題を見てから解法を思いつくまでの時間を短くできるように演習を重ねたい。
- 化学
-
有機化学の学習を重点的に!
大問4題で構成されている。出題内容としては理論・無機・有機から満遍なく出題されるが、近年は4題中2題が有機化学に関する問題であることが多く、構造決定問題や高分子化合物についての知識などをよく学習して対策する必要がある。全体的に難易度は標準的で、奇をてらった問題も少ないため、典型的な問題を確実に解けるようになることを目標にして学習を進めたい。
- 生物
-
実験問題の演習を!
大問は4題で構成されており、難易度は総じて高い。生物の環境応答や生物の進化と系統についての問題が多く、どの大問でも実験考察問題や論述問題が登場している。単なる語句の暗記や基本問題の理解にとどまらず、ハイレベルな問題集で考察力を養う必要がある。医療に関連した分野から出題されることもあるので、過去問演習を通じて傾向を掴んでおきたい。
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浜松医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 静岡県浜松市東区
- 定 員:
- 115名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
120分 |
|
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- 難易度は全体的に標準~やや難レベルと言えるため、基本的な知識をしっかりと身につけ、標準問題で確実に得点することが必要。平成31年度入試より配点が変更。二次試験の配点比率が44%から61%と高くなる一方で、面接の配点が150点から100点に下がり、二次試験の対策が重要になった。
- 英語
-
指定字数で的確に答える練習をしよう!
読解問題と英作文問題の大問3題構成。読解問題は医療系の題材が出題。医学部特有の語彙以外は、語彙の難易度は標準的な単語集で対応可能だが、一文一文が長いため、正確な読解力が必要とされる。試験時間を考えると速読力も必須。英作文の問題では字数や論理構成に指定があるため、形式に慣れるところから始めたい。基本的な文法や単語の知識をしっかりと押さえた上で、英文の内容を正確に読み取る精読と論旨を明確に書く表現力を身につけることが必要。
- 数学
-
データの分析が出題されることもある!
大問4題構成。難易度は標準からやや難レベル。大問全体として見れば思考力を要する問題も多いが、小問の誘導にしっかり乗ることができれば、全て解ききることも十分に可能。そのためには典型的な解法を習得することで最初の小問をスムーズに解く力が必要。微積分や複素数、曲線などが頻出で、証明問題や図示問題として出題されることも多い。微積分では置換積分や部分積分など練習が必要な計算処理を身につけておくこと、証明問題などアプローチの方法が難しい場合は前の小問をヒントに切り口を見つけていくことが必要。
- 物理
-
原子を含む全範囲から出題される!
力学・電磁気・波動・熱・原子から満遍なく出題される。交流回路や原子など、一般的に出題頻度の低い単元も同様に出題されるので、頻出単元のみに絞らず広く学習したい。典型的な問題が中心だが、分野をまたぐ融合問題も出題されるため、注意が必要。計算問題を中心とするが、描図問題・論述問題・証明問題も見られる。分量も多く難易度もやや高いが、まずは標準レベルの問題集を確実に仕上げたい。
- 化学
-
苦手のないバランスの取れた学習を進めよう!
大問4題構成。理論と有機が2題ずつ出題。化学の問題の多くは、理論分野と有機分野からの出題で占められるが、年度によっては無機化学を絡めた融合問題も登場する。いずれの分野でもどのような機構で反応が進行するかといった理論面が特に重視される。平衡、酸塩基、酸化還元、気体の法則などが頻出範囲。身のまわりの現象を化学的な視点で説明する設問が出題されるが、その意味や理由まで詳細に学習することが求められる。
- 生物
-
単純暗記に留まるだけの学習では不十分!
生物の問題は、医学系の内容に偏らず満遍なく出題される。設問の形式は、記述や描図、グラフやデータからの実験考察など多岐にわたる。典型的な分野からの出題が多いため、本質的な理解ができていればそれほど苦労せずに解くことができる。基本的な知識を身につけるとともに、様々な問題を解くことで理解を深めていくことや、iPS細胞やES細胞など医学・生物学に関する新しい情報を積極的に吸収していく姿勢が必要。
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岐阜大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 岐阜県岐阜市(柳戸キャンパス)
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
400点 |
400点 |
400点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
120分 |
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- 医学部としては問題の難易度は高くはない。失点しないようミスを防ぐことが大切。理系科目は全体的に記述する量が多いため、最後まで集中して解く練習をしておくこと。個別二次試験の配点比率は60%と高めである。
- 英語
-
速読を意識した学習を行うこと!
大問数は年度によって異なるが、概ね大問3題構成で、第1問が文法問題、第2・3問が長文読解問題となっている。文法問題では、一般的な文法問題集に掲載されているような基礎的な問題が出題されるため、学習量が得点に直結する。長文読解問題についても記号選択式の基礎的な問題が多いため、速読を意識した問題演習に取り組んでおけば得点源とすることが可能。英作文は出題されない。
- 数学
-
大問を最後まで問題を解ききること!
大問5題で構成される。場合の数・確率や微積分が頻出の単元となっているが、それ以外の単元も出題されるため、全体的な学習が必要。問題の難易度は標準的で、1つの大問につき3~5問程度の小問が設置されているので、問題演習を重ねて大問を最後まで解き切る思考力と解答するスピードを身につけたい。
- 物理
-
グラフの作成や記述問題にも取り組むこと!
大問3題で構成されており、出題単元としては力学・電磁気・波動・熱力学の4つのうち3つが出題される。問題の難易度は標準的だが、50字程度の記述問題やグラフを描く問題などが出題されることもある。典型問題の解法の習得に留まらず、物理の考え方の理解を目指して学習に取り組むことが必要。
- 化学
-
知識の暗記だけでなく、理解を深めること!
大問4題で構成されており、理論・無機・有機の各分野から満遍なく出題される。問題の大半は知識問題と計算問題からであるが、近年では物質の性質や化学現象についての記述問題が出題されることもある。知識の暗記に留まらず、基本に忠実に学習し、化学の考え方の理解を目指して学習を進めることが重要。
- 生物
-
記述、考察、計算問題への対策を行うこと!
大問3問で構成される。難易度は標準レベルの問題が中心だが、細かな知識問題が出題されることがあるため教科書の細部まで目を通し、用語を正確に記述する力を養う必要がある。計算問題が出題されるため標準レベルの問題集などで演習を重ね、短時間で対処する練習をしたい。論述問題に関しては実験結果や図表の読み取り考察をする問題が出題されるため、普段の学習の中で考察をする訓練も心掛けたい。
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三重大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 三重県津市(上浜キャンパス)
- 定 員:
- 125名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
120分 |
150分 |
80分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 全体として、極めて難易度の高い出題がなく、理科については標準レベルである。ハイレベルな受験生の集まる医学部入試であることを考えると、ミスなく正確に時間内に解くことが大切になるだろう。
- 英語
-
論説文対策を深めよう!
全て長文読解問題の大問3題構成。文中表現の和訳や、日本語による内容説明が出題の中心である。英語雑誌から抜粋した文章が出題されていることが多いが、語彙レベルは標準的。科学的な論説文が多く出題されるので、接続詞に着目し、論理展開をしっかり追いながら読んでいくことが必要。長文の小問として和文英訳も出題されるのでこちらも対策を行いたい。
- 数学
-
論理的展開を心がけること!
大問4題で構成されており、高校数学全般から出題される。問題の難易度は標準レベルであり、また例年証明問題が比較的多く出題される傾向にある。また、数学Ⅲの微積分が頻出となっている。典型問題の解法を習得して素早く解答することと、普段の学習から論理的でわかりやすい解答の書き方を意識するようにすることが重要。
- 物理
-
高得点勝負、時間配分にも注意!
大問5題構成で、例年力学2題、熱力学波動電磁気各1題であったが、2017年度には原子1題ならびに力学と熱力学の融合問題1題が出題されている。出題傾向には偏りがないため、各単元満遍なく学習が必要。典型的な現象を題材とした空欄補充と計算問題が中心であり、難易度は標準的。医学部のハイレベルな競争の中では、速さと正確性が求められる。
- 化学
-
幅広い出題、論述に注意!
大問5題構成で、各分野から幅広く出題されており、難易度は基本~標準レベル。細かな知識を問う問題や計算問題、論述問題、構造決定問題も毎年出題されている。論述は理由説明問題や、実験操作に関する内容が多い。教科書だけではなく資料集なども活用して、実験方法や化学反応の理論についてのイメージを深めておくことが重要。
- 生物
-
標準の内容を完璧にしよう!
例年大問5問で、大部分の問題が基礎~標準レベルの難易度である。例年は教科書レベルの内容に関する知識問題や計算問題、比較的短い論述問題で構成されているので、教科書の内容をしっかり理解し、標準レベルの典型問題集で論述練習を行うことが必要。特に考察問題は実験結果のグラフや表の読み取りが出題されるので、問題演習を積み、解答の切り口を見つけたい。
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京都大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 京都府京都市左京区(吉田キャンパス)
- 定 員:
- 107名
受験科目 |
英語 |
数学 |
国語 |
理科 |
面接 |
配点 |
300点 |
250点 |
150点 |
300点 |
|
試験時間 |
120分 |
150分 |
90分 |
180分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 問題を多角的に分析し、解法を見出す力を要求している。学んだ内容を活用する力を見るため、応用問題を中心とした出題となっている。英語は和訳と英作文のみの出題が例年続いていたが、英語を用いた表現力を重視する観点から、自由英作文が導入された。
- 英語
-
文章全体を把握する読解力と一文を正確に理解する精読力が必要!
大問は4問構成で、第1,2問は長文読解問題、第3問は和文英訳問題、第4問は条件付き英作文問題が出題。長文読解問題では下線部和訳や説明問題が多く出題され、一文章を正確に理解するための語彙・文法・構文解釈の力と、全体を通した文章読解力が問われる。和文英訳問題は難易度が高く、日本語が長く直訳しにくいので、十分に対策を行う必要がある。
- 数学
-
小問誘導がなく解法の手が付けにくいため、発想力が問われる!
問題構成は6問構成の記述式。頻出分野は微分・積分法、確率、空間図形(ベクトルも含む)、整数。過去問演習を通じて問題の難易度を見極める力・最後まで解く計算力・解法のきっかけをつかむ発想力を養うなどの対策が必要。
- 物理
-
知識・思考力・計算力が総合的に問われる!
力学1題、電磁気1題、その他の分野1題の全3題で構成され、応用レベルの問題が中心となる。難易度は高く、時間的な余裕はないため、解くべき問題を見極める力が求められる。知識の確認、物理的思考、計算力を総合的に判断できるように問題が配置され、空所補充問題並びに論述問題やグラフの作図問題の形式となっている。
- 化学
-
長文の空所補充形式の問題が多い!
理論・無機2題、有機2題の大問4題の構成で有機化学の比重が高い。基本的に空所補充形式で結果のみを解答する問題が多い。解答時間に比して問題数が非常に多いので、完答は難しく、難易度の見極めが必要となる。有機化学が得点の半分を占めるので、構造決定問題の演習を積み、手薄になりがちな高分子化合物の対策にも漏れがないようにしておきたい。
- 生物
-
見慣れない題材が多く、 また文章・図表やグラフ・論述とも分量が多い!
大問4題(中問数6~8題)構成。遺伝情報とその発現および生態と環境の出題頻度が高い。全ての問題に触れられるように、基礎問題を素早く解く練習や、問題の難易度を見極める練習が必要。
- 国語
-
解答欄は1行1㎝幅に20~25字程度が目安!
大問は3問構成で文理共通の現代文1問、現代文1問、古文が1問出題。問題は文字数指定ではなく、解答欄の空欄に入る分だけ記述する形式。現代文では大半が傍線部説明の問題となっており、正確な読解力および本文の内容を自分の言葉で言い換える表現力が必要。古文では本文の現代語訳が中心になる。古文単語や文法の知識を基に逐語訳を心掛けること。
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京都府立医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 京都府京都市上京区(河原町キャンパス)
- 定 員:
- 107名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
|
試験時間 |
120分 |
120分 |
150分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 配点はセンター試験が450点、個別試験が3教科4科目600点となっている。個別試験の難易度は概して高い。センター試験対策を早期に完成させておき、二次試験の学習の時間を十分に確保することが重要。面接試験で不適と判断されると、筆記試験の結果に関わらず不合格になる。
- 英語
-
高度な精読力・作文力に加え、コミュニケーション能力を求める自由英作文が追加!
大問1、2が長文読解、大問3が長文に関する正誤判定、大問4が自由英作文の全4題構成。問題の指示は全て英語。分量が多いため、難易度は高い。長文読解の設問は和訳、空欄補充、内容説明、表現の言い換えなどが出題。日本語または英語で解答するものがあり、全体的に記述量が多い。自由英作文は150語程度で自分の意見や経験を書かせる典型的な問題だが、字数が多いため素早く正確に解答を作成する能力が必要。長文は分野を問わず文章を読み、速読力や精読力を鍛えたい。難易度の高い文章を読んでわからない単語の意味を推測する力も必要。英作文は、文章構成を考えてからまとまりのある文章を書くことが重要。
- 数学
-
小問による誘導が丁寧なため、最後まで諦めないこと!
大問4題が出題。微分積分に図形を絡めた融合問題は例年出題される。一見複雑そうな問題もあるがどの大問においても誘導となる小問が多いのが特徴。一見難しい問題でも、小問を手掛かりに解き進めていけば解法が見つかるものもあり、諦めない姿勢が大切。標準的な問題を軸にした問題が多いため、典型問題の解法を一通り押さえたい。数学の問題を網羅したテキストを用いて典型問題の標準的な解法の習得をすること、融合問題対策として応用問題を通じて実戦経験を積むことで、高得点を狙えるだけの実力をつけたい。
- 物理
-
独特な問題設定のもと、思考力を問う問題が出題!
大問3題が出題。力学と電磁気は毎年出題され、残り1題は波動または熱力学から出題される。難易度は、旧帝大~最難関大レベル。奇問はないが、設定や扱われる内容自体が難しい。設問は解答過程まで記述する形式が多いが、空欄補充形式の問題も毎年出題される。解答の方針としては、限られた時間の中から解ける問題を確実に処理して点数を積み上げたい。物理をじっくり着実に学ぶことが大切。公式や定理はその原理や導出から学び、問題でどのように活用されているか定性的・定量的に考えること。演習は標準的な問題集を用いて、基本事項をどのように活用するのかを念頭に行うこと。関西圏の他の難関大学の問題も演習に効果的。
- 化学
-
一つのテーマについて多角的に考察する問題が出題される!
大問3題構成。大問1,2は理論と無機の融合問題、大問3は有機となっている。難易度は難関大レベル。典型的な問題設定のもと、応用問題がやや多い。特徴としては、(1)内容自体はきわめて基礎的であるが、正しく化学の基礎を理解しているか(2)長く複雑な問題文を俯瞰し必要な箇所を読み取り、素早く処理できるか(3)問われている内容に沿って答案に表現できるか、といった、様な能力が要求される。基礎が完成したら、知識・計算・論述など総合問題で演習を行いたい。
- 生物
-
問題の難易度を見極める力が必要!
大問4題が出題。難易度はやや難レベル。語句問題の出題数は少なく、論述問題が中心の構成。論述問題は知識が必要な問題と、考察力が要される問題の両方が出題されており、比較的後者の出題が多く見られる。語句問題は基本知識を問うものが多いので、確実に得点できるようにしたい。考察力を必要とする問題は典型的な問題が多く、標準レベルの問題集を確実に解けるようにすれば十分に対応可能。知識が必要な論述問題に関しては、一部難易度の高い問題が出題される。過去問で解けなかった問題は、必ず資料集などの詳しい参考書を活用して復習し、どのレベルの問題が出題されているのかを確認すること。また、語句を暗記したり復習する際は、その語句についての説明もできるようにすると論述・記述問題の対策になる。
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大阪大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 大阪府吹田市(吹田キャンパス)
- 定 員:
- 100名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
|
試験時間 |
90分 |
150分 |
150分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 過度に難しい問題や奇問が出題されることは少ない。題意を正確にくみ取り、論理的ならびに過不足なく表現する力や、複雑な計算を最後まで処理する力を要求する出題となっている。
- 英語
-
語彙・文法を身につけた上で、構文解釈や速読、自由英作文などバランスのとれた対策が必要!
大問は4問構成で、第1問は下線部和訳問題、第2問は長文読解問題、第3問は70語程度の自由英作文問題、第4問は和文英訳問題が出題される。記述量を求める傾向が強い出題に対応するため、時間配分に注意して解答を進めなければならない。
- 数学
-
理系数学は全体的に計算量が多いため、速く正確な計算力を身につける必要あり!
例年大問5題で構成され、難易度は標準~やや難レベル。確率・整数・数列などの融合問題が出題されるので、旧帝大など他大学の過去問演習が欠かせない。
- 物理
-
物理の定性的な理解を問う問題や原子の問題など総合的な出題!
力学1題、電磁気1題、その他の分野1題の全3題で構成され、難易度は標準レベル。時間に対して問題量が多いため、効率よく問題を処理する力が求められる。総合力勝負になるので各現象や原理・法則の基本的な意味をきちんと理解することが重要。
- 化学
-
思考力とスピードの両立を求められる!
個別試験は、理論1題、理論無機複合1題、有機2題の全4題で構成され、難易度は標準~やや難レベル。制限時間に比べて問題の量が多いため、時間的な制限は厳しい。高校化学の知識を応用させて答える問題への対応力が必要とされるため、普段の学習でもパターン暗記に陥ることなく解答の発想や方針をきちんと理解することが大切。
- 生物
-
教科書に掲載のない、見慣れない題材をもとにした考察問題が出題!
問題は大問4題(中問数6~8題)構成。教科書に準拠した知識問題や論述問題が主だが、一方で見慣れない問題設定の下で仮説を実証するための適切な実験操作などをテーマとした考察問題も出題される。論述は100字以上の長文が課される場合が多く、時間の制約上、方針を立てたのち素早くで書き上げる文章構築力が必要。
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大阪市立大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 大阪府大阪市阿倍野区(阿倍野キャンパス)
- 定 員:
- 95名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
300点 |
200点 |
|
試験時間 |
100分 |
120分 |
150分 |
|
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- センター試験と個別試験の比率は450:800。合格最低点が80%前後になるので、個別試験でも高い得点率が求められる。数学の配点比率が高いうえに、難易度も高いので、しっかりとした対策が必要になる。理科では記述式の証明問題もっ出るので注意をしておきたい。
- 英語
-
長文読解問題の問題数が多いことに注意!
大問4題構成で、長文読解問題が3題、英訳問題が1題。長文読解問題では、英字新聞や雑誌などから抜粋した文章が出題され、語彙レベルはやや難だが語注は多い。文中下線部の日本語訳や文章内容の説明など、記述式の解答を求める問題が多く出題される。論説文の読解が中心になるので文章の論理展開に注意すること。英作文は日本語の独特の表現をどのように英訳するかがポイントになる。
- 数学
-
標準レベルの問題集を確実に解けるようにしておくこと!
大問4題で構成されており、微積分を中心に高校数学全般から出題される。2018年は数学Ⅲから全て出題されるなど、数学Ⅲの出題割合が高い。数学ⅠAⅡBの学習を終えてどれだけ数学Ⅲの演習を行えるかが結果を大きく左右する。問題の難易度は標準~やや難レベルであり、小問の誘導に従うことで解法を見つけ出すことが可能。問題演習を重ねて、典型問題の解法を身につけていくことが重要。
- 物理
-
円運動を重点的に幅広く学習しよう!
大問3題構成。1問約25分かけてよい時間設定なので落ち着いて取り組めば完答できる。近年は第1問の力学で円運動をテーマにした問題が連続して出題されており、的を絞って対策する必要がある。一方、第2問の電磁気では力学との融合や交流分野の出題もあるので的を絞った学習は難しい。第3問は熱力学が出題される傾向があるが、波動分野の年度もある。原子分野の出題は見られない。
- 化学
-
記述問題で差をつけること!
大問3題構成だが大問ごとに2問異なる問題が出題され実質6問構成。長い問題文があるが、内容は空所補充を含む標準的な問題が中心であり、確実な基礎力があれば対応できる。また、論述問題では簡潔に記すことが要求されており、表現力が求められる。標準レベルの問題集を自力で解けるまで演習を重ねたい。
- 生物
-
記述問題への対策を行うこと!
大問4問構成。難易度は標準レベルの問題が中心だが、深い知識を問う問題や教科書に記載されていない内容も出題されることがある。教科書内容の知識の範囲で解ける問題を解き、その知識を応用して考察する力が求められる。基本的知識の穴埋め問題も出題されるが、論述形式の問題が中心のため、普段から重要語句の内容を説明する練習や実験に関する適切な考察を書く練習をすることが重要。
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神戸大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 兵庫県神戸市中央区(楠キャンパス)
- 定 員:
- 112名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
配点 |
150点 |
150点 |
150点 |
試験時間 |
80分 |
120分 |
120分 |
※理科は物理、化学、生物から1科目選択
- 全体分析
- センター試験:個別試験の比率が1:1もしくはやや前者に重点を置いた入試形態を取っているため、センター試験では8割程度の得点がないと合格は厳しい。個別試験では難問・奇問はあまり出題されず、苦手科目があると他の受験生と差が開いてしまうので、バランスのとれた学習が求められる。
- 英語
-
時間配分に注意した学習を!
大問4題構成で、長文読解が3題、英作文問題が1題。問題数が多いため、時間配分に注意。700語前後の長文読解問題を1題20分前後で解く必要があり、速読力が要求される。内容正誤問題が中心の設問になっており、細部まで読解をする必要もある。英作文問題はテーマに対して指定語数がかなり絞られているため、書き始める前に内容や構成をよく検討することが求められる。
- 数学
-
論証力と計算力を問う問題が多く出題される!
大問5題で構成されており、確率や微積分を中心に高校数学全般から出題される。問題の難易度は標準~やや難レベルであり、証明問題が多く出題される。典型問題の解法を習得すると同時に、答えまでの過程を論理的にわかりやすく説明できるようになることを意識して、学習を進めることが重要。
- 物理
-
記述問題を重点的に演習しよう!
大問3題で構成されており、そのうち2題は力学と電磁気、残りの1題は波動か熱力学が多い。2018年は原子が出題された。問題の難易度は標準的だが、ほぼすべての問題で導出過程の記述が求められるので、普段から解答を論理的に記述する訓練が必要。また、グラフについての問題が頻出なので、グラフの読み取りにも慣れておくこと。与えられていない物理量を自分で定義し解き進める問題もよく出るので過去問演習は欠かせない。
- 化学
-
標準事項を確実に定着させること!
大問4題で構成されており、理論・無機・有機の各分野から満遍なく出題される。問題の難易度は標準的なので、まずは教科書レベルの知識や考え方を漏れなく身につけることが重要。また、記述問題やグラフの描画問題も出題されやすいので、問題演習によって対策すること。試験時間が1科目あたり60分と限られているので解答スピードを意識した学習も必要である。
- 生物
-
論述問題の学習を行うこと!
大問4問構成。全分野から満遍なく出題され、難易度の高い問題や目新しい問題は出題されておらず、教科書内容を完全に理解していれば比較的容易に解くことができる問題が多い。穴埋め問題を確実に得点できるように基本事項の確認をし、個別試験標準レベルの典型問題集で計算問題や論述問題の演習を積むこと。論述問題は10~100字と字数制限があり、字数に応じて記述する内容を取捨選択する必要がある。
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滋賀医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 滋賀県大津市
- 定 員:
- 100名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接(得点化しない) |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
|
試験時間 |
90分 |
120分 |
150分 |
|
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- センター試験と個別試験の配点が等しい。例年の合格者最低点は、総合点にして7割程度(センター8割強、個別試験で7割程度)が目安。個別試験の問題に関しては、難問が数多く出題されるわけではなく、参考書でよく見かけるような、基礎知識や典型問題が中心。ミスなく素早く処理する能力が重要。
- 英語
-
近年の出題範囲の変更に注意!
長文読解1題と和文英訳1題からなる大問2題の構成。難易度は標準レベル。長文読解は、医学に関するテーマが多く、設問は和訳・内容説明・要約と記述式が中心で、記述量が多いのが特徴。小問が多数出題されるので、素早く的確に解答する力が必要。また、記述主体のため、全体の要旨を把握した上でそれを表現する力が必要。英作文では、下線部の日本語を英訳しやすい平易な日本語に変換する必要がある。2016年度までは自分の経験や意見を150語程度の述べさせる自由英作文が出題されていたため、和文英訳と自由英作文両方の対策を行っておくとよい。
- 数学
-
論証力と計算力を問う問題が多く出題される!
大問が4題でそれぞれに小問3~4が出題される。微積分や確率からの出題が多い。難易度は標準~難関大レベル。特徴は問題文の内容がやや複雑であり読解力を要することと、関数と確率、ベクトルと関数といった関数の融合問題が出題されやすいことである。標準的な問題が多いため、典型問題の解法を一通り押さえておけば、合格に必要な点数を取ることができる。難しい問題を見極めて標準レベルの問題を確実に解答していきたい。
- 物理
-
問題形式が特異なので、過去問対策が欠かせない!
大問3題が出題される。力学、波動、電磁気、熱力学から満遍なく、時には融合問題として出題される。難易度は最難関大レベル。各大問では、空欄補充問題10個程度で、総合力と高い思考力を問う論述問題、グラフ描写問題などが課される。特徴は問題文が長く、見慣れない問題設定で、煩雑な計算や、数学的思考力が要求されることである。解答できる問題から確実に取り組んでいき、部分点を稼ぐ方針が得策。物理の本質を正しく理解し、総合力を養うことが必要。単純な解法暗記やパターン暗記ではなく、物理を定性的・定量的に理解したい。
- 化学
-
標準事項を確実に定着させること!
大問3題が出題。大問1,2は理論・無機の融合問題、大問3は有機の構成。難易度は、難関大レベル。特徴は問題文が長いこと、見慣れない問題設定が多いこと(特に大問3の有機)、グラフ描写、論述問題など出題が多様であることである。計算問題では計算過程も必要とされる場合が多い。得点に結びつけられる問題から確実に処理していき、点数を積み上げていくこと。化学の本質を正しく理解したうえで、分野横断的に学習することが求められる。
- 生物
-
標準レベルだが、問題量がやや多いため時間的余裕はあまりない!
大問4題構成。各大問は5~10問ほどで構成されている。難易度は標準~難関大レベル。各大問では、基本語句を問う問題から、細かい知識を問うもの、さらに記述問題や考察問題など、幅広く出題される。リード文が長く、空欄補充のための空欄が問題文中に多数存在する。語句問題は正確な知識を要求する一方、論述問題では難問奇問は出題されない。しかし考察問題では、問題に応じて結果と考察を記述させるものが多いため、難易度はやや高い。要点をおさえた答案を作ることが必要。近年では免疫や進化に関する問題が多く出題されているため、一通りの問題に触れておきたい。論述問題では、語句やしくみの説明が多いため、わかりやすく自分の言葉で説明できるような演習が必要となる。
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和歌山県立医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 和歌山県和歌山市(紀三井寺キャンパス)
- 定 員:
- 100名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
250点 |
250点 |
200点 |
|
試験時間 |
100分 |
120分 |
100分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 配点はセンター試験600点、個別試験700点。2018年度からは小論文が廃止。合格最低点は、62~67%間で推移していることから、合格には合計で7割得点が目標。実際の入試問題は難問が数多く出題されるわけではなく、参考書でよく見かけるような、基礎知識や典型問題が中心。出題される問題をミスなく解答していく能力が求められる。
- 英語
-
英語の小説に対応できる読解力を身につけること!
大問3題構成中、1題が和文英訳、2題が読解問題。記述式と選択式の併用で難易度は分量が多いため、やや難レベル。長文読解は医療や社会などテーマが幅広く、設問は空所補充、内容説明、内容一致選択、単語の言い換えなどが出題される。小説も出題されるため英文を読む力だけではなく、内容を把握して考える力がないと答えられない問題もある。和文英訳は新聞記事などから出題されるため、単純な英訳ではなく、全体で語られている内容を把握してから英訳する必要がある。読解問題の比重が大きいため、読解力の養成が不可欠。読解の基礎となる文法・語彙力を身につけた上で、段落や全体の主旨を常に意識して論理展開を把握する練習をしよう。英作文は、重要な文法や構文を暗記して表現の幅を広げることが重要。
- 数学
-
全範囲から満遍なく問われる!
大問4題構成。融合問題も用いて幅広い単元から出題される。難易度は標準レベルだが、誘導つきの小問や煩雑な計算問題が多く、題意を正しく汲み取った上での高い処理能力が求められる。基本を固めるとともに、計算力を養うために煩雑な計算練習を繰り返しておくこと。次に典型問題の解法を一通り押さえ、誘導に沿って解答する練習をしたい。大問の中における小問の位置付けや役割を理解し、題意を読み解く練習が必要になる。
- 物理
-
高得点勝負、時間配分にも注意!
大問3題構成。大問1が力学、大問2が電磁気、大問Ⅲが熱力学または波動となっている。難易度は標準レベル。問題設定や扱う題材は、教科書や問題集でよく見かける典型的なものが多い。出題形式はほぼ空所補充となっている。したがって、うまく誘導に乗り、問題の大枠を掴むのが鍵。対策としては教科書を中心に基礎を固め、標準的な問題集で典型問題に多く触れること。問題演習の際は、まず問題の全体像を把握し、その後細部を見ていくように意識したい。
- 化学
-
幅広い出題、論述に注意!
大問3題が出題。構成は大問1,2が無機または理論、大問3が有機となっている。難易度は標準レベル。問題設定や扱う題材は標準的で、教科書や問題集で一度は見たことがあるものが多い。設問は空欄補充、記号選択式、計算問題などを中心に、論述問題も各大問に一つ以上含まれ、簡潔に説明することが要求される。有機化合物の構造決定問題も問題集や他の大学入試と非常に似ている典型的な問題のため、典型解法を身につけたい。教科書を中心に基礎を固め、標準的な問題集で典型問題に触れ、化学の本質を理解するようにつとめることが欠かせない。
- 生物
-
実験と知識問題を織り交ぜて考察・論述で締めくくる大問が多い!
大問4題が出題。難易度は標準レベル。各大問、主に選択問題、語句問題、記述問題が出題されており、一般的な個別試験と比較すると選択問題がやや多い。記述問題は一般的なものが多いため、高得点を狙いたい。医学に関係する神経や内分泌系についての問題が出題される傾向にあり、一通りの問題に目を通しておきたい。教科書だけでなく資料集も利用して、基本知識を確認すること。選択問題は難易度の高いセンター試験対策模試などを活用して演習すること。論述問題は、語句やしくみを自分の言葉で説明できるまで演習を繰り返して理解を深めることが必要。
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奈良県立医科大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 奈良県橿原市
- 定 員:
- 113名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
150点 |
150点 |
150点 |
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試験時間※ |
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※理科は物理・化学・生物から1科目選択
※180分で数学・英語・理科1科目を解答する
- 全体分析
- センター試験と個別試験の配点比率が同じで、かつ個別試験の理科は1科目という特徴がある。直前期には過去問にも取り組み、独特の形式に慣れておくこと。学科試験の他に面接も課される。得点が与えられることはないが、面接の結果次第で学科の得点に関わらず不合格になる。そのため、志望理由を事前にしっかりと考えておく必要がある。
- 英語
-
論説文対策を深めよう!
長文読解問題1題と英作文2題が出題。長文は本文がかなり長く設問の難易度も高いのが特徴。そのため、高得点を実現するためには、高度な語彙力と速読力が求められる。また、多くの問題は解答に和訳の手順を要するものであるため、高度な英文解釈の技術も必要。一方、英作文の問題においては、比較的多い語数の英作文が要求される。手早く論理構成のひな型をまとめて減点されない英作文を心掛けること。
- 数学
-
データを含む幅広い分野から出題!
大問6題構成。難易度は標準レベルだが、問題ごと・年度ごとに大きくばらつきがあるので注意が必要。年度によっては証明問題や図示を要求される問題が多く出されることもある。まずは入試基礎~標準レベルの典型題の解法を幅広く習得するのに注力したい。参考書に取り組む際にはなぜ、その解法を使うのかを意識するように心がけ、一つひとつの手順に思慮を巡らせながら思考力も養っていきたい。
- 物理
-
力学偏重の出題で高得点勝負!
大問5題構成。力学2題、波動、熱、電磁気の各分野から出題される形式が続いているため、苦手範囲を作らない学習が重要。また、解答は途中式を評価されないため、速く正確に解答する能力が求められる。難しい問題や長文の問題文を理解する問題は出題されないので、誘導に沿って基本問題・典型問題を速く解答することに集中することが重要。
- 化学
-
国公立大学には珍しい小問の連続の構成!
20問前後の小問で構成される。理論分野からの出題が多い。基本~標準レベルの小問が中心だが、難易度の高い問題が出題されることもある。易しめの問題は大体の受験生が正解すると考えられるので、十分な点数を得るには難しめの問題まで解答したい。一問あたりに割ける時間が限られているため、スピードを意識した問題演習を行いたい。
- 生物
-
標準の内容を完璧にしよう!
小問の数は年度によって変動しており安定しない。生体物質と細胞と遺伝情報とその発現は、毎年出題される。難易度が高い問題も扱われるが、どの問題も高校生物の内容に帰着させる工夫がなされており、題意を見抜き、高校生物の理解を基に考えるようにすること。2018年は取り立てて論述問題の出題は見られなかったものの以前は200字から300字までの論述問題が出題されたこともあるため、様々な問題に対応できるようにしておきたい。
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広島大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 広島県広島市南区(霞キャンパス)
- 定 員:
- 120名
A配点
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
300点 |
1200点 |
300点 |
|
試験時間 |
150分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
B配点
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
600点 |
600点 |
600点 |
|
試験時間 |
150分 |
120分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 医学部医学科の受験では面接試験も課される。筆記試験ではA配点は理科が重視され、B配点では配点は均等になる。理科が重要なので、対策は怠らないようにすること。TEAP利用大学。
- 英語
-
250字要約・200語自由英作文など様々な能力が問われる。時間配分に注意!
個別試験は大問5題構成である。250字前後で英文の内容をまとめる要約問題が1題、読解問題が3題、全体で200語前後の自由英作文問題が1題出題される。要約問題は文の論旨を適切に見抜き、過不足なく日本語でまとめる力が問われる。英作文と合わせて点差が開きやすい設問なので、十分な対策を行ったうえで試験に臨みたい。英訳・和訳とも表現力が要求される。
- 数学
-
誘導問題をうまく利用しよう!
個別試験では、例年大問5題が出題される。数学Ⅲの比重が高く、半分近くの問題は数学Ⅲから出題される。数学Ⅲ以外では、ベクトル・数列・確率・整数問題なども多く出題され、複数分野の融合問題の出題も多い。難易度は標準レベルだが、工夫が必要な問題があり、思考力が試される。小問による丁寧な誘導があるので、それを上手く利用するのがポイントである。
- 物理
-
基本に忠実に!
個別試験では、例年大問3題が出題される。力学1題、電磁気1題と、その他の分野から1題の出題になる。出題形式は記述形式と空欄補充形式が混在し、記述形式では導出過程を書かせる問題が多い。難易度は基本~標準の問題がほとんどで、標準的な問題が確実に解けることが求められる。受験生が苦手とする分野から出題されることもあるので、苦手単元をつくらないこと。
- 化学
-
実験手順をしっかり確認!
個別試験では、例年大問3~4題が出題される。出題分野は満遍なく全範囲にわたっている。難易度は標準的だが、やや難しい問題が含まれることもある。実験に絡めた問題も出題されるため、操作の手順などを押さえておこう。解答時間が60分と短いため、効率よく解答することが必要となる。
- 生物
-
形式に慣れておこう!
難易度・試験時間に対する分量は標準的だが、年度によっては大問ごとの難易度に幅があるので注意しよう。知識問題や論述問題が中心だが、グラフ・図表の作成や正誤判断を問われるなど多様な形式で実力を測る典型的な国公立大入試であり、過去問などを活用した対策が重要である。
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岡山大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 岡山県岡山市北区(鹿田キャンパス)
- 定 員:
- 115名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
400点 |
400点 |
400点 |
|
試験時間 |
120分 |
120分 |
120分 |
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※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- 岡山大学医学部医学科は、どの科目も標準~やや難レベルの問題が出題される。センター試験にはない面接、英訳や英作文の対策を怠らないようにしよう。
- 英語
-
文章を素早く読み、大意を把握する力を身に着けよう!
個別試験は大問4題構成で、900語前後の文章についての長文読解問題が2題、日本語英訳問題が1題、100語前後の自由英作文が1題。長文読解問題では日本語で文章内容を説明する設問が中心に出題される。設問の意図を把握し、本文の内容を理解して的確にまとめることを意識して演習を重ねよう。
- 数学
-
応用力を身に付けよう!
個別試験では、例年大問4題が出題されている。数学Ⅲの内容を中心とした問題が多く、難易度は標準~やや難レベルである。一部に発想の工夫が必要な問題も出題されるため、しっかりとした応用力が必要である。また、数学Ⅲ以外の分野についても満遍なく対策することが求められる。典型的な問題で失点しないよう、十分な演習を重ねたい。
- 物理
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幅広い出題形式に対応できる力が必要!
個別試験では、例年大問4題が出題される。力学、電磁気学、熱力学、波動から1題ずつとバランスよく出題される。苦手分野をつくらないよう、標準レベルの問題集を繰り返し演習する必要がある。出題形式は、空欄補充、描画、理由記述、導出過程の記述など幅広い形式で出題される。教科書などのグラフの意味を確認したり、現象を図や言葉で説明する練習をしておくとよい。
- 化学
-
問題の意図を把握すること!
個別試験では、例年大問5題が出題。理論、有機、無機からバランスよく出題。難易度は基本~標準レベル。この大学の特徴として、時事問題や日常生活に絡めたテーマで出題されることが挙げられる。ただ、問われている内容自体は高校化学の内容に沿ったものである。問題文をよく読み、上手く誘導に乗ることができるかどうかが問われる。
- 生物
-
正確な知識と問題に対応する力が必要!
大問4題構成。難易度は標準レベル。幅広い分野から出題されるため、全分野を満遍なく対策する必要がある。本文や図の空欄補充のほか、正誤判断、論述、計算、図・グラフ作成などが出題される。論述問題は、50~100字程度の字数指定のあるものと簡潔に述べよ/説明せよといった字数指定のないものが混在する。
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山口大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 山口県宇部市(小串キャンパス)
- 定 員:
- 107名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
|
試験時間 |
150分 |
150分 |
120分 |
|
※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- 山口大学医学部は、個別試験の割合が4割程度と、センター試験の比重が大きくなっているため、全科目の学習を怠らないようにしたい。面接が総合評価に組み込まれるため、注意が必要。面接は総合審査の資料として活用。
- 英語
-
過去問演習で傾向を押さえよう!
大問3題構成で、条件英作文と和文英訳、長文読解問題が出題される。条件英作文では前後の文脈を読み取る力も必要。和文英訳問題の課題文は簡単な英語で書ける内容が設定されており、ミスのない英文を書き上げることが大切。長文読解問題の英問英答の設問に注意して、過去問演習で形式に慣れておきたい。記述式の設問には読み取った内容を過不足なく説明する練習をしておこう。
- 数学
-
網羅的な学習で種々の解法を押さえよう!
大問4題が出題され、数学Ⅲの範囲からの出題が半分程を占める。中でも、微積分のやや複雑な計算処理が必要な問題が出題されやすい。日頃から計算練習をすることにより、処理に慣れておく必要がある。数学Ⅲ以外では、整数や図形、ベクトルなどが出題されており、数学の全範囲について典型問題の解法は一通り押さえたい。
- 物理
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幅広く、暗記に終始しない学習を!
力学・電磁気・熱力学・波動から各1題ずつ出題されているが、2018年は原子を含む全範囲から出題。出題形式は、計算問題、記述式、空欄補充など、様々な形式が混在。グラフを選ばせる問題が出題された例もあるので、単に公式を暗記するだけでなく、物理の本質を理解することが必要。難易度は標準レベル。標準的な問題集を用いて演習を積み重ねて対策を進めよう。
- 化学
-
解答過程も重要!
大問5題が出題される。理論・有機・無機の全範囲から満遍なく出題されている。出題形式は、物質の名称や化学式を答えるものから、計算問題、理由を記述する問題など、幅広い形式で出題される。計算問題では結果だけでなく過程も記述する必要があるので、わかりやすく過程を記述すること。
- 生物
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記述問題も解けるように!
大問5題構成。難易度は標準レベル。各大問ごとに単純暗記問題が出題されるため、確実に得点したい。100字以内と指定される記述問題も多く出題されるが、典型的な問題であったり、簡単な考察問題であるため難しくはない。遺伝や細胞に関する分野は頻出である為、重点的に学習を行う必要があるが、その他の分野も満遍なく出題されているため、苦手分野を作らないようにしておくこと。
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鳥取大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 鳥取県米子市(米子キャンパス)
- 定 員:
- 105名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
90分 |
120分 |
180分 |
|
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- 数学は医学部独自の出題も含まれており、難易度が高めに設定されている。英語は学部共通問題。どの科目も標準的な問題の出題であるため満遍なく対策したい。2018年入試から理科が復活。
- 英語
-
長文読解は細部まで読み取れるように演習しよう!
大問4題構成。長文読解問題が2題、和文英訳問題が1題、自由英作文問題が1題出題される。長文読解で出題される文章の語彙レベルは標準的だが、内容正誤問題が出題されるため細部まで読み取りが必要である。和文英訳問題は新書から抜粋した文章が出題されるなど、日本語特有の表現をいかに英語らしく解釈しなおして英訳するかという点に気をつけたい。自由英作文は内容を適切に正確な英語で書くことが採点上のポイントとなる。
- 数学
-
数学Ⅲを重点的に学習しよう!
大問4題構成。数学Ⅲの内容を含む問題が半数近くを占めるので、徹底した対策が必要。数学Ⅲ以外にも、場合の数やベクトル、三角関数などの問題もよく出題されるため、標準レベルの問題集を用いて典型問題の解法を身につけたい。出題分野は他の理系学部・学科と共通であるものの、誘導が少なかったり、発展問題が追加されていたりと難易度が高めに設定されている。計算の処理がやや複雑な問題も毎年出題されているため、日頃から計算処理に慣れておきたい。
- 物理
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典型問題の解き方を復習しよう!
大問4題が出題される。力学、電磁気、熱力学、波動の全範囲から満遍なく出題されている。出題形式は計算問題がほとんどである。難易度は標準的で、難問はそれほど出題されない。まずは、教科書レベルの問題集を用いて典型問題の解き方を確認し、必要な公式を使えるように練習したい。それが一通り終わったら、少しレベルの高い問題集を用いて応用力を養いたい。
- 化学
-
知識問題を確実に点数に結び付けよう!
個別試験では、大問5題が出題される。理論、有機、無機の全範囲から幅広く出題されるので、苦手を作らないように学習を積み上げていく必要がある。出題形式は、計算問題、知識問題、説明問題など多岐にわたるが、知識問題は出題数が多く得点に結びつきやすいので、確実におさえたい。計算問題では計算過程を求められるので、計算過程をわかりやすく伝える練習もしておきたい。
- 生物
-
知識問題はすべての単元を満遍なく!
大問4題構成。難易度は基本から標準レベル。各大問ごとに知識問題が出題されるため、確実に得点したい。計算問題や描図問題、80字以内と指定される記述問題も数問出題されるが、典型的な問題や簡単な考察問題であるため、基本解法を身につけたい。2018年は遺伝・細胞・植物・進化など満遍なく出題されているため、苦手分野を作らないようにしておくこと。
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島根大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 島根県出雲市(出雲キャンパス)
- 定 員:
- 102名
受験科目 |
数学 |
英語 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
60点 |
試験時間 |
120分 |
120分 |
10分程度 |
- 全体分析
- 倍率8倍を超えた段階で、センター試験による第一段階選抜があるので注意。英・数とも難易度は標準的であるため、ハイレベルな争いとなることが想定される。ミスなく解けるよう、演習を重ねること。面接試験も点数化されるため、対策を怠らないようにしたい。2段階選抜は約8倍で実施。個別試験で理科は課されない。
- 英語
-
読み書き双方の学習を!
個別試験は大問5題構成で、長文読解問題が3題、自由英作文問題が1題、和文英訳問題が1題出題される。長文読解問題は内容説明問題のほか、英文和訳問題などを中心とした問題構成。自由英作文問題の指定語数は60語程度で、和文英訳問題は1~2行程度の文章が2つ課される。大問3の医系長文と大問5の和文英訳は医学部独自問題となっており、難易度が高めに設定されているので注意。
- 数学
-
全分野、満遍なく学習すること!
個別試験は大問4題構成で、高校数学の全範囲から満遍なく出題されるため、苦手分野を作らないように対策する必要がある。特に、確率、数列&極限、微積分の問題は頻出なので、必ず解けるようにすること。難易度は標準的なので、まずは標準レベルの問題集を用いて一通り演習し、典型問題の解法を押さえること。その後、応用問題に取り組み、初見の問題にも対応できるように思考力を養いたい。
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徳島大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 徳島県徳島市(蔵本キャンパス)
- 定 員:
- 114名
受験科目 |
数学 |
外国語 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
|
試験時間 |
120分 |
70分 |
|
- 全体分析
- 徳島大学医学部医学科の入試科目は数学と英語の2科目である、英語は和訳や英訳問題など対策を必要とする問題の出題が多い。また、面接が実施されるため、学力試験の対策と同時にこちらの対策も進めたい。面接の形式は集団面接で総合判定の資料となる。
- 英語
-
コミュニケーション能力を重視した出題!
個別試験の試験時間は70分で、大問3題構成である。長文読解問題が2題、自由英作文が1題出題される。長文問題は本文内容の理解と理解した内容を説明する力をみる形式となっている。自由英作文は80語程度で賛否を明らかにしたうえで自分の意見を述べる問題となっている。英語の表現力の差が結果に表れやすいので、表現に重きをおいた対策が必要。
- 数学
-
標準的な問題を繰り返し演習しよう!
個別試験では、例年大問4題が出題される。難易度は標準的で、難問はそれほど出題されない。分野別に見ると、場合の数と確率、数列の分野は毎年出題されるため、特に重点的に対策する必要がある。また、数学Ⅲの微分法・積分法や極限も頻出であるため、苦手にならないように対策を進めたい。数学Ⅲについては、計算処理がやや複雑な問題も出題される。
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香川大学医学部医学科
- 基本情報
-
- 所在地:
- 香川県木田郡(三木町医学部キャンパス)
- 定 員:
- 109名
受験科目 |
数学 |
英語 |
理科 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
試験時間 |
90分 |
90分 |
180分 |
※理科は物理、化学、生物から2科目選択
- 全体分析
- 他の大学と比べてセンター試験の割合が大きい。また、その中でも英・数の配点が大きいため英語や数学の科目がより重要になる。全体的に記述問題が多く出題されるため、しっかりと過去問などで傾向を掴んでおくことが大事。個別試験とは別に面接がある。正答率が高い問題を確実に得点することが合格へのカギ。2段階選抜は約5倍で実施。
- 英語
-
記述力をつけておくことが大事!
個別試験の試験時間は90分で大問3題構成。英問英答の読解問題が1題、日本語の設問による読解問題が1題、自由英作文問題が1題出題。長文読解問題では、一つの文章について多くの設問が課されるので細部までの深い内容理解が求められる。自由英作文問題は比較的書きやすいテーマが出題される。12行程度とあるが、100~150語程度でまとめることが想定される。
- 数学
-
微積分を中心に幅広く出題される!
個別試験では、例年大問4題が出題される。数学Ⅲの微分法・積分法を使う問題は毎年必ず出題される。難易度としては標準~やや難で、複数分野の融合問題が出題されることも多い。また、証明問題が毎年出題されている。幅広い単元から出題があるので、すべての分野の内容を一通り理解する必要がある。また、計算の処理がやや複雑な問題も出題されるので、計算練習を積み重ねよう。
- 物理
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しっかりと準備をして高得点を狙おう!
ここ数年は、力学・電磁気・波動・熱力学・原子の5題から4つ選択して解答する形式。問題は計算問題がほとんどだが、過去には図示や用語を答える問題が出題された例もある。難易度は標準的だが、問題数が多いので、一つひとつの問題に素早く答える必要がある。また、導出過程を求められることもあるので、計算過程を簡潔に示せるようにしておくことが必要。
- 化学
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基礎を確認してしっかりと説明できるように!
個別試験では、例年大問5題が出題される。理論・有機・無機の各分野から出題があるので、満遍なく対策する必要がある。出題形式は、用語や化学式を答える問題、計算問題、80字から100字で文章を記述する問題など多様である。難易度は標準的で、参考書などの内容がきちんと理解できているかが問われる。理解したものを表現できるように演習を行いたい。
- 生物
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論述問題の対策を徹底的に!
大問5問構成で、大問4か大問5を選択する。全て記述式。難易度は標準以上の問題が多く、標準レベル以上の問題集で対策をおこなうことが望ましい。出題範囲は生物の様々な範囲からあり、どの大問にも1問以上論述問題がある。論述問題に解答できるかが合格に大きく影響するので、考えていることを文に起こす練習を意識的におこなうことが大事。文字数は20字から150字程度と様々な文量が求められる。
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愛媛大学医学部医学科
- 基本情報
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- 所在地:
- 愛媛県東温市(重信キャンパス)
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
数学 |
理科 |
英語 |
面接 |
配点 |
200点 |
200点 |
200点 |
100点 |
試験時間 |
120分 |
100分 |
120分 |
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※理科は物理・化学必須
- 全体分析
- センター試験:個別試験の配点比率は550:700で個別試験の割合が高い。医学部の入試ということで、医療に関するテーマの問題が取り上げられることも多い。日頃から医療系の話題に触れ、親しんでおこう。どの教科も問題のレベルは比較的標準だが、単なる暗記ではなく理解に基づく学習が不可欠と言える。
- 英語
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記述式の解答に慣れておこう!
大問2問構成。大問1、大問2共に長文読解。傍線部の和訳や説明問題に加えて内容理解問題、空欄補充問題が出題される。記号の選択問題も含まれるが、ほとんどの設問で記述式の解答が求められる。特に説明問題では100字~120字程度の記述が必要とされるため、設問の要求に即した解答を記述できる文章力が不可欠。医系英語の出題も見られるので、対策を要する。
- 数学
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典型問題の解法はしっかりと押さえておこう!
例年、大問5問構成。難易度は標準的だが、医学部だけで出題される問題が1~2問あり、その問題はやや難易度が高い。丁寧な誘導があるので、誘導の意図を考えながら解くことが重要。分野別に見ると、微分法・積分法や、数列、確率の分野は頻出。また、確率と数列など、融合問題も出題される。典型問題が中心なので、問題集などで演習を繰り返して典型問題の解法を身につけよう。
- 物理
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単なる暗記ではなく、本質の理解を意識して学習しておこう!
例年大問2問で構成され、2018年は力学と電磁気から出題。難易度は標準的で、ほとんどが典型的な問題だが、一部で目新しい問題も出題される。設問数はやや多めで、それぞれの設問に素早く答えていくことが必要。物理的な思考力や計算力を問う問題が多いので、答えを求めるだけでなくその答えが何を意味するのか、本質を理解する学習を進めよう。
- 化学
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単なる暗記ではなく、本質の理解を意識して学習しておこう!
例年大問5問構成。出題範囲は全範囲だが、理論分野と有機分野が重視される傾向。難易度は標準的だが、一部で思考力を要する問題や見慣れないタイプの問題も出題される。また論述問題も出題されるので、教科書で扱われる現象や反応を覚えるだけではなく、なぜそうなるのかを意識した学習が効果的。難問に惑わされず、基礎~標準レベルの問題を確実に解答することが重要。
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高知大学医学部医学科
- 基本情報
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- 所在地:
- 高知県南国市(岡豊キャンパス)
- 定 員:
- 110名
受験科目 |
数学 |
理科 |
外国語 |
面接 |
配点 |
300点 |
300点 |
300点 |
100点 |
試験時間 |
120分 |
120分 |
120分 |
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※理科は物理・化学・生物から2科目選択
- 全体分析
- センター試験と個別試験の配点比率は900:1000でやや個別試験の割合が高い。高知大学医学部医学科の入試問題は、どの科目も試験時間に対し問題数が多いため、効率よく解き進めていくことが求められる。また、生物は高難易度の問題が、出題されることもあるため注意したい。調査書を総合判定に加味する。
- 英語
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長文読解の演習をしよう!
大問4問構成である。大問1~大問2は長文読解を進めながら空欄補充や正誤問題に取り組む形式で、大問3は短めの日本語の文章に関する質問に英語で解答する問題、大問4も長文読解で和訳問題、空所補充、内容一致選択が出題される。試験時間に比して問題数が多いため、基本的な文法・語彙に加え、速読と精読の力が求められる。
- 数学
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証明問題の演習をしよう!
個別試験では、例年大問4問が出題される。分野別に見ると、確率、数列、微積分などが頻出で数学Ⅲの割合が高い。解答形式はすべて記述式で、証明問題が多く出題されるのが特徴である。普段から、論理的な答案の書き方を意識して学習を行う必要がある。また、複数の分野にまたがった融合問題も出題される。
- 物理
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典型問題の演習をしよう!
個別試験では、例年大問3問が出題される。力学、電磁気は毎年必ず1問ずつ、残りの1問は熱力学と波動のどちらかが出題されている。解答形式は計算問題がほとんどだが、説明や図示などをさせる問題が出題されることもある。難易度は標準レベルで、典型問題が多く出題される。どの分野からも出題される可能性があるため、苦手を作らないように学習を進める必要がある。
- 化学
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標準レベルの問題の演習をしよう!
個別試験では、例年大問6問程度出題される。理論、有機、無機のあらゆる範囲から満遍なく出題されている。解答形式は、計算問題、化学式や語句を答える問題、理由などを説明する問題などさまざま。難易度は標準レベルで、典型問題が多く出題される。ただ、設問数が多いため、テンポよく答えられるようにする必要がある。典型問題は一通り解けるようにしておきたい。
- 生物
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発展レベルの問題集にも取り組もう
個別試験は大問4問構成で、理科2科目併せて試験時間が120分である。1科目あたり60分で解く必要があるため、解答に時間をかけず解き進めていく力が要求される。難易度はセンター試験レベルのものがほとんどだが、高難易度の問題も出題される。医学部受験ゆえ高得点を狙う必要があるため、発展レベルの問題集にも取り組むみたい。
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九州大学医学部医学科
- 基本情報
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- 所在地:
- 福岡県福岡市
- 定 員:
- 111名
受験科目 |
英語 |
数学 |
理科 |
面接 |
配点 |
200点 |
250点 |
250点 |
100点 |
試験時間 |
120分 |
120分 |
150分 |
20分 |
※理科は物理・化学必須
- 全体分析
- 基本から標準レベルまでの良問が多く出題され、実力が如実に反映される。センター試験が生物必須ではなくなった。難問よりも典型的な問題の解法暗記に努めて確実に点数につなげる学習が求められる。基礎を固めたのち、問題演習を重ねることで解答時間内に答えられる処理速度を身につけること。
- 英語
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速読速解力・精読力・記述力の三本柱!
個別試験の試験時間は120分で、記述式と選択形式の両方が採用されている。英文和訳や内容説明問題が含まれた長文読解や和文英訳、100語程度の自由英作文を含む総合的な問題である。試験時間を考えて早期に単語と文法の知識を定着させ、精読および速読対策を行いたい。自分の意見を論理的に述べる文章力も必要。
- 数学
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誘導の意味を理解して活用する発想力、状況把握力が必要!
大問5題で、標準~やや難レベルの問題が中心である。頻出分野である整数・確率・微積分・複素数平面は他の分野よりも多く類題を解く等、力を入れて学習すること。
- 物理
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解答用紙には答だけを書かせる形式で途中過程は求められない!
個別試験は、力学1題、電磁気1題、その他の分野1題の全3題で構成され、難易度は標準レベル。時間に対して問題量が多いため、計算力や効率よく問題を処理する力が求められる。問題文が長いため、問題設定を素早く把握するためには相応の読解力が必要である。過去問演習を通じて、短時間で正確に設定を把握する練習を積むことが必要。
- 化学
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理論化学重視、高分子化合物の重要度も高い!
個別試験は、理論無機複合3題、有機2題の全5題で構成され、難易度は標準~やや難レベル。理論化学を満遍なく学習することと、高分子化合物の範囲をどれだけ理解しているかが得点を左右する。
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佐賀大学医学部医学科
- 基本情報
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- 所在地:
- 佐賀県佐賀市(鍋島キャンパス)
- 定 員:
- 106名
受験科目 |
英語 |
数学 |
物理・化学 |
面接 |
調査書 |
配点 |
80点 |
80点 |
各40点 |
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試験時間 |
100分 |
120分 |
合計90分 |
60点 |
100点 |
- 全体分析
- センター試験の配点が6割余りを占め、さらに面接、調査書の結果が得点化される。個別対策も必要だが、まずはセンター試験で8割以上の点数が求められる。TEAPを利用して点数をあらかじめ確保する戦略も有効である。
- 英語
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基礎的な事項をしっかり固めよう!
大問4題構成。英文和訳問題が2題、長文読解問題が1題、和文英訳問題が1題。英文和訳問題は1~2行程度の英文が4つ課される。それぞれの英文で難易度の高い語句が含まれていないが、文構造をきちんと見抜いた上で和訳の作成に入りたい。長文読解問題は、設問の内容こそ違うものの、結果として文章の要旨を説明することになるパターンの問題が多く出題される。
- 数学
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基本事項を使いこなせるようにしておこう!
大問4題で構成され、標準レベルの問題が中心。頻出分野である積分は他の分野よりも多く類題を解く等、特に力を入れて学習する必要がある。佐賀大学では奇問の類はあまり出題されず、典型問題の出題が多いため、基本事項を一通り確認した後は標準レベルの問題集で解答へのアプローチを身につけたい。
- 物理
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苦手分野を作らないようにしておこう!
個別試験は例年、力学・熱力学・電磁気・波動のいずれかの分野から2題出題される。目新しい問題はほとんど出題されることがなく、典型問題の出題が主なため、事前にしっかり準備すれば十分対応可能。特に頻出の単元は存在せず、満遍なく出題される。苦手を作らないよう学習を進めていく必要がある。
- 化学
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全範囲満遍なく勉強しておこう!
理論無機複合1題、有機1題の全2題で構成され、標準レベルの問題が中心。有機の構造決定問題が頻繁に出題されている他は、頻出の分野はなく、大問数も少ないため、苦手分野があると差がつけられてしまう。どの分野が出題されても問題ないよう、バランスよく学習を進めることが重要である。
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