佐賀県の中学受験情報

適性検査の対策をする上で、一番のポイントとなるのは、「自分なりの提案や意見をいかに表現できるか」という言わば「自己表現力」です。そして自己を表現する上で必要な力は、
①条件整理
②視点
③資料の読み取り
④作文
になります。

まず、①の条件整理では、書かれていること、聞かれていること、それに答える上での条件を正しく把握しなくてはいけません。普段から線を引きながら文章を読む「線引き」をしていくと良いでしょう。

次の②視点では、特に適性検査Ⅱで重要となります。物事を一つの角度からではなく、様々な角度から見ていき、柔軟な思考力を育てることで、表現力にも幅が出てきます。

③の資料の読み取りについては、適性検査では多くの資料を使った問題が出題されるため、あらかじめ資料を読み取れる力を身につけておかなければいけません。なるべく多くの問題に触れる習慣をつけておきましょう。

最後の④作文では、習った漢字はもちろんのこと、言葉遣いや原稿用紙の使い方なども身につけておく必要があります。これは添削してもらう必要があるため、解答に頼りすぎず「人に見てもらう」ことが一番効率的だと思われます。

早稲田佐賀中は、「総合Ⅰ・総合Ⅱ・英語」の科目で受ける新思考入学試験と4教科もしくは2教科で受ける一般入学試験があります。どの試験でも、国語や算数などの基本を押さえておくことが重要です。

【算数】
「場合と数」や「速さと比」、「食塩水の濃度」が頻出。大問の誘導が比較的丁寧ですので解きやすいでしょう。
図形問題では三角形の相似を利用した問題や、扇形を使う問題等が多く、立体図形では複雑な立体図形もでてきますので多くの問題に触れ、立体図形の問題に慣れることがポイントです。

【国語】
説明文・論説文が1題、物語文・小説が1題ずつ出題されます。選択問題は選択肢も多く、迷いやすい問題が多く出題されます。その分、記述は比較的簡単なため、選択問題を確実に正解する読解力が重要となります。語彙、漢字は読解問題中に出題されます。

【算数】
大問１の小問集合は全体の3割を占めます。比較的解きやすい問題がでますので、落とさないことがポイントです。大問２以降は難易度が高い図形、規則性、特殊算が出題されるため、広く応用力つける対策と、苦手をつくらないようにしておきましょう。

【国語】
大問3題構成で、長文3題になります。長文は、随筆文、物語文・小説、論説文が1題ずつになります。長文が3題と文章が多いため、時間内で終わらせるには、文章を読むスピードを上げ、正確に読み取れるようになる読解力が求められます。文章自体は比較的読みやすいので、精読を心がけましょう。