大学受験情報

共通テストの難化や推薦入試割合の増加により、大学受験の環境は大きく変化しております。最新の受験情報を知り、志望校合格に向けて効率よく学習を進めていきましょう。

大学受験概況

共通テストの難化や私大の早期選抜の増加により、受験生の現役志向に拍車がかかり、より早期からの対策が重要になってきています。特に2025年度入試からは、大学入学共通テストの科目に「情報Ⅰ」が追加され、国語や数学などでも大きな変更が行われます。国立大を目指す上で必要な6教科8科目を受験した場合、合計の試験時間は約10時間にもなり、共テ自体の難化傾向と相まってますます厳しい入試になることが予想されます。一方で、総合型選抜や学校推薦型選抜の枠も広がっており、正しい入試情報を持って早めに行動を開始することで、受験を有利に進められるようになっています。

国公立大学入試の概要
国公立大学の入試形式は一般入試主体(入学者の約7~8割)といえます。個別試験の対策に加えて共通テストの対策も必須であり、早期に受験勉強を開始する必要があります。また、総合型選抜や学校推薦型選抜においても共通テスト必須の大学が多いため対策が必要です。
2024年度の大学入試は「情報Ⅰ」導入前最後の入試ということもあり、当初は安全志向の出願が予想されていました。しかし蓋を開けてみると、上位層を中心に最後まで初心を貫く強気の出願が目立ち、結果的には多くの難関大で昨年の倍率を上回る結果となりました。旧帝大を中心とする難関校の根強い人気が伺えます。
今年の入試は、新課程の共通テストに対応する準備を行うことが重要になるでしょう。また、工学部・理学部の推薦入試を中心に「女子枠」が広がっており、理系学部を目指す女子生徒は、この追い風をうまく活用できるかどうかもポイントです。
私立大学入試の概要
私立大学入試は、コロナ以前まで私大定員厳格化による影響で多くの大学で実質倍率が高まり、厳しい入試となっていました。しかし、共通テスト導入やコロナなどの影響があった2020年以降、首都圏の大規模私大を中心に入試倍率は大きく緩和しています。一方で、各大学の入試制度の独自化傾向が強まり、特に早稲田大や青山学院大などの人気校で共通テスト必須の動きが広がるなど大きな変化が起こりました。確かに入試倍率は下がったものの、各大学に合わせた入試対策の重要性が高まり、志望校を早期に定めて戦略的に対策を行う必要性が出てきました。
また、全体の6割近くが総合型選抜や学校推薦型選抜などで年内に合格を決める状況の中で、近年は上位校を中心に総合型選抜の激化も見られるようになっています。高1、高2の内から校内・校外を問わず積極的に活動を行ったり、学部や学科に興味を持って入念な小論文・面接対策を行ったりするなど、推薦入試でも志望校に合わせて戦略的に行動をとることが大切です。

ここがポイント

2020年教育改革を契機に大学入試が大きく変化

大学ごとに独自の入試をおこなう傾向が強まり、個別対策が必要に

共通テストがさらに難易度アップ。「情報Ⅰ」追加や範囲増加への対応がカギに

難関校を中心に総合型選抜で求められるレベルが上がり、早期対策が重要に

【2025年度入試で変更がある国立大学(トライ調べ)】

■総合型選抜もしくは学校推薦型選抜における女子枠の追加
神戸大学、千葉大学、室蘭工業大学、福島大学、茨城大学、福井大学、和歌山大学、佐賀大学、長崎大学、宮崎大学
■大学の統合
東京工業大学と東京医科歯科大学が、東京科学大学に統合。入試方式は当面変更なし。
■学部の改組・新設
神戸大学システム情報学部、岩手大学獣医学部、秋田大学総合環境理工学部、同大学情報データ科学部、山形大学社会共創デジタル学部、筑波技術大学共生社会創成学部

大学受験を行うにあたって、試験の特徴だけでなく、日程や当日のスケジュールなども事前に把握して準備することが重要です。
大学入学共通テストは1/18、1/19の2日間にわたって実施となります。1日目と2日目で受験できる科目が異なるため、志望する大学が指定するものを各々選択して受験することとなります。試験時間だけでも合わせて10時間近くの長丁場となりますので、事前にスケジュールを把握して臨みましょう。
国公立大学の前期個別試験は2/25から実施です。私立大学は大学によってかなり異なりますので、併願校含めて事前に入試日程のスケジュールを確認しておきましょう。
また、総合型選抜は9月から、学校推薦型選抜は10月か11月から受験申し込みが始まるところが多いようです。申し込み時に志望理由書や学校からの推薦などが必要になるため、その前から準備しておかなくてはなりません。また、学校の評定などは日頃からの対策が不可欠ですので、後悔しないよう早めに対策をはじめましょう。

ここがポイント

入試日から逆算して対策すべし!

共通テスト日程

試験日程:2025年1月18日(土)~19日(日)

試験科目:
1日目…地理歴史・公民、国語、外国語
2日目…理科、数学①、数学②、情報

トライ式 大学受験FAQ

これから大学受験を検討したい方も、すでに受験勉強を始めている方も、
受験の基本をしっかりおさえて、満足のいく受験生活を送れるようにしましょう。

国公立大受験と私立大受験、何が違うの?

回答を見る

国公立大と私立大では、受験方式が異なるため注意が必要です。
国公立大は通常、「前期日程(2月下旬)」と「後期日程(3月上~中旬)」の2回、試験のチャンスがあります。このうち後期日程は前期日程に比べ定員数がかなり少なく設定されており、前期日程のすべり止めとして受験されるため、入試難易度が高く、前期日程で合格できるよう準備を進めていく必要があります。また、基本的に共通テストの出題範囲は国語・地理・歴史・公民・数学・理科・外国語の5教科7科目で構成されているため幅広く学習する必要があります。
一方、私立大は学校ごとに様々な入試形式があるのが特徴です。学力試験(通常1月下旬から2月にかけて実施)のみ課す入試形式もあれば、共通テスト利用入試、共通テスト併用入試(共通テスト+個別試験)、学校推薦型入試など多くの入試形式があります。また、入試で必要な科目も国公立大に比べて少なく済むケースがほとんどで、文系であれば英語+国語+社会、理系であれば英語+数学+理科の3科目以内を課す大学が多いです。
一見すると、私立大受験のほうが楽に見えますが、デメリットもあります。まず、私立大は国公立大に比べ学費が高くなる傾向があります。特に理系の学部でその傾向が顕著なので注意しましょう。また、入試で必要な科目数が少ないということは、その科目が得意な「スペシャリスト」の学生が集まりやすく、大学によっては国公立大以上に競争が厳しいことがあります。大学ごとの出題傾向に色が出やすいのも特徴です。

総合型選抜ってどんな入試?

回答を見る

総合型選抜とは、学力試験ではなく、受験生の能力や学習に対する意欲などを総合的に評価し、大学が「求める学生像」に合致する人物を選抜する入試方式です。
選考方法はエントリーシートや、面接、小論文などとなっています。

志望校選びのコツは?

回答を見る

数ある学校の中から、自分が学びたい内容と合致する大学を探すことは大変です。志望校を選ぶ上でおさえておくべき5つの観点を紹介します。

  • 1 カリキュラム

    自分自身が学びたい分野や研究を行える環境が整っているか

  • 2 大学の雰囲気

    自由を重んじる学校か、規律を大事にする学校か。文化祭や説明会に行くのもおすすめ

  • 3 就職実績

    志望している大学を卒業した先輩が、どのような分野に就職し活躍しているか

  • 4 学費

    4年間通うためにその他含めてかかる費用

  • 5 入試難易度

    偏差値情報をチェック。模試によって偏差値は大きく異なるため要注意

偏差値情報

  • 国公立一覧
  • 私立一覧
偏差値 大学一覧
75~ 東京大(理3) 京都大(医) 東京大(文1) 東京大(文2) 大阪大(医)
71~74 東京大(文3) 東京大(理1) 東京大(理2) 東北大(医) 東京医科歯科大(医) 名古屋大(医) 九州大(医) 北海道大(医) 千葉大(医) 京都大(法) 神戸大(医) 筑波大(医) 一橋大(法) 横浜市立大(医) 京都大(文) 京都大(教育・経済) 熊本大(医) 東京外国語大(言語文化・国際社会) 一橋大(経済・社会)
66~70 北海道大(獣医) 一橋大(商) 大阪大(文・経済) 京都大(工・農・人間) 大阪大(人間・外国語・薬) 神戸大(法) 北海道大(薬) 東北大(法) 筑波大(社会・国際) 地方国公立大(医) 東京工業大(第1類~7類) 名古屋大(文・経済・教育) 名古屋市立大(薬) 九州大(法) 北海道大(農) 東京農工大(農) 東京医科歯科大(歯) 山口大(獣医) 九州大(経済・薬) 北海道大(理) 東北大(理・薬) 国際教養大(国際教養) 筑波大(人文・人間) 千葉大(薬) お茶の水女子大(文・教育・生活科) 大阪大(理・工・歯) 神戸大(国際文化・経済・経営) 岡山大(薬) 広島大(薬) 九州大(文) 熊本大(薬)
60~65 北海道大(文) 岩手大(農) 東北大(文) 首都大東京(都市環境) 名古屋大(理・工・農) 大阪大(基礎工) 神戸大(文・発達・農) 九州大(教育・歯・理・工・農) 長崎大(薬) 北海道大(歯・経済) お茶の水女子大(理) 東京学芸大(教育・美術) 横浜国立大(経済・経営) 金沢大(薬) 東北大(教育・経済・歯) 千葉大(法経) 大阪市立大(法・工) 岡山大(歯) 広島大(教育) 徳島大(歯・薬) 北海道大(教育) 東北大(工・農) 千葉大(文) 新潟大(歯) 富山大(薬) 長崎大(歯) 鹿児島大(歯) 千葉大(理) 横浜国立大(理工) 滋賀大(経済) 神戸大(理・工) 岡山大(法) 広島大(文) 熊本大(法) 筑波大(理工・情報・体育・芸術) 千葉大(教育・国・千葉) 東京芸術大(音楽) 東京農工大(工) 横浜国立大(教育人間) 横浜市立大(国際総合) 広島大(経済) 京都府立大(公共政策) 大阪市立大(商・経済・理・工) 岡山大(文) 静岡大(人文) 北海道大(教育・水産)
55~59 埼玉大(教育) 千葉大(工・園芸) 都留文科大(文) 大阪市立大(看) 岡山大(教育・経済) 広島大(理) 熊本大(教育) 埼玉大(経済・理) 新潟大(法) 静岡大(教育) 岐阜大(教育) 三重大(教育) 岡山大(理) 茨城大(教育)
偏差値 大学一覧
71~ 慶應義塾大(医) 慶應義塾大(法) 順天堂大(医) 早稲田大(政治経済) 自治医科大(医) 東京慈恵会医科大(医) 早稲田大(法)
66~70 慶應義塾大(経済・総合政策・文・商・理工・薬) 早稲田大(商) 上智大(法) 有名私大(医) 早稲田大(教育・先進理工・社会科・国際教養) 上智大(経済・外国語) 中央大(法) 早稲田大(文化構想・文) 国際基督教大(教養) 上智大(文) 早稲田大(理工) 東京理科大(薬) 明治大(文) 立教大(経営・異文化コミュニ) 同志社大(法)
60~65 明治大(法・政治経済) 立教大(社会経済・法・文・観光) 同志社大(文・心理・商・社会) 立命館大(国際関係) 関西学院大(国際) 青山学院大(国際政経) 中央大(文・総合政策) 東京理科大(理・工) 明治大(商・経営) 南山大(外国語) 立命館大(法・文・薬・経) 青山学院大(文・法・経済) 学習院大(法) 北里大(獣医・薬) 慶應義塾大(看護) 上智大(理工) 東京理科大(理工) 法政大(法・文) 明治大(国際日本) 関西学院大(文) 獨協大(外国語) 学習院大(文・経済) 中央大(経済) 津田塾大(学芸) 法政大(国際文化) 明治大(理工・農・総合数理) 早稲田大(スポーツ科) 関西学院大(法・商) 中央大(商) 法政大(経済・社会・経営) 南山大(人文) 関西大(外国語・文・社会・経済・理工)
55~59 東京理科大(基礎工) 南山大(法) 立命館大(経営・理工) 関西大(法・経・商・社会) 青山学院大(理工) 学習院大(理) 中央大(理工) 法政大(人間環境・現代福祉) 明治学院大(国際) 同志社大(文化情報) 関西学院大(教育・総合政策) 専修大(人間科) 日本女子大(文・人間社会・理) 法政大(デザイン工) 明治学院大(法・心理) 関西大(システム理工) 関西外国語大(英語) 近畿大(薬) 東京歯科大(歯) 専修大(文) 明治学院大(文・経済)

(トライ教育情報センター調べ)

  • 国公立一覧
  • 私立一覧

志望校がまだ決まっていない・・・
どうやって受験対策すればよいかわからない・・・

トライの大学受験対策コース

家庭教師のトライ・個別教室のトライが、志望校合格までの最短距離をプランニングします。

実績豊富な精鋭教師陣と、志望校合格のために最適化したオーダーメイドカリキュラム、そして大学受験情報に精通した教育プランナーがサポート。大学受験対策に強い、トライの指導内容をご紹介しています。

トライの大学受験対策を
詳しく見る

※家庭教師在籍数全国1位 2020年6月10日 産經メディックス調べ

大学受験
志望校合格をサポート!
家庭教師のトライ 高校生のコース

2024年度の入試合格実績講師を
優先的にご案内しています!
お問い合わせ・資料請求はこちら